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僧帽筋のせいで肩が痛いと感じる?原因を突き止めて痛みを治そう

僧帽筋のせいで肩が痛いと感じる?原因を突き止めて痛みを治そう

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年8月31日

昨今、多くの現代人が肩こりで悩んでいることだろう。みなさんもふとした時に、肩が痛いと感じることがあるのではないだろうか。肩の痛みの原因には、僧帽筋などの筋肉が硬くなることによるものや病気など、さまざまな種類がある。そこで今回は、肩が痛いと感じる原因や、医療機関での治療方法などについて解説する。

  

1. 僧帽筋が硬くなると肩こりや痛みにつながる

肩が痛いと感じる原因はさまざまだが、大半は日常の生活習慣によって筋肉が硬くなってしまうことが要因だ。とくに首・肩・背中にかけて広がっている僧帽筋は、肩の痛みと大きく関わっており、生活習慣によって硬くなりやすい。最近では長時間のパソコン作業やスマートフォン操作によって僧帽筋の機能障害を引き起こし、それが原因で肩に痛みを感じる人が増えてきているため、心当たりがある人は生活習慣に注意することが必要だ。(※1)

また、肩が痛いと感じる時は、僧帽筋のこりだけでなく、肩甲挙筋(けんこうきょきん)や頭板状筋(とうばんじょうきん)など、後頭部や首に位置するほかの筋肉のこりも関係していることがある。(※2)同じ姿勢で作業をしたり、ストレスが溜まったりしていると筋肉が緊張してこりやすくなるので、痛いと感じる時はまず筋肉のこりをほぐすことから始めてみるといいだろう。

2. 肩のこりや痛みは僧帽筋が原因とは限らない?

前述の通り、肩が痛いと感じるのは僧帽筋などのこりが大きく関係している。しかし、いくら僧帽筋などのこりをほぐしても一向に痛みが改善されない場合は、僧帽筋によるものではなく何らかの病気が関わっている可能性も考えられる。椎間板ヘルニアや頚椎症(けいついしょう)などは、その代表例ともいえる病気だ。また、整形外科系だけでなく、内科系や消化器系の疾患でも、病気の兆候として肩の痛みを感じることがある。(※2)

こういった病気が原因で感じる肩の痛みは、一定の痛さが続くことが多いのが特徴だ。肩を動かしている時だけでなく、身体を休ませている間も同じような痛みがずっと続く場合は病気の可能性もあるので、医療機関の受診を検討してみてほしい。(※1)

3. 僧帽筋の硬さから来る「肩が痛い時の治療法」は3つ

僧帽筋の硬さから来る肩の痛みには、マッサージ療法・温熱療法・運動療法の3つの治療法が有効だ。それぞれの治療方法は以下の通りだ。(※3)

マッサージ療法

マッサージ療法はその名の通り、マッサージを行う治療方法だ。僧帽筋をはじめ、肩の痛みの原因となる筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することで痛みを緩和させることができる。

温熱療法

温熱療法は、僧帽筋などの筋肉を温めて血行促進を図る治療方法だ。筋肉の温め方は蒸しタオルを使ったり、お風呂に入ったりなどさまざまな方法がある。筋肉のこりをほぐすと同時に、リラックス効果も期待できるので、ストレスが原因で肩に痛みがある人にもおすすめだ。

運動療法

運動療法は身体を動かすことで血流を改善し、痛みを緩和させる治療方法だ。適度に身体を動かすことでストレス発散にもなるので、温熱療法同様にストレスを抱えている人におすすめといえる。なお、運動が苦手な人は、ペットボトルを両手に持って肩の上げ下げをしたり、肩回しをしたりするだけでもOKだ。僧帽筋や肩甲骨周辺の筋肉が鍛えられるので、継続すれば肩の痛みも軽減させることができるだろう。

また、かなり痛いと感じるのであれば、湿布薬や局部注射などの薬物療法に頼るのもおすすめだ。いずれの治療方法も医師のアドバイスを受けて行うことが重要なので、まずは痛いと感じたら、早めに整形外科などの医療機関を受診しよう。

4. 僧帽筋をほぐして痛い症状を改善する「ストレッチ」

肩が痛い時は前述で紹介した治療に加え、僧帽筋の緊張をほぐすストレッチを行うのがおすすめだ。ここでは、肩の痛み緩和に効果が期待できる僧帽筋のストレッチ方法を紹介しよう。

僧帽筋上部繊維をほぐすストレッチ

  • 右手で頭の左側を押さえる。
  • 右手に力を入れて、頭を右側へグッと倒していく。
  • 10秒間ほどキープしたら、ゆっくりと元の状態に戻す。
  • 左側も1~3と同じ手順でストレッチを行う。両手で1回×3セット行うのがおすすめだ。

僧帽筋中部繊維をほぐすストレッチ

  • 右腕を直角に曲げて、その上に左腕を通す。
  • 右腕で左腕を押さえつけながら、両腕をグッと右側に寄せていく。
  • そのままの状態で10秒ほどキープし、ゆっくりと元の状態に戻す。
  • 腕を変えて反対側も1~3と同じ手順でストレッチを行う。両腕で1回×3セット行うのがおすすめだ。

僧帽筋下部繊維をほぐすストレッチ

  • 両手を組んで、前傾姿勢になる。
  • 両手を引っ張ってもらうようなイメージで前に突き出し、腰を曲げていく。
  • そのままの状態で10秒ほど数え、ゆっくり元の状態に戻す。
  • 1~3の動作を数回繰り返す。
肩の痛みが強い場合は無理のない範囲でストレッチを行うことが重要だ。1日10分程度を目安に、自宅や会社で僧帽筋のストレッチを行っていこう。

結論

僧帽筋をはじめとする筋肉のこりによって痛みが生じた際は、患部をマッサージしたり、温めたりして血行を促進させることが重要だ。ただし、症状によっては薬物療法が必要となる場合もあるので、痛いと感じたら医療機関の受診も検討してみてほしい。また、肩がこりやすい人は、日頃から僧帽筋を鍛えるトレーニングやストレッチを行って、肩が痛くならないよう対策をとっておくといいだろう。
(参考文献)
※1出典:一般社団法人横浜市医師会「ラジオ番組 みんなの健康ラジオ」
http://www.yokohama.kanagawa.med.or.jp/radio/2019/OA_0613-0620.html
※2出典:一般社団法人日本血液製剤機構「肩こり1」
https://www.jbpo.or.jp/crossheart/maintenance/15/
※3出典:公益社団法人日本整形外科学会「肩こり」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html
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  • 更新日:

    2020年8月31日

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