1. 「ニキビ」が頬などにできる原因はさまざま...
頬や口元・フェイスラインなどのUゾーンにできやすいのが、思春期以降にできる「大人ニキビ」だ。頬の大人ニキビはさまざまな外的・内的要因が組み合わさって発生するため繰り返しやすい。主な原因について見ていこう。
肌の乾燥が原因
頬は皮脂腺が少なく顔の中でも乾燥しやすい場所。乾燥が続くと肌のターンオーバーが乱れて毛穴が詰まりやすくなったり、肌を守ろうと皮脂量が増えることでニキビができやすくなってしまう。
内臓の不調が原因
胃腸や肝臓の機能低下で肌のターンオーバーが正常に行われなくなり、ニキビが発生しているケースもある。その場合、偏った食生活やアルコールの摂り過ぎなどが問題と考えられる。
紫外線やシェービングなども原因のひとつ
男性の場合、女性に比べUVケアに対する意識は低く、さらに日々のシェービングによる乾燥で皮脂分泌が増え、頬ニキビにつがなってしまうことも多い。また合わないスキンケア、不摂生によるホルモンバランスの乱れ、枕やタオルの汚れなどもニキビを引き起こす一因である。
2. 「ニキビ」が頬にできた時に早く治す方法は?
頬のニキビを早く治すには、乾燥対策や生活習慣の改善に目を向けることが重要だといえる。ニキビを早く治すためのセルフケアポイントを挙げてみよう。
洗顔と保湿をしっかりする
1日2回の洗顔で肌を清潔に保ち、しっかり保湿を行うことはニキビ肌を改善するための基本だ。とくに頬のニキビは乾燥が原因のケースが多いため、洗顔後は化粧水や乳液での保湿を念入りに行おう。
生活習慣を整える
内臓の疲れからきている頬ニキビの場合は、バランスのよい食事やストレスを溜めない生活が大切だ。肌の健康に関与するビタミンB群やビタミンCなどを摂ることもニキビ対策には有効である。
紫外線対策
紫外線を浴びると、皮脂が酸化して炎症も進行するのでニキビは悪化する。ニキビを早く治すには、帽子や日焼け止めによる紫外線対策も怠らないようにしよう。
ニキビの「色」による対策
洗顔や保湿などはニキビ対策の基本であるが、症状別にニキビケアのポイントは異なってくる。炎症前の白ニキビや黒ニキビには、皮脂を抑えたりターンオーバーを正常化させる化粧水などで、毛穴の詰まりを解消するケアを行おう。アクネ菌による炎症が起きている赤ニキビには、殺菌効果や抗炎症効果のあるニキビ薬を用いるのがおすすめだ。炎症が進み膿をもってしまった黄ニキビは、潰れてニキビ跡が残る恐れがあるので医療機関の受診を検討しよう。
3. ニキビが頬にできた時に治す方法「市販品」の化粧水等を使う場合
頬にニキビができているときに市販の化粧品を使う場合は、「保湿力が高い」「刺激が少ない」といった条件を満たしたアイテムが望ましい。
高保湿
頬ニキビの原因となる乾燥をカバーするためには、セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などを配合した保湿力の高いアイテムを選ぶのが基本だ。
低刺激
頬ニキビを刺激しないよう「ノンコメドジェニックテスト済み」「アルコールフリー」「オーガニック」などの表記がある、低刺激タイプもおすすめである。
有効成分配合
ニキビが炎症を起こしている場合は、炎症を抑える成分やアクネ菌を殺菌する成分が配合された化粧品を使うと効果的だ。「薬用」「医薬部外品」などの表記があればより高い効果が期待できる。
4. ニキビが頬にできた時に治す方法「皮膚科」で治療する場合
頬のニキビが悪化して潰れてしまうと、跡になって残るケースもある。セルフケアでニキビが改善されない場合は、皮膚科を受診することも検討してみよう。初期の白ニキビには毛穴の詰まりを改善する塗り薬や保湿剤、炎症のある赤ニキビには抗菌薬(塗り薬、飲み薬)の処方など、症状に合った適切な治療を受けることができるだろう。また、状態によっては詰まった皮脂を安全に除去する「面ぽう圧出」などの治療も選択でき、治療の幅も広がる。
5. ニキビが頬にできて「跡」が残った場合の対処法
炎症が残った状態の赤いニキビ跡、色素沈着でシミになった茶色いニキビ跡は、美白化粧品やピーリングなどで肌のターンオーバーを活性化させ、健康な肌への生まれ変わりを期待できるだろう。しかし、皮膚がクレーター状に陥没したニキビ跡の場合はセルフケアでは改善できないため、美容クリニックなどでの治療が必要になる。
結論
頬は皮脂腺が少なく乾燥しやすいため、乾燥が原因でニキビができている可能性が高い。さらに胃腸や肝臓の不調で頬にニキビがあらわれる場合もある。早く治すためには日々のスキンケアでしっかり保湿すること、さらに規則正しい生活・健康的な食生活を心がけよう。