目次
- 1. コーム(Comb)とは何か?
- 2. コームとはクシやブラシとどう違う?
- 3. コームの種類は大きく4つ
- 4. セットしたい髪型でコームの選び方が異なる
- 5. コームのお手入れ方法
- 6. コームとは「クシ」のこと!ブラシと上手に使い分けよう
1. コーム(Comb)とは何か?

まずはコームがどのようなアイテムなのかをおさらいしておこう。
コームとは「歯が直列に並んでいる道具」である
コームとは髪をとかしたりスタイリングしたりするための道具のひとつだ。等間隔にピンがついたヘアアクセサリーもコームと呼ぶが、本稿では髪をとかすためのコームに絞って解説していく。一般的にはごく薄い板状で、同じ長さの歯が直列に並んでいる。横にして置いたとき、左右いずれかのみが歯になっているもの、左右いずれも歯になっているものなどがある。
【ビジネスホテルなどの備品でよく見かける】
旅先などで宿泊施設を利用した際、あるいは温泉や健康ランドなどを利用した際、コームを見かけることが多い。薄くて軽量、かつさまざまな髪に使いやすいことから広く普及しているのだ。
【持ち運びにも便利】
安価な商品が多く、薄いのでバッグなどに入れて持ち運んでもかさばることはない。ちょっとした髪の乱れを直すにはピッタリなアイテムといえるだろう。ただし歯の間隔が狭いため、使いようによってはキッチリ揃ってしまう。遊びがほしい髪型には適さないかもしれない。
2. コームとはクシやブラシとどう違う?

同じ「髪をとかすアイテム」としてクシやブラシといったものも思い浮かぶが、これらの違いは何なのだろうか?
コームとクシは同じものである
「コーム(Comb)」を日本語にすると「クシ(櫛)」、すなわち両者は同じものということになる。髪型の作り方などでコームと出てきたらクシのことと思って問題ないだろう。
コームとブラシの違いはどうか?
ではブラシとの違いはどうか?こちらはさまざまな点で異なっている。たとえば形状だ。コームは薄く歯が1列に並んでいる。持ち手が細いものは髪の分け目を作る際に使用するのが一般的である。髪をとかしてツヤを出したり、髪型をセットしたりする際にも用いられる。
一方ブラシはコームより太く、歯が複数列ついているものが多い。種類もさまざまで、たとえば半径が大きいロールブラシは髪をカールさせるのに、歯の先が丸いパドルブラシは頭皮マッサージに向いている。
3. コームの種類は大きく4つ

コームは大きく分けて「カットコーム」「ジャンボコーム」「テールコーム」「メッシュコーム」の4種類に分かれる。それぞれ特徴を見ていこう。
カットコーム
目の粗い歯(荒歯)と細かい歯(密歯)が1本になっているのがカットコームだ。「テーツコーム」と呼ぶこともある。美容師が髪をカットする際に使うことが多いタイプで、自宅で髪を切りたい方や、1本で粗さの異なるコームを使いたいという方にもおすすめである。
ジャンボコーム
文字通りサイズが大きいのがジャンボコームで、歯の間隔が広いものが一般的だ。目が粗く髪の毛との摩擦が起こりにくいため、痛んでいる方や絡まりやすい方におすすめ。もしくはカラー剤やトリートメントをなじませる際にもあると便利だ。
テールコーム
細く長い持ち手がついているのがテールコームである。たとえば美容師が、パーマのロッドを巻く際に使うことが多い。自宅であれば髪の分け目を作りたいときなどに重宝するだろう。細い持ち手部分を使うと分け目がキレイに仕上がる。
メッシュコーム
目がかなり荒めに作られており、手ぐしで整えたような髪の流れを作れるのがメッシュコームだ。ざっくりとした髪の流れを強調しながら髪型を整えたいときに役立つ。髪が柔らかく、目の細かいコームでとかすとボリュームがなくなってしまうという方におすすめだ。
4. セットしたい髪型でコームの選び方が異なる

上述のようにコームにはいろいろな種類がある。お分かりのように使い勝手や仕上がりが異なるため、ひと口にコームといってもセットしたい髪型によって選び分ける、使い分けることが大切だ。
パーマスタイルに適したコームとは?
パーマをかけた髪をセットするのであれば、目が荒いメッシュコームやジャンボコームがおすすめだ。逆に目が細かいコームでセットすると、髪を引っ張ってしまい「持ち」が悪くなるおそれがあるため気をつけよう。
バーバースタイルに適したコームとは?
サイドを借り上げ、トップにボリュームを持たせて流した髪型をバーバースタイルは、目の細かいコームを使うとうまくセットできる。スタイリング剤をつけてから、髪を流したい方向にコームを通すだけで美しい毛流れを作れる。
硬い髪質やクセが強い場合に適したコームとは?
髪が硬い、もしくはクセが強いという方も目の細かいコームを使うと毛をそろえやすい。ざっくりと手でセットしたような毛流れを作りたい方はメッシュコームでもよいだろう。たとえば上述のバーバースタイルにメッシュコームを使うと、ボリューミーで立体感のある仕上がりになる。
5. コームのお手入れ方法

コームにはさまざまな汚れが付着する。皮脂やフケ、ホコリや整髪料などだ。頭皮や髪を清潔に保つためにも、汚れが溜まる前にお手入れをしよう。
プラスチック製、ナイロン製のコームのお手入れ方法
皮脂汚れなどはシャンプーもしくは洗濯に使う中性洗剤で落とせる。洗面器などに40度程度のぬるま湯をはってシャンプーまたは洗剤を数滴溶かし、柔らかいスポンジなどでこすり洗いをしよう。しばらくお手入れしておらず汚れが溜まっている場合は、寝る前につけ置きして翌朝洗うというのもよい。
木製のコームのお手入れ方法
持ち手などが木製の場合、水を使用してしまうと染み込むおそれがあるため控えたほうがよいだろう。この場合は綿棒や爪楊枝などで隙間の汚れをかき出し、歯の部分はウェットティッシュなどで拭き掃除をする程度になる。あるいはブラシをお手入れする用のブラシ(またはコーム)なども販売されているので、それを使う手もある。
6. コームとは「クシ」のこと!ブラシと上手に使い分けよう

コームとはクシのことというのはお分かりいただけただろう。同じコームでもいろいろな種類があり、それぞれ使い勝手や適した髪型、仕上がり具合などが変わってくる。ご自身の髪型や望む仕上がりなどに合わせて選び分けよう。また同じく髪をとかすアイテムとしてブラシもあるが、こちらは用途などがコームとは大きくかわる。両者は1本ずつ持っておいて使い分けると便利だ。
結論
コームは髪をとかすだけでなく、髪型をセットする際にも便利なアイテムである。コームの種類でセットしやすい髪型がが変わるので自分に合ったものを選ぼう。つい忘れがちなのがコームの「お手入れ」だ。さまざまな汚れが溜まるので、ぜひ定期的にお手入れをして清潔に保とう。