1. 目薬をさすのは難しい?回数や量を間違うと効果ない場合も
目薬をさすことは多くの方が経験しているが、正しくできている方は意外に少ない。よく見かける間違った目薬のさし方を見てみよう。
容器を目につけて目薬をさす
目薬をさすときに、容器の先が目やまつ毛に当たっていないだろうか。なかには、目のフチに容器をつけて流し入れるように目薬をさす方がいるが、これは危険である。容器に涙や皮脂、目やになどがついて、目薬まで汚染されるからだ。
一度に数滴の目薬をさす
目薬の量は多いほうが効果があると思って指定量以上の目薬をさす方がいるが、実はあまりよろしくない。目からあふれて目薬がムダになるだけでなく、副作用を起こす可能性もあるからだ。多くの目薬は、1滴で充分効果を発揮するように作られているのだ。
目薬をさした後のまばたき
目薬をさすと、全体に行き渡らせようとして、パチパチとまばたきを繰り返す方が多い。しかし目薬は、まばたきをすることで目頭のほうに集まり、目頭付近にある涙点から鼻やのどへ流れ出てしまうのだ。
2. 目薬をうまくさす方法・正しいタイミングや間隔等も知ろう
目薬の効果を発揮するためにも、目薬の正しいさし方を身につけたい。正しく目薬をさす方法を解説しよう。
目薬をさす手順
- 手をせっけんで洗う
手が汚れていると、目に雑菌が入ったり、容器の先に手が触れて目薬が汚染されたりする可能性がある。 - 目薬をさす
顔を上に向け、下まぶたを指で下に引き、1滴の目薬をさす。容器の先が目やまつ毛に当たらないよう、目薬をさすのは2~3cm上からがおすすめだ。 - 目を閉じる
鼻やのどに涙を流す涙点から目薬が流れ出ないよう、1分間ほど目を閉じておく。涙点は目頭付近にあるので、目頭を軽く押さえるのも有効である。目の周囲にあふれ出た目薬は、清潔なガーゼやティッシュで軽くふき取ろう。
目薬をさすコツ
上手に目の中に目薬をさせない方は、げんこつ法がおすすめである。通常、目薬をさすときに下まぶたを下に引くが、これを指ではなくげんこつで行なう方法だ。やり方は、親指を中に入れて手を握り、人差し指側で下まぶたを下に引く。このげんこつを台として目薬を持つ手を固定すれば、安定してさしやすくなるのだ。
目薬をさすタイミング
目薬をさす回数は、効果の持続時間などで変わる。1日2回の目薬は12時間の効果なので、12時間の間隔で朝晩の2回させばよい。1日4回や6回の場合は、就寝中に目薬をさすことはできないので、起きている間に等間隔で指定回数の目薬をさすようにしよう。
3. 目薬をさす時の注意点・複数の種類をさす場合についても
目薬をさす際には、気をつけたいポイントがある。目薬の注意点を説明しよう。
コンタクトレンズをして目薬をさす場合
コンタクトレンズを装着したままでもさせるのは、防腐剤が入っていない人工涙液型で、涙の代わりに目を潤す目薬である。多くの目薬には品質を保つための防腐剤が使われているが、防腐剤に含まれる成分はコンタクトレンズに吸着するなどの影響を及ぼすのだ。防腐剤が入った目薬をさす場合はコンタクトレンズを外し、5~15分後に装着しよう。
目薬の保管方法
目薬によって保管方法は違うので、容器などに書かれた方法で保管しよう。多くの目薬は、直射日光が当たらない涼しい場所での保管となるが、目薬によっては冷蔵庫で冷やして保管するものもある。
また、目薬の開封後の使用期限は、ほとんどのものが開封から1ヵ月なので、1ヵ月を超えて残っているものは使わずに処分しよう。
また、目薬の開封後の使用期限は、ほとんどのものが開封から1ヵ月なので、1ヵ月を超えて残っているものは使わずに処分しよう。
4. 目薬をさすとしみるのや痒くなるのは副作用?
目薬も薬の一種なので、経口薬と同じように副作用を起こす可能性もある。目薬をさすことで、目薬がしみたり、かゆみや痛み、ただれ、充血などの目の異常が現れる場合は、目薬の副作用であることが考えられるので、早めに眼科を受診しよう。
また、目薬をさすと苦味のような味を感じることがあるが、これは目薬が涙点を通って鼻やのどへと流れるためなので、心配する必要はない。しかし、飲み薬との飲み合わせなどによる副作用が身体に現れることもあるので、異常を感じたら医師に相談してみよう。
また、目薬をさすと苦味のような味を感じることがあるが、これは目薬が涙点を通って鼻やのどへと流れるためなので、心配する必要はない。しかし、飲み薬との飲み合わせなどによる副作用が身体に現れることもあるので、異常を感じたら医師に相談してみよう。
結論
目の病気以外にも、目の疲れや乾きを改善するためなど、目薬をさす機会は多い。しかし、間違った方法で目薬をさすと、目の状態を悪化させる可能性もあるのだ。基本的な目薬のさし方や、目薬の正しい保管方法を覚えておこう。