目次
1. 腹筋の上部を鍛える方法

腹筋を鍛えたい、腹筋を割りたいと考えるなら、まずはお腹の正面に位置する腹直筋の筋トレが必要である。腹直筋は一度で全体を鍛えるより、上部・下部に分けて鍛えると効率的とされており、なかでも腹筋上部を集中的に鍛えられる筋トレが「トランクカール」だ。
腹筋上部を鍛えるトランクカールのやり方
- 仰向けになり膝を90度に曲げる
- 手は胸の前で組むか、後頭部に添える
- おへそを覗きこむイメージでゆっくりと上体を起こす
- 腹筋に力が入った状態で2~3秒キープ
- 上体を完全に起こさず元に戻し、3と4を繰り返す
トランクカールを腹筋上部に効かせるには、上体を起こしきらないまま上げ下げを繰り返すのがポイントだ。完全に起き上がると負荷が抜けてしまうため、腹筋を収縮させて中途半端な角度で止め、元に戻るようにしよう。まずは10~15回×3セットを目標に挑戦してみてほしい。
2. 腹筋の上部が割れない・小さいという場合の対策

腹筋の上部をターゲットに筋トレをしているのに、腹筋上部が割れない・小さいという方がいる。その場合、以下の2つの原因を考えてみよう。
体脂肪が多い
腹直筋は本来「割れた」構造になっているため、痩せていれば何もしなくても薄らとシックスパックが見える方もいる。しかしお腹が体脂肪に覆われていると、いくら腹筋を鍛えても腹直筋のシルエットは浮かび上がってこないのだ。体脂肪が多い方が腹筋上部を目立たせたいなら、まずは有酸素運動や食事管理により体脂肪を落とすことが先決である。
鍛え方が足りない
単純にトレーニングが足りず腹直筋が育っていないケースもある。体脂肪を絞っているのに腹筋上部が目立たないという方は、筋トレの負荷を上げてみる、正しいフォームでできているかチェックするなど、トレーニングの方法を見直すことも必要だ。
3. 腹筋上部の筋肉痛のケアについて

腹筋上部は筋トレにより比較的負荷がかかりやすい部位のため、熱心な筋トレの後には筋肉痛も出やすいとされている。腹筋上部の筋肉痛のケアについても知っておこう。
ポイントはストレッチ・冷却・睡眠
筋肉痛が出たときは、まずストレッチで筋肉をほぐし、血流を上げると回復が早まるとされている。腹筋上部(腹直筋)の筋肉痛には、うつ伏せで上半身を反らせ、お腹を伸ばすストレッチがおすすめなので試してみてほしい。
また、筋肉が熱を持っている場合は20分ほど冷やし、発熱が治まってから温めて血行を促進する方法がよいという。さらに睡眠時に分泌される「成長ホルモン」は筋肉の回復を早めてくれるため、十分な睡眠も筋肉痛のケアには不可欠である。
また、筋肉が熱を持っている場合は20分ほど冷やし、発熱が治まってから温めて血行を促進する方法がよいという。さらに睡眠時に分泌される「成長ホルモン」は筋肉の回復を早めてくれるため、十分な睡眠も筋肉痛のケアには不可欠である。
筋肉痛があるときは筋トレを休む
筋肉痛がある間は、筋トレによる筋繊維の損傷が回復しきっていない状態だ。筋繊維がしっかり修復することではじめて筋肉はひとまわり発達するため(=超回復)、筋肉痛のときは腹筋上部の筋トレは休み、ほかの部位を優先して鍛えよう。
4. 腹筋の上部ばかりが出てるケース

「腹直筋を鍛えているのに腹筋の上部だけが出てる」というアンバランスな状態に陥ってしまう方が一定数いる。これは、前述のとおり腹筋上部には比較的筋トレが効きやすいが、逆に腹筋下部は筋肉の発達が遅く、筋トレによる変化が現れにくいためだといわれている。さらに下腹部には脂肪がつきやすく、腹筋下部だけが脂肪で隠れてしまっているケースもある。
このような場合は、腹筋下部を重点的に鍛える、下腹部の脂肪を落とすといった対処で上部と下部の大きさを揃えることを考えなければならない。
このような場合は、腹筋下部を重点的に鍛える、下腹部の脂肪を落とすといった対処で上部と下部の大きさを揃えることを考えなければならない。
5. 腹筋の上部と下部をバランスよく鍛えるには

腹筋上部だけが目立っているという方は、腹筋下部に効果的なレッグレイズ、バイシクルクランチ、腹筋ローラーによるトレーニングなどを追加してみると、バランスのよいトレーニングになるはずだ。理想的なシックスパックを目指すためには、腹筋の上部・下部の発達具合を見ながら柔軟にメニューを選ぶことが大切だといえる。ぜひ腹筋上部・下部の両方を意識したトレーニングを続けてほしい。
結論
腹筋は上部と下部に分けて鍛えると効率がよく、上部を鍛えるにはトランクカールがおすすめだ。しかし腹筋上部は筋トレが効きやすく、上部だけが出っ張ってしまうケースがよくある。その場合はレッグレイズなど、下部をターゲットにした筋トレも取り入れて、上部と下部を均等に鍛えることが大切である。