1. ニキビに「乳液」を付けても大丈夫?タイプによってはよくないことも
ニキビやベタつきを気にしてスキンケアを化粧水だけで済ませている男性は少なくないだろう。しかし、化粧水を付けた直後は潤っていても、徐々に水分は蒸発し肌は乾燥してしまっている。そこで欠かせないのが乳液だ。
乳液は肌にふたをする役割
乳液の役割は、化粧水で水分補給をしたあと油分の膜で「ふた」をして、水分や美容成分の蒸発を抑えることである。水分が逃げ肌が乾燥すると、肌を保護するため皮脂分泌が増え、かえってニキビのできやすい環境を招いてしまう。そこで乳液で適度に油分を与えることで、水分と油分のバランスのとれた理想的な状態に近づけるのだ。
ニキビ肌には油分の与えすぎはよくない
ただし、ニキビがある時は、油分が多く含まれた乳液や、クリーム・オイルなどで過剰に油分を与えるのはNGだ。毛穴が詰まりニキビ悪化、新たなニキビ発生の原因になる恐れがある。ニキビ用に作られた乳液や、さっぱりタイプの乳液を選ぶのが基本である。
2. ニキビ肌向けの「乳液」の成分や選び方とは
ではニキビがある肌に市販の乳液を使う場合、具体的にどんなアイテムを選ぶべきなのだろうか?
ノンコメドジェニックテスト済み・オイルフリー
ニキビになりにくい処方のノンコメドジェニック製品や、アクネ菌の栄養となる油分が含まれていないオイルフリーの乳液がおすすめだ。
保湿成分を重視する
男性の肌は、女性より皮脂量は多いが水分量が少ないという特徴がある。そのためセラミドやヒアルロン酸といった保湿成分入りの乳液を使うのも有効だ。しっかり保湿されることで、皮脂の分泌が正常化しベタつきにくい状態に整えられる。
ニキビに対する有効成分で選ぶ
ニキビが悪化している場合は、アクネ菌を殺菌するサリチル酸や、炎症を抑えるグリチルリチン酸などの有効成分を含む乳液が効果的だ。
男性はメンズ乳液が使いやすい
メンズ用の乳液は、男性の肌に合わせて油分が少なく水分量は多めに調整されたものが多い。女性用乳液だと油分が多くベタついてしまう可能性もあるので、乳液初心者ならメンズ用の乳液を選ぶといいだろう。
3. ニキビがある時に「乳液」を使う際の注意点
人によっては、乳液に含まれる「アルコール」「鉱物油」「パラペン」などの成分が、ニキビ肌に刺激を与える場合がある。極力添加物の少ない低刺激タイプを選ぶのが望ましい。また、油分が多く含まれた乳液を使うことでニキビが悪化してしまうケースもある。使った翌日に、ニキビが増えた・赤みが増したなどの症状が現れたら、その乳液は肌質と合っていない可能性があるので使用を中止し、必要に応じて専門の皮膚科を受診しよう。
4. ニキビケアには「乳液以外のスキンケア」も大切
ニキビケアには、正しい洗顔や紫外線ケア、そしてニキビを悪化させない生活習慣も大切である。
洗顔は1日2回、その後は化粧水でたっぷり保湿
洗顔で皮脂や汚れを落とし、化粧水で潤いを与えるのはニキビケアの基本だ。肌が十分潤ったら、乾燥を防ぐため乳液でふたをしよう。水分と油分のバランスが整うことで健康的な肌が作られるのだ。
ニキビケアには紫外線予防も大切
紫外線によって皮脂が酸化することもニキビが悪化する一因である。ニキビがある時ほど、紫外線吸収剤フリーなどの肌にやさしい日焼け止めを使用することをおすすめする。
ストレスや睡眠不足はニキビの大敵
ストレスや睡眠不足が続くと、ホルモンバランスや肌のターンオーバーが乱れニキビができやすくなる。また喫煙も血流を悪くしてターンオーバーを乱す原因となる。健康的な生活や、質のよい睡眠がニキビの改善につながることも覚えておこう。
結論
ニキビ肌で悩んでいる時こそ、乳液は欠かせないアイテムだ。乳液は、化粧水の蒸発を防ぎ保湿作用を高め、肌のバリア機能を整えてくれる。その結果、肌トラブルのない健やかな肌へと導いてくれるのだ。ただし、あまり油分が多くない乳液を使うのが基本。使う場合には、潤い重視、油分控えめタイプが多いメンズ用乳液がおすすめだ。