目次
- 1. 香水は種類によって香料濃度や持続時間が異なる
- 2. 香水の付け方と注意点を徹底解説
- 3. 香水の香りを上手に漂わせる付け方のコツ
- 4. 香水の選び方
- 5. 香水に関するよくある疑問|付けすぎたときの対処方法は?
- 香料濃度:15〜30%
- 持続時間:5〜7時間
- 香料濃度:10〜15%
- 持続時間:4〜5時間
- 香料濃度:5〜10%
- 持続時間:3〜4時間
- 香料濃度:2〜5%
- 持続時間:1〜2時間
- パルファムは「点」で付ける
- オードパルファムとオードトワレは「線」で付ける
- オーデコロンは「面」で付ける
- 上半身:香りを強く出したいとき
- 下半身:ほんのり香らせたいとき
- トップノート:付け始めから30分程度持続する香り
- ミドルノート:その後、1〜2時間持続する香り
- ラストノート:その後、数時間漂う香り
1. 香水は種類によって香料濃度や持続時間が異なる

「香水」とひと口にいっても実にさまざまな種類がある。その中でも香料の濃度で4種類に分けられるのが基本だ。持続時間などの特徴も理解し、自分に合うものを選ぼう。
パルファム
香料濃度がもっとも高い香水をパルファムという。1滴で充分なほど香りが強く、また持続時間も長い。
オードパルファム
オードパルファムも香料の濃度が高く、持続時間も比較的長い香水だ。スプレータイプが多く、その場合は1〜2プッシュで充分である。
オードトワレ
パルファムやオードパルファムと比べると、ほんのり優しく香るのがオードトワレという香水だ。適量は2〜4プッシュくらいで、香りの強さを調節しやすい。
オーデコロン
香料の濃度がもっとも低く持続時間も短いのがオーデコロンである。少々多めに付けても「キツい香り」にはなりにくいため、初心者にも使いやすい。持続時間が短いので付け直すことが多い。
2. 香水の付け方と注意点を徹底解説

香水は付け方でその印象や効果が大きく変わってしまう。初心者の方はとくに、付け方に関する知識を深めておくことが大切だ。
香水の付け方には点・線・面がある
このように、香水の付け方は香料の濃度で変わってくる。パルファムは点、オードパルファムとオードトワレは線、オーデコロンは面といった付け方が基本だ。香料の濃度が低いオーデコロンは、広範囲に付けると効果的である。肌に均等に付くように、10cmほど離れた位置から2〜3プッシュしよう。
香水を付ける部位
肌の表面近くの、太い血管が通る部分は体温が高い。そのため香りが拡散されやすい。また香りは下から上へ広がるので、上半身に付ければ強く、下半身ならほんのり香る。たとえばほどよく香らせたいときは、ウエストやひざ裏、ひじ裏、手首などに付けるのがおすすめだ。
香水を付ける量
香りが弱いオーデコロンは、上述の通り2〜3プッシュしてOKだ。それ以外の香水であれば1箇所につき1プッシュ、トータル3箇所程度に収めるのが基本になる。自分の鼻が香りに慣れてしまうと付けすぎるおそれがあるため、量はオーバーしないように気をつけよう。
香水を付ける際の注意点/付けないほうがよい部位
香水は直接肌に付けるのが基本であることから、肌を清潔な状態にしておくことがポイントになる。汗や体臭といったにおいと混ざらないよう、脇や足裏など汗をかきやすくにおいを生じやすい部位に付けるのは避けたほうがよいだろう。
3. 香水の香りを上手に漂わせる付け方のコツ

冒頭でもお伝えしたように、香水の香りには持続時間がある。狙ったタイミングで香らせるためにも、最初に付けるタイミングや付け直しが必要なタイミングなどを把握しておこう。
香りは時間の経過とともに変化する
このように、香水の香りは時間の経過とともに変化する。最初は「トップノート」、次に「ミドルノート」、そして「ラストノート」という3段階だ。中でもメインとなるのが、香りのバランスがもっともよいミドルノートである。これを知っておくと、おのずと付けるべきタイミングが見えてくるはずだ。
香らせたいタイミングの30分前程度がおすすめ
おわかりのように、香水の香りがもっともバランスよくなるのがミドルノートである。したがって「このタイミングで香らせたい」と思う30分前くらいに付けておくとよいだろう。
4. 香水の選び方

メンズのオーデコロンは、シーンやイメージに合う香りを選びたい。オーデコロンの香りにはさまざまな種類があり、シーンによって似合う香りは異なり、また香りの種類によって与える印象も変わってくる。オーデコロン選びの参考になる、代表的な香りの種類を解説しよう。
香りの種類と特徴を知ろう
【シトラス系】
オレンジやレモン、ベルガモットやグレープフルーツなどの柑橘系がシトラスだ。老若男女問わず好まれ、香水初心者の方も使いやすい香りである。フレッシュでさわやかな印象を与えるので、若いメンズの普段使いやビジネスシーンにもおすすめだ。
【フローラル系】
花の香りがベースで女性っぽいイメージがあるが、近年ではメンズの香水にも多く使われている。1種類の花を使用したシングルフローラル、複数のフローラルブーケなどの種類がある。上品でやさしい印象を与える香りは女性に好まれやすく、デートシーンやリラックスしたいときに使いたい香水だ。
【フゼア系】
フゼアとは植物のシダという意味で、ハーブのようなさわやかさと渋さを併せ持った香りである。知的な印象や落ち着きのある雰囲気を演出するフゼア系は、大人のメンズにふさわしい香水だ。清潔感がある香りなので、ビジネスシーンにもフォーマルシーンにもおすすめできる。
【オリエンタル系】
東洋風という意味のオリエンタルは、西洋から見た東洋の雰囲気を表現した香りである。ムスクやアンバーなどの甘い香りやスパイシーな香り、落ち着いたウッディ系の香りが調合されることが多く、大人のメンズのセクシーさを演出できる香水といったところだろう。
実際に身体に付けて確認しよう
テスターが置かれていることも多いが、実際に自分の身体に付けてみることをおすすめする。ただし鼻がマヒするおそれがあるため、一度に何種類もの香水を試すのは控えたほうがよいだろう。どうしても複数種類試したいというときは、右手首、左手首、肘など付ける部位を分けることをおすすめする。
5. 香水に関するよくある疑問|付けすぎたときの対処方法は?

香水に関してよくある疑問についてお答えしよう。
香水を付けすぎてしまったときの対処方法は?
香料濃度が低いオーデコロンは香りが強くなりすぎることはあまりないが、それ以外の香水は、付けすぎてしまうとキツい香りが長時間続くおそれがあるため注意が必要だ。うっかり油断して付けすぎたときは、水で洗えるならサッと洗い流せばよい。洗えないときは、消毒用アルコールをコットンなどに含ませて軽く拭き取るといった方法が効果的だ。
香水を上手にアトマイザーに入れ替える方法は?
香水を外出先で付け直すこともあるだろう。携帯しやすいよう香水瓶からアトマイザーに入れ替えるのがおすすめだ。入れ替えは、アトマイザー購入時に付いてくる付属品を使う方法が一般的である。
スプレータイプの香水であれば、付属の詰め替え用ノズルを香水瓶に取り付け、ノズルの先のストローのような管をアトマイザーに入れてプッシュすれば簡単に移し替えられる。そのほかスポイトやシリマーで香水を吸い上げて移す方法、漏斗(ろうと/じょうご)を使う方法などもある。
結論
香水は種類によって付け方が変わってくる。効果的に香らせるためのタイミングや、目的(強く香らせたい、ほのかに香らせたい等)などで部位が変わるといった細かいところもお伝えしてきたので、ぜひ参考にして役立てていただきたい。香りは第一印象を左右する大切な要素だ。ぜひこれを機に香水について詳しくなっておこう。