1. まずはインクを充填

万年筆を使う場合、まずはインクを充填する必要がある。万年筆は種類によってインクの入れ方が異なるため注意が必要だ。
吸入式
- 万年筆の先端部分(尾栓)を左側に回して外す。
※インクが入っていると、外す際にインクが溢れ出る危険性があるため、布などで覆うのがおすすめだ。 - ペン先をインク瓶に浸し、今度は右側にゆっくりと回していき、インクを補充していく。
- インクが十分に充填できたら、ティッシュなどで拭いて完了。
カートリッジ式
インクの充填が一番簡単なタイプだ。万年筆の胴部分を外して、カートリッジインクを取り替えるだけで完了する。取り付け時の注意点は以下の3つだ。
- インクカートリッジの取り付け部分は、凹んでいる方にある。
- カートリッジはまっすぐに差し込む。
- インクが出るようになるまでしばらく待つ。
コンバーター式
インク瓶とコンバーターという専用のピストン容器を用意するタイプ。
- 万年筆の胴部分を取り外す。
- コンバーターを取り付け、ノブという先端部分を左に回す。
- ペン先が底に当たらないようインク瓶に浸し、今度はノブを右に回す。
- インクを吸入し終わったらティッシュなどでインクを吹いて完了。
2. 万年筆の書き方

万年筆はボールペンとは書き心地が異なるため、はじめの内は戸惑うかも知れない。しかし慣れれば万年筆で書くのが楽しくなるくらい、楽に書けるようになるといわれている。
基本的な書き方
万年筆を使う際は、45~60度と寝かせるような角度にするのが最適だ。あまり力を加えず、筆圧は弱めて書いても問題ない。むしろ筆圧を加えすぎると、ペン先が壊れる原因となるため注意が必要だ。
上手く書くコツ
万年筆というと高価なイメージがあり、緊張した状態で文字を書きがちだ。しかし上手く書くには、リラックスするのが重要である。また、書き慣れていないといつまで経っても上達しないため、最初の内は積極的に字を書く練習をしてみよう。
なお練習の際は、「永」という字を何度も書くのがベストといわれている。
なお練習の際は、「永」という字を何度も書くのがベストといわれている。
3. 万年筆のお手入れ方法

高価なものも多い万年筆。ボールペンやシャーペンのように使い終わったら放置ではなく、しっかりと収納しよう。ときどき洗浄をしてキレイな状態に保っていくのがおすすめだ。
万年筆の収納方法
万年筆はうっかり落としてしまうと、ペン先が故障する原因にもなるため、持ち運びも考慮して専用のケースは用意しておきたい。
耐久性に優れた革製品やオシャレなものが多い布製品やコスパがよく耐衝撃に優れているメッシュ製などいろいろな種類がある。大量の本数を収納できるものもあるが、初心者は最初の数本をしっかりと収納できるものがおすすめだろう。
耐久性に優れた革製品やオシャレなものが多い布製品やコスパがよく耐衝撃に優れているメッシュ製などいろいろな種類がある。大量の本数を収納できるものもあるが、初心者は最初の数本をしっかりと収納できるものがおすすめだろう。
万年筆の洗浄方法
万年筆を使っていると、インク詰まりという独特の症状に悩まされるだろう。そんな時は万年筆のペン先を洗浄することで解決する可能性が高い。
- 水の入った容器を用意し、その中にペン先を浸す。
- 12~24時間放置し、定期的に水を取り替える。
- 最後にティッシュを拭いたら、ペン先を元に戻して完了。
洗浄方法はカートリッジ式やコンバーター式で異なるため、洗浄前に万年筆の仕様を確認しておこう。
結論
万年筆はその独特な仕様から、最初の内は上手く扱うことが出来ず戸惑うかもしれない。しかし正しい使い方をしっかりと把握し、練習を重ねれば、ほかの筆記用具よりも書きやすいと定評がある。インクの充填方法や書き方のコツ、収納や洗浄のやり方をしっかりと頭に入れ、美しい文字をつづっていこう。