1. チノパンとは?正式にはチノ・パンツ

そもそも、チノパンとは何なのかについて見ていこう。さらに、チノパンの歴史についても解説する。
チノパンとは?
チノパンは正確には「チノ・パンツ」といい、チノクロスという生地でできたパンツのことである。ベージュやブラックなどスタンダードな色のものが多く、さまざまなファッションアイテムと合わせやすい。最近は、オフィスカジュアルとして使うサラリーマンも多い。
チノパンの歴史とは?
あまり知られていないが、チノパンはもともと19世紀中頃にイギリス軍の制服として使われていたズボンである。その後、アメリカ軍の作業着として定着し、1970年頃から上流階級の若者を中心にファッションアイテムとして浸透した。日本では、1980年頃から起こった「プレッピーブーム」でチノパンが人気を集め、定着したといわれている。
2. チノパンの素材や生地

チノパンとはどのようなものかについて、製法や生地に使われている素材から解説していこう。
チノパンの生地とは?
チノパンは、先ほど紹介したようにチノクロスと呼ばれる生地でできている。チノクロスとはやや光沢のある綾織り(ツイル)の生地を指し、非常に頑丈で着心地がよいのが特徴だ。
チノパンの素材とは?
チノパンの生地に使われている素材は、コットンやポリエステル、ポリウレタンなどである。その中でもおすすめしたいのは、コットンとポリウレタンを混ぜた素材で作られたものだ。この素材は伸縮性が高く、細見の作りでも動きやすさが確保されている。
一方、コットン100%のものは伸縮性が低いため、動きやすさのためにやや太めに作られていることが多い。チノパンは細見の方がスタイリッシュに見えるので、かっこよくチノパンを履きこなしたい方はコットンとポリウレタンが混ざった素材のアイテムをチェックしよう。
一方、コットン100%のものは伸縮性が低いため、動きやすさのためにやや太めに作られていることが多い。チノパンは細見の方がスタイリッシュに見えるので、かっこよくチノパンを履きこなしたい方はコットンとポリウレタンが混ざった素材のアイテムをチェックしよう。
3. チノパンと他のパンツの違い

「チノパンと他のパンツの違いとは?」と問われてハッキリと答えることができる方は少ないのではないだろうか。チノパンと、男性が履く機会の多いデニムパンツとスラックスの違いについて見ていこう。
デニムパンツ
チノパンとデニムパンツの違いは、生地である。チノパンはチノクロス、デニムパンツはデニム生地から作られている。デニム生地とは、チノクロスよりも細い糸を使い、インディゴ染めをした糸と漂白した白い糸で織りあげるものだ。両方とも綾織りでできている生地だが、糸の太さが違うため、触り心地や質感が違うのである。
スラックス
スラックスとは、パンツの形状を表す言葉だ。センタープレスが入っている制服やジャケットに合わせるゆるいシルエットのパンツをスラックスと呼ぶことが多い。スラックスはチノパンよりもフォーマルな印象に仕上がるので、カッチリとした印象にしたいビジネスシーンにもおすすめだ。
4. チノパンの洗濯の仕方

お気に入りの洋服を長く楽しむためには、正しい方法で洗うことが重要だ。チノパンの正しい洗濯方法とはどのようなものだろうか。選択の手順を追って解説する。
洗濯表示を確認
チノパンを洗う前に洗濯表示を確認して、家庭洗浄が可能か否かを確認しよう。また、家庭洗浄が可能なチノパンは、洗浄コースの表示をチェックして該当するもので洗ってほしい。
洗濯機で洗う場合は洗濯ネットを使用
チノパンを洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットを使用するとよい。チノパンは、シワになりやすい生地で作られていることが多く、何もせずに洗濯すると見た目が悪くなってしまうからだ。洗濯ネットがない場合は、キレイにたたんで弱い水流で洗おう。
洗濯が終わったらすぐに陰干し
先ほど述べたように、チノパンはシワになりやすいため、洗濯が終わったらすぐに取り出して陰干しをしよう。陰干しとは、日が直接当たらない風通しのよい場所で乾燥させることを指す。陰干しをすることで、日焼けで色が変わることを防げるだろう。
チノパンの洗濯で気を付けることとは?
色の濃いチノパンを洗う時は、色移り防止のためにほかの洗濯物とは分けて洗ってほしい。色移りをするか確認したい場合は、洗濯で使う洗剤をチノパンの目立たない部分につけ、5分待ってから白い布で軽く押さえるとよい。白い布に色がついたら、ほかの衣類とは分けて洗った方が無難だろう。
結論
今回は、チノパンとはどのようなものかについて解説した。最初は軍服からスタートしたチノパンは、現在では日本のファッションシーンに欠かせないものになった。チノパンはさまざまなファッションに合わせることができ、活用するタイミングも多いだろう。正しい洗濯方法でお手入れをして、長く履いてほしい。