1. まずは肩甲骨のことを知ろう

肩甲骨とは、背中側の肩部分に位置する三角形状の大きな骨のことだ。左右の肩部分に羽根のように付いており、腕を上下に動かしたり、まわしたりする動きをサポートする役割を担っている。肩甲骨の動きは、背中に手をまわしてみると一番わかりやすい。肩周りにボコッと出てくる骨が肩甲骨だ。
肩甲骨は胴体と繋がっているように見えるが、実際は鎖骨のみと繋がっており、あとは筋肉によって支えられている。そのため、何らかの原因で肩甲骨を支える筋肉が収縮したり、こり固まったりすると、肩甲骨そのものの動きも悪くなってしまうことがある。
肩甲骨は胴体と繋がっているように見えるが、実際は鎖骨のみと繋がっており、あとは筋肉によって支えられている。そのため、何らかの原因で肩甲骨を支える筋肉が収縮したり、こり固まったりすると、肩甲骨そのものの動きも悪くなってしまうことがある。
2. 肩甲骨はがしで得られる嬉しい効果とは

肩甲骨はがしの効果その1.肩こりや背中の痛みを和らげる
肩こりの症状は、肩甲骨まわりの筋肉にあらわれることが多い。そのため、肩甲骨はがしで僧帽筋や肩甲挙筋などをしっかりほぐせば、肩こりの軽減が期待できる。また、肩甲骨はがしを行うことで姿勢が改善されると、肩こりだけではなく、背中や腰の痛みも起こりにくくなるだろう。
肩甲骨はがしの効果その2.脂肪が燃焼されやすい体になる
肩甲骨はがしは脂肪燃焼効果も期待することができる。背中や肩まわりの筋肉量をアップさせることで基礎代謝が向上するからだ。おまけに肩甲骨周辺の筋肉が鍛えられることで背中が引き締まり、シルエットを若々しく見せる効果も期待できるだろう。
肩甲骨はがしの効果その3.血行が改善される
肩甲骨はがしの効果が期待できる箇所は肩や背中だけではない。継続的に取り組めば、血行が促進されて身体の調子も徐々に整ってくる。血行改善は睡眠の質を高めたり、冷えを解消したりする効果も期待できるので、身体の不調が続いている方はぜひ肩甲骨はがしを取り入れてみてほしい。
3. 簡単にできる肩甲骨はがしのやり方

肩甲骨はがしといっても、実際に骨をはがしたり、関節を外したりするわけではない。肩甲骨はがしとは、あくまでも肩甲骨まわりの筋肉をほぐすストレッチやエクササイズのことだ。ここではちょっとしたすき間時間を使ってできる、簡単な肩甲骨はがしのやり方を3つ紹介していこう。
肩まわし
- 手を肩に当てる。
- 肘を外側に向けて、円を描くようにゆっくりと腕をまわす。
- 5周程まわしたら、反対まわりに腕をまわす。
肩まわしは肩甲骨はがしの中でもオーソドックスなストレッチだ。肘だけをまわすのではなく、肩全体をまわすことを意識すると、より効果的に肩甲骨まわりの筋肉をほぐすことができるだろう。
胸を開くストレッチ
- 腕を下ろしたまま背中で手をくむ。
- 肩甲骨を引き寄せるイメージで胸を開く。
- そのまま30秒姿勢をキープし、ゆっくり元の状態に戻していく。
胸を開くストレッチは、無理のない範囲で腕を上げていくと効果的に肩甲骨まわりを刺激することができる。また継続して行っていけば、血流改善効果によってこり固まった筋肉が徐々にゆるんでくるのが実感できるはずだ。
布団の上でできる肩甲骨はがし
- 体育座りの姿勢になり、背中を床につける。
- そのまま手で両足を抱え、左右にゆっくり身体を揺らす。
横になった状態でできる肩甲骨はがしは、就寝前のストレッチに最適といえるだろう。毎日の習慣に取り入れて、ぜひリラックスしながら肩甲骨はがしを行ってもらいたい。
4. 肩甲骨はがしを行う時の注意点

肩甲骨はがしの効果を高めたいからといって、無理やり腕を伸ばしたり、肩を勢いよくまわしたりすると、筋肉や靭帯を傷めてしまう恐れがある。ストレッチを行う際は、痛みのない範囲で無理せず行うことがポイントだ。痛みやしびれを感じたら、ストレッチを中断して、身体をしっかりと休ませてあげよう。
結論
肩甲骨はがしに効果的なストレッチは、今回紹介したもの以外にもたくさんある。慣れてきたらエクササイズやヨガなども取り入れて、肩甲骨のこりをしっかりと緩和してあげよう。また、肩甲骨付近の筋肉を鍛えるトレーニングを取り入れれば、さらに肩こり解消や血行促進効果が期待できるはずだ。あくまでも無理のない範囲で行うことが重要だが、さらに健康的な身体を手に入れたい方は、ぜひいろいろな肩甲骨はがしに挑戦してみてほしい。