目次
1. 「背中ニキビ」の原因はストレスや薬も

背中ニキビは何故できてしまうのだろうか。さまざまな原因が考えられるが、顔にできるニキビとは違う要因で発生することもあるので注意が必要だ。それぞれの原因を詳しく見ていこう。
カビ
背中ニキビは「カビ」が原因になることがある。そのカビは誰の皮膚にもいる真菌のことで、通常は肌環境を整える働きをしている。しかし、このカビが皮膚の組織層に入ると炎症を起こして背中ニキビの原因になる。背中だけでなく首や肩、太ももやお尻にもできることがある。
ストレス
ストレスも背中ニキビが悪化する可能性がある。人の身体は、ストレスを受けると男性ホルモンを分泌する。男性ホルモンは皮脂の分泌を増やす働きがあるため、ニキビができやすい状態になる。
ステロイド薬
ステロイド薬が背中ニキビの原因になっている可能性もある。ステロイド薬は炎症を抑える働きがあるが、皮脂の分泌を増やす作用も持っているのだ。ステロイド薬が原因だと考えられる場合は、自己判断で薬を止めるのではなく、処方された医師や薬剤師に相談しよう。
2. 背中ニキビの治し方は?市販薬でもOK?

背中ニキビの炎症がひどくない場合は、ドラックストアなどで購入できる市販薬でも対応可能だ。おすすめの背中ニキビケアアイテムを見ていこう。
第一三共ヘルスケア「クロマイ-N軟膏」
背中ニキビに直接塗る軟膏だ。2つの抗生物質と抗菌成分が配合されており、背中ニキビの原因菌に効果が期待できる。
小林製薬「セナキュア」
スプレータイプで、手が届きにくい部分にも使うことができるアイテムだ。サリチル酸を配合し、毛穴のつまりを取りつつ原因菌にアプローチする。弱酸性で低刺激なのも嬉しいポイントだ。
市販薬で治らない場合は皮膚科へ
市販薬を1週間使っても変化が見られない場合は、皮膚科での受診をおすすめする。背中ニキビが慢性化していて治りにくくなっている場合や、病気が原因で肌荒れが起こっている可能性があるからだ。
3. 背中ニキビ跡を消す方法として化粧水も活用

背中ニキビが治っても、跡が残る場合がある。背中ニキビ跡には化粧水を使ったケアが効果的だ。今できている背中ニキビにも効果が期待できるので、ぜひ試してほしい。
背中を化粧水パック
お風呂上りに化粧水を含ませたキッチンペーパーを背中に貼り、5分程置いておこう。化粧水は顔用のものでも、身体用のものでもOKだ。使用量が多いので、プチプラの化粧水がおすすめである。パックをする時間がない場合は、背中に化粧水を塗るだけでも効果が期待できる。
4. 背中ニキビが治らない時の対策は?間違ったケアはダメ

背中ニキビがなかなか治らない時は、間違ったケアをしている可能性がある。正しい背中ニキビケア方法を見ていこう。
身体の洗い方
背中ニキビが気になるからといって、ゴシゴシと洗って肌に負担をかけると炎症が悪化する。肌に負担をかけないボディソープやスポンジを使おう。また、シャンプーやコンディショナーなどが皮膚に残り背中ニキビの原因になることがあるので、すすぎ残しがないように心がけたい。
紫外線
紫外線も背中ニキビを悪化させるので、対策が必要だ。暑い季節は薄着になり上半身を出す機会も増えるが、その時はしっかりと日焼け止めを塗って紫外線対策を行おう。
食事
背中ニキビがなかなか治らない時は、食生活を見直してほしい。脂や糖が多い食生活は、皮脂の分泌を増やして背中ニキビの原因になる。野菜を中心にバランスのよい食事を心がけよう。
5. 背中ニキビの予防策は?石鹸選びや生活習慣の改善も

背中ニキビはなかなか治らないこともあるため、予防策を実践して背中ニキビができないようにするのがベストだ。背中ニキビの予防策を見ていこう。
石鹸選び
背中ニキビを予防するには、殺菌成分が配合された石鹸がおすすめだ。逆に、香料や保存料などの添加物は肌に刺激を与えて肌荒れの原因になるので、避けた方がよいだろう。
生活習慣の改善
普段の生活習慣にも背中ニキビの原因が隠れている。たとえば、睡眠不足は肌のバリア機能を低下させ、背中ニキビができやすい状態にしてしまう。寝る前のスマホやテレビは避け、ぐっすりと眠れるように準備しよう。また、先ほど述べたように、ストレスも背中ニキビの原因になる。軽いスポーツやリラックスできる音楽、入浴などでストレスを発散するように心がけよう。
結論
背中ニキビはカビやストレス、薬など、さまざまな原因が考えられる。ケアや生活習慣を振り返って、心当たりがあれば改善しよう。背中ニキビの炎症がそれほどひどくない場合は、市販薬で対処することがおすすめだ。しかし、1週間以上改善が見られない場合や炎症がひどい状態であれば、早めに皮膚科を受診しよう。