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歯のフロス(デンタルフロス)とは?その効果と使い方の基本を解説!

歯のフロス(デンタルフロス)とは?その効果と使い方の基本を解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年11月10日

虫歯や歯周病などを予防するにはていねいに歯磨きをして、歯の歯垢や汚れを取り除くことが重要だ。しかし、歯の表面や裏面は通常の歯ブラシで掃除できるが、歯と歯が接している側面は掃除が行いにくい。そのようなときにおすすめなのが、デンタルフロスである。今回はデンタルフロスの効果や使い方、注意点など、基本について紹介する。

  

1. 歯間の掃除に役立つデンタルフロスとは?

デンタルフロスとは、細い繊維が集まってできた歯間部を掃除するためのアイテムである。歯間部を掃除する有名なアイテムには歯間ブラシがあるが、デンタルフロスは歯間ブラシが入り込めないような狭い歯間の掃除を得意としている。歯垢除去率は歯間ブラシよりも劣るものの、デンタルフロスを使用すれば除去率は約58%から約86%までアップする。

デンタルフロスには「ロールタイプ(糸巻きタイプ)」と「ホルダータイプ(糸ようじタイプ)」の2種類がある。ロールタイプは持ち手がなく扱いにくいものの、使う長さを調節できるため経済的にお得である。一方、ホルダータイプは持ち手があり操作性が高いが、値段はやや高めだ。なお、基本は使い捨てだが、ホルダータイプには繰り返し使用できるタイプもある。

2. 歯のフロスに期待できる効果には何がある?

デンタルフロスの主な役割は歯と歯の間にある歯垢(プラーク)の除去である。この歯垢は細菌の塊であり、口の健康を阻害する要因のひとつとして知られている。デンタルフロスで歯間の歯垢を取り除くことは歯周病・虫歯・口臭などの予防に役立つのだ。

歯周病予防

歯周病とは歯と歯茎の間にある歯周ポケットに溜まった細菌の毒素によって、歯を支えている歯槽骨が溶けてしまう病気のことである。歯周病が進行すると、最終的には抜歯が必要になってしまう。歯周病を予防するには、適切な歯垢除去が必要だ。デンタルフロスは、歯周ポケットに溜まっている歯垢も除去できるので歯周病の予防に役立つといえる。

虫歯予防

虫歯(う蝕)とはミュータンス菌や乳酸菌などにより歯のカルシウム成分が溶け出した結果、歯に穴が開き始めた状態のことをいう。歯は本来、カルシウムが溶け出しても自然に修復される。しかし、歯の表面に歯垢がついていると、歯の自然修復が妨げられてしまう。歯間部の虫歯を防ぐにはデンタルフロスを使い、速やかに歯垢を取り除くことが重要である。

口臭予防

口臭の原因はさまざまあるが、そのひとつに歯垢がある。歯垢の中に含まれている細菌は、硫化水素やメチルメルカプタンの異臭を作り出す。そのため、歯に歯垢が溜まっていると強い口臭が出てしまうことがある。歯間の歯垢は通常の歯ブラシでは取り除きくいために、デンタルフロスで取り除くことが口臭の軽減に役立つのだ。

3. 歯のフロスの基本的な使い方

デンタルフロスにはロールタイプとホルダータイプの2種類がある。いずれも基本的なやり方は同じだが、持ち方や入れ方など異なる部分が多少ある。それぞれのやり方を解説するのでしっかりと覚えるようにしよう。

ロールタイプの使い方

持ち手がない「ロールタイプ」は、フロスを指に巻きつけて使うことになる。最初はやりにくい場合もあるため、ひとつずつステップを確認しながら歯間掃除を行うようにしよう。
  • ケースからフロスを40cm程度取り出す(指先から肘くらいの長さ)
  • 両方の中指に2~3回巻きつける
  • 両方の親指と人差し指で中央部分1~2cmを残してつまむ
  • ゆっくりと歯と歯の隙間にフロスを挿入する
  • 奥の歯と手前の歯の側面をそれぞれ磨く
  • ゆっくりと歯と歯の間からフロスを取り出す
  • 少し糸の位置をずらして次の歯間を掃除する

ホルダータイプの使い方

持ち手がある「ホルダータイプ」は、そのままフロス部分を歯間に当てて汚れを取ればよい。ロールタイプに比べて、初心者でもやりやすいのがメリットだ。なお、F字型は前歯の掃除に向いており、Y字型は全体の掃除に向いている。
  • ペンを握るように持ち手部分をつかんでおく
  • ゆっくりと歯と歯の隙間にフロス部分を挿入する
  • 奥の歯と手前の歯の側面をそれぞれこする
  • ゆっくりと歯間からフロス部分を取り出す
  • 軽くフロス部分を水洗いしてから次の歯間を掃除する

4. 歯のフロスを使用する際の注意点は?

基本的にデンタルフロスを使用する際にはいくつかの注意点がある。これらの注意点を守らないと、もしかしたら歯や歯茎を傷つけてしまうかもしれない。安全にデンタルフロスを使うためにも以下に紹介する注意点は守るようにしよう。

勢いをつけすぎないようにする

デンタルフロスを歯と歯の間に入れる際には、ゆっくりと入れることが重要だ。歯と歯の間は「コンタクトポイント」といって接している部分があり、ここを通過させる際はきついと感じることがある。しかし、きついからといって力いっぱい入れようとすると、その勢いで歯茎までフロスが当たり傷つけてしまう恐れがある。ゆっくりと入れるように心がけよう。

基本的には使い捨てタイプである

ロールタイプのデンタルフロスは使い捨てであるため、衛生上、毎回新しいものを使うようにしよう。また、ホルダータイプには使い捨てタイプと繰り返し利用可能なタイプの2種類がある。もし繰り返し使える場合は、毛羽立ちや引っかかり感を目安に交換するといいだろう。商品のパッケージに記載されている内容を確認しどちらのタイプなのかを必ず確認しよう。

上手にできない場合は歯科医院へ相談する

上手にデンタルフロスが使えない場合は、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士に正しいやり方を教わるといいだろう。また、必ず毎回同じ歯間部で引っかかりを感じるなどがある場合や、そのほかにも出血が止まらない、痛みが続くなどがある場合も早めに相談するといいかもしれない。

結論

歯のフロス(デンタルフロス)は歯間部の歯垢や汚れを落としてくれるため、虫歯や歯周病、口臭などさまざまな口のトラブルを予防する効果が期待できる。1日1回でいいので、夜寝る前に行うようにしよう。毎日ていねいに続けることでその日に溜まった歯垢を取り除き、いつまでも健康な歯を維持できるようになるだろう。
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  • 公開日:

    2020年8月28日

  • 更新日:

    2021年11月10日

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