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歯間ブラシで口の臭いを消せる?歯と歯の間をきれいな状態に保とう!

歯間ブラシで口の臭いを消せる?歯と歯の間をきれいな状態に保とう!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年9月21日

歯間ブラシで歯と歯の間を掃除したら「嫌な臭い(におい)がした」という経験はないだろうか。歯間ブラシが臭う原因は生理的な要因もあるが、中には歯垢や虫歯、歯周病などの要因も考えられる。そして歯垢などが歯間ブラシに付くために、嫌な臭いがするわけだ。今回は歯間ブラシの臭いの原因や歯間ブラシで臭いを消せるかどうかなどを説明する。

  

1. どうして歯間ブラシが臭くなるの?

口臭にはいくつかの種類があるが、主なものは生理的口臭と病的口臭の2つである。生理的口臭とは、起床直後や空腹時など口内の唾液量が減っているタイミングに見られるものだ。一方、病的口臭とは、全身の病気や口内のトラブルが原因で起こる口臭である。病的口臭のほとんどは口内のトラブルが原因で、歯垢(プラーク)、虫歯、歯周病など多岐にわたる。

歯間ブラシを使うと嫌な臭いがする原因は、主に病的口臭が関係している。とくに歯垢(プラーク)が関係しているケースが多いという。歯間ブラシでは歯と歯の間をきれいに掃除するわけだが、歯と歯の間には通常の歯磨きでは取り除きにくい歯垢が溜まっているのだ。そのため、歯間ブラシを使うと歯垢が取れてそれが原因で嫌な臭いを放つわけだ。

2. なぜ歯と歯の間に歯垢は残りやすいのか?

歯と歯の間には歯垢(プラーク)が溜まりやすいといわれており、虫歯や歯周病などが起こりやすい場所のひとつとされている。この理由は、通常の歯磨きでは歯間にブラシの先が届きにくいからだ。実際、通常の歯ブラシだけで歯磨きをした場合、歯と歯の間の歯垢除去率は60%程度といわれている。つまり、約40%の歯垢は歯間にこびりついたままなのだ。

さらに、歯垢は粘着性が高いため、歯の表面にこびりつきやうがいなどでは落とすことができない。そのため、きちんと歯間ブラシやデンタルフロスを使ってかき出す必要がある。毎日歯間ブラシを使って歯と歯の間の掃除をしていれば、食べカスが歯垢にならないため嫌な臭いはしない。しかし、歯間ブラシを使う頻度が少ないと臭いやすくなってしまう。

3. 歯間ブラシは臭い消しに役立つ?

口臭の原因が歯と歯の間に溜まった歯垢(プラーク)であるなら、歯間ブラシを使うことで臭いの原因を取り除くことが可能だ。ていねいに1か所ずつ歯間ブラシを使って歯垢を落としていこう。なお、歯間ブラシの形状にはストレートタイプとL字タイプの2種類がある。ストレートタイプは前歯の掃除に向いており、L字タイプは奥歯の掃除に向いている。

また、歯間の歯垢が口臭の原因かどうか確認したい場合は、歯間ブラシで掃除したら1か所ずつ臭いを嗅いでみるといい。歯垢は食べカスが24時間ほど経過するとできるため、毎日1回歯間ブラシできれいに歯垢を落とせていればそれほど嫌な臭いはしないはずだ。それでも嫌な臭いが続くなら、虫歯や歯周病など別の病的口臭である可能性が疑われる。

4. 歯間ブラシを使っても臭いが取れない場合は?

歯間ブラシを使うことで歯と歯の間の歯垢を取りのぞくことはできる。しかし、口の嫌な臭いの原因は歯と歯の間の歯垢だけではない。たとえば、生理的口臭や病的口臭でも舌苔(ぜったい)や虫歯、歯周病などさまざまな可能性が考えられる。そのため、歯間ブラシを使ったお手入れを続けても口の中の嫌な臭いが続くなら、以下のような可能性を疑ってみるべきだ。

ベロの汚れ(舌苔)

ベロに付いた白い汚れを「舌苔(ぜったい)」と呼ぶのだが、これも口臭の原因になる。しかも、口臭の原因の約60%が舌苔にあるとされている。本来、食べ物をよく噛んでいればベロの汚れは落ちる。しかし、流動食のようなものばかりを食べていると舌苔は増えてしまう。舌用ブラシ・舌用クリーナーなどでベロをきれいな状態にしておこう。

虫歯(う蝕)や歯周病

歯と歯の間に虫歯ができてしまうと、そこに歯垢(プラーク)が溜まりやすくなる。それが原因で口の中の嫌な臭いが起きてしまうのだ。また、歯周病の原因菌が嫌な臭いを発していることもある。いずれの場合も歯科での治療が必要になる。いつまでも口臭が続いてしまう場合にはセルフケアではなく、歯科クリニックを受診したほうがいいだろう。

そのほかの原因

口臭は鼻やのどの病気、呼吸器や消化器の病気などが原因になって起こることもある。また、緊張やストレスなどによって唾液量が少なくなり口臭が気になるケースも。ニンニクやニラ、アルコールなどが原因で嫌な臭いがする場合もある。病気が原因の場合は治療をすれば口臭は減り、ストレスや食べ物などが原因の場合も時間の経過とともに弱まる。

結論

歯間ブラシを嗅いでみて嫌な臭いがする場合は、歯と歯の間に歯垢が溜まっている可能性が高い。そのような場合でも毎日、ていねいに歯間ブラシを使うことで歯垢を取り除き、口臭を減らすことは可能だ。一方、毎日続けても口臭がなくならない場合はほかの病気が隠れているかもしれない。原因に合わせた対応を取るようにしよう。
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  • 更新日:

    2020年9月21日

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