目次
1. そもそもヘアトニックとはなにか?

「ヘアトニック」「ヘアリキッド」「育毛トニック」など似たような商品が数多くあるが、そのうちヘアトニックとはどのようなアイテムなのだろうか?
頭皮用の化粧水である
ヘアトニックは、いわば「頭皮用の化粧水」といった位置づけだ。乾燥によるフケ、かゆみ、頭皮のニオイなどを防ぐまたは改善するといった効果があるものが多い。
【ヘアリキッドや育毛トニックとの違いは?】
髪型をふんわり仕上げるための、オイルベースの整髪料がヘアリキッドである。また育毛トニックは文字通り、育毛促進を目的としたヘアトニックのことだ。厳密には目的が異なるため「別モノ」なのだが、育毛促進成分が含まれているヘアトニックもあるため同義と捉える向きもある。厳密には違うが近いものと考えてよいだろう。
ヘアトニックの種類と特徴
【スプレータイプ】
スプレータイプは、頭皮に吹きつけて使用するヘアトニック。勢いよく頭皮にしっかり行き渡らせられる。幅広い範囲に吹きつけることができるため、頭皮全体をケアしやすいのも特徴だ。外出先で頭皮をケアしたいときなども手軽で便利である。
【ローションタイプ】
いわゆる「振りかけるタイプ」のヘアトニックだ。スプレータイプなどに比べて刺激が少ないため、頭皮がデリケートな方も使いやすい。複数箇所に垂らしてから揉むようになじませるといった使い方が基本だ。ただしムラができやすいため、振りかけたあとは頭皮全体をよくマッサージして塗りこむとよい。
【直接塗布するタイプ】
頭皮に押しつけて直接塗布するタイプのヘアトニックだ。直接頭皮に塗るため、スプレータイプやローションタイプなどに比べると刺激はやや強い。数か所に塗ったのち、マッサージをして頭皮全体になじませていこう。
2. ヘアトニックの正しい使い方

上述のようにヘアトニックにはいくつかタイプがあるが、いずれも基本的な使い方はほぼ同じだ。適量を頭皮につけてから、しっかり頭皮をマッサージしてヘアトニックの有効成分を浸透させる。そのあとドライヤーで十分髪の毛を乾かそう。それぞれのポイントを詳しく解説する。
使い方1.頭皮にヘアトニックをつける
まずは適量のヘアトニックを頭皮につける。つけ方やつける場所はヘアトニックのタイプによって異なるが、スプレータイプなら頭皮全体に8〜10箇所ほどが目安だ。ローションタイプや直接塗布するタイプなら6箇所程度を目安にしよう。ヘアトニック自体は髪の毛についても問題ないが、狙いは頭皮だ。髪をかき分けながら頭皮につくようにしよう。
使い方2.頭皮をマッサージしてなじませる
ヘアトニックを適量塗ったら、頭皮になじませるようにマッサージする。頭皮の血行をよくし、ヘアトニックの有効成分を浸透しやすくさせるためだ。またマッサージすることで頭皮全体に満遍なく届くため、塗りムラもなくなる。指の腹で優しく揉むようにしながら、前頭部から後頭部にかけてヘアトニックをなじませるのが正しい使い方だ。
使い方3.ドライヤーでよく髪を乾かす
頭皮マッサージが終わったら、ドライヤーでしっかり髪の毛を乾かそう。髪の毛が濡れた状態でいると、頭皮に雑菌が繁殖してトラブルを起こすリスクがある。とはいえ乾かしすぎは頭皮が乾燥するおそれがあるため注意しよう。「やや湿り気がある」と感じる程度までドライヤーで乾かすのがよい。以上が、ヘアトニックの正しい使い方だ。
3. ヘアトニックを使うタイミングはいつ?

ヘアトニックの使い方がわかったところで、次は適切なタイミングについて考えていこう。
シャンプーとタオルドライをしたあとがベスト
ヘアトニックは、基本的にシャンプーとタオルドライをしたあとに使ったほうがよい。フケや皮脂などで汚れていると成分が頭皮に届きづらいためだ。ヘアトニックを使う前はシャンプーをして、頭皮を清潔にしておくことが大切になる。シャンプーで頭皮が温まれば柔らかくなり、ヘアトニックの有効成分が浸透しやすくなる点も覚えておこう。
とはいえ濡れた状態でヘアトニックを使うのはおすすめしない。頭皮が濡れたままだとヘアトニックの有効成分が浸透しにくくなるおそれがあるためだ。適度にタオルドライをして水分を拭き取ったのち(完全に乾かさなくてよい)、ヘアトニックを使おう。
4. ヘアトニックの使い方で注意すべきポイント

ヘアトニックの使い方そのものは至って簡単だが、使用に際していくつか注意点がある。安全に使うためにも、以下のことに留意しよう。
目や鼻、口などの粘膜に入らないようにする
スプレータイプや直接塗布するタイプでは少ないかもしれないが、ローションタイプなど「頭皮に振りかけるタイプ」のヘアトニックは、前頭部に使う際に注意が必要だ。顔のほうに垂れてきて目や鼻、口などの粘膜に入るおそれがある。ヘアトニックにはメンソールなどの有効成分が入っているため、たとえば目に入ると大変しみる。やや頭を上げるなど使い方を工夫しよう。
パーマやヘアカラーをしたあとは控える
パーマやヘアカラーをしたあとは、頭皮が敏感である。その状態の頭皮にヘアトニックを使うと、痛みや腫れなどのトラブルを起こすおそれがある。パーマやヘアカラーをした直後はヘアトニックの使用を控えよう。ヘアトニックの使い方について気になる点があれば、美容師や理容師などに相談するか、メーカーに問い合わせるかしておくと安心だ。
5. ヘアトニックのおすすめ3選

各メーカーからさまざまなヘアトニックが発売されている。初めて購入する方は迷うこともあるだろう。参考までに、おすすめを3選紹介させていただく。
資生堂「アウスレーゼ トロッケン ヘアトニック」
頭皮の状態を清潔に保ち、フケやかゆみ、および抜け毛などを防ぐ効果があるというヘアトニックだ。甘さが抑えられた微香性で、清涼感が長続きするのも特徴である。
柳屋「ヘアトニック 超爽快 無香料クールタイプ」
頭皮に潤いを与えて柔らかくし、頭皮と毛髪を健康にするヘアトニック。抜け毛予防効果もある。メンソールを増量したことで清涼感が持続する。毎日使えるアイテムだ。
4711 ポーチュガル「ヘアトニック」
スイートオレンジの優しい香りから始まり、時間の経過とともにスパイシーな香りから大人のウッディ&アンバーな香りに変化する。頭皮のリフレッシュにピッタリの商品だ。
結論
ヘアトニックにはさまざまなタイプがあり、特徴や頭皮への使い方などが異なる。とはいえ基本的な流れは同じだ。ヘアトニックの有効成分を浸透させるイメージで頭皮をマッサージするとともに、使ったあとはよく乾かそう。ヘアトニックの使い方そのものは難しくないので、この機に適切なタイミングや注意点を覚えて効果を最大限に得よう。