1. オードトワレの正しい使い方や男性が付ける時のコツとは?

オードトワレの特徴は、香料の濃度が5~10%と薄めで、香りの持続時間が2~5時間ほどと短めな点だ。濃度の濃いパルファムなどの香水に比べ、ほのかな香りをカジュアルに楽しめるのが魅力である。しかし、男性がオードトワレを爽やかに香らせるには使い方にコツが要る。
香りの強さを計算して付ける場所を選ぶべし
耳の裏や手首などにシュッとひと吹きが正しい使い方と思っている方も多いはずだ。しかし、男性は女性より体温が高く香りが揮発しやすいため、上半身に付けると香りが強すぎてしまうことがある。
そこで初心者におすすめなのが足首やお腹周りなど下半身に付ける方法だ。温められた香りがふわっと上がってきて、ソフトに嗅覚を刺激してくれる。膝の裏や内ももなども男性におすすめの場所だ。
そこで初心者におすすめなのが足首やお腹周りなど下半身に付ける方法だ。温められた香りがふわっと上がってきて、ソフトに嗅覚を刺激してくれる。膝の裏や内ももなども男性におすすめの場所だ。
量は1~2プッシュで十分
オードトワレの適量は1~2プッシュだ。香りに慣れてくるとつい多めに付けてしまいがちだが、それ以上付けると周りの人には「付けすぎ」と思われているかも。またスプレーを面で吹きかけるのも香りが広がりすぎて危険。「線」を描くように細く吹きかけるのがよいとされている。
付けるタイミングも考えよう
香水を付けた直後の香りはトップノートと呼ばれ、香りがきつく感じられる場合がある。30分~1時間経ってあらわれるミドルノートが、香水のメインの香りされているので、ミドルノートを意識して付けるのが賢い使い方だ。その後、香りはラストノートへと変化しながら薄れていくので、持続時間に合わせて付け直しをしてもOK。
2. オードトワレの香りの種類や選び方

オードトワレを使いこなすには、使い方だけでなく、自分の立場や年代、シーンに合った香りを選ぶことも忘れてはならない。30代・40代に似合う香りと相応しい使用シーンも解説しよう。
30代・40代に似合うオードトワレの香り
香水の系統は、細かく分けると10種類以上にもなるという。そのなかでも、大人の男性におすすめの香りは落ち着いた印象のウッディ系や、濃厚でセクシーなオリエンタル系などだ。また、オークモス(苔)をベースとしたシプレ系やフゼア系など深みのある香りも、大人の男性にこそ似合う香りといわれている。
定番のシトラス系は万人受けする香りだが、爽やかでカジュアルな印象になるのでシーンを考えた使い方をすると◎。
定番のシトラス系は万人受けする香りだが、爽やかでカジュアルな印象になるのでシーンを考えた使い方をすると◎。
シーンごとの香りの使い方
30代・40代は、さまざまな場面で責任や包容力などを求められるようになる年代だ。ビジネスシーンであれば、相手をリラックスさせる効果のあるウッディ系や、渋くてフォーマルなシプレ系を選ぶと、一目置かれるかもしれない。
プライベートでは、大人の色気を醸し出すオリエンタル系、シプレ系に甘さをプラスしたフゼア系などの香りをまとえば、若者とはひと味違った大人の魅力を演出できるだろう。
プライベートでは、大人の色気を醸し出すオリエンタル系、シプレ系に甘さをプラスしたフゼア系などの香りをまとえば、若者とはひと味違った大人の魅力を演出できるだろう。
3. オードトワレの使い方には注意しよう

オードトワレの使い方として、周りに不快感を与えないためのマナーも忘れてはならない。スマートに香りをふりまくための注意点も知っておこう。
使い方の注意点1:お見舞い・お通夜・レストランでは最小限の香りに
オードトワレに限らず、お見舞いや弔事の席に香水を付けていくのは不謹慎とされるので、なるべく控えたほうがよい。また、高級レストランでは、オードトワレが繊細な食事の香りを邪魔してしまうことがある。香水は付けないか、最小限の香りにするのがマナーとされる。
使い方の注意点2:体臭や加齢臭と混ざらないように
体臭を消すために香水を脇の下などに付けると、かえって不快な香りになってしまうこともあるのでNGだ。また加齢臭とシトラス系の香水が混ざると本来の香りが損なわれるといわれている。加齢臭が気になる方はウッディ系を選ぶと無難である。
オードトワレを付けすぎたときの対処法
うっかりオードトワレを付けすぎしまったら、水洗いで香りを薄めるか、エタノールなどを含ませたコットンで拭き取ろう。アルコールは香水の香りを薄めてくれるので、アルコール配合のウェットティッシュなどでもOKだ。周囲のことも考え、香りを和らげるひと手間を惜しまないようにしよう。
結論
オードトワレは軽めの香水とはいえ、使い方を間違えれば強烈な香りをふりまいてしまうことになる。さりげない香りこそ、大人の男性の嗜みともいえるだろう。第一印象で「香水付けすぎ」と思われないよう、適量やTPOをしっかり守りながら使ってほしい。