1. 姿勢が気になる方は「椅子」のことも考えよう

座っている時の姿勢を改善したい方は、普段使っている椅子を姿勢矯正してくれるものに変えるとよい。最近では、普通に座るだけで骨盤を立てた美しい姿勢をキープできるように設計されている椅子が多く発売されている。椅子に座っている時の姿勢が崩れると、肩こりや頭痛、腰痛の原因にもなるといわれている。姿勢を改善できる椅子を使えば、さまざまな不調を予防することができるだろう。
2. 姿勢がよくなる椅子の選び方

どんな椅子が自分に合うのかわからないという方もいるだろう。姿勢がよくなる椅子の選び方を紹介する。
高さ
椅子は高さ調節機能がついているものがおすすめだ。調節機能がついていると、いつも使っている机の高さにしっかりと合わせることができるだろう。高さの合わない椅子を使っていると、逆に姿勢が悪化する可能性もあるので注意してほしい。
膝当てが大きいと楽
姿勢矯正をする椅子の中には、膝を置く場所がついているところがある。その膝を当てる部分が小さいと、負担がかかって足が痛くなってしまう可能性がある。長時間座りたい方は、膝当て部分が大きくクッション性が高いものを選ぼう。さらに、膝当て部分の高さを調節できるものだと便利である。
カバーの取り外し
クッション部分のカバーが取り外しできるものだと、こまめに洗うことができて衛生的である。また、摩耗したクッション部分を取り換えることや、気分転換に色や柄を変えることも可能になるだろう。
背もたれは好みでOK
背もたれの有無は好みで選んでよい。背筋の伸びた正しい姿勢で座っていると、背もたれを使うことがあまりないからだ。休憩をする時にもたれたい方は背もたれがあるものを、とくに必要ない方はないものを選ぶとよいだろう。
3. 姿勢を正す椅子の座り方とは?

姿勢を正す椅子の座り方を見ていこう。膝当てがついている椅子の座り方を説明する。
姿勢を正す椅子の座り方
座る前に椅子の高さを調節しよう。先に座面の高さを身長に合わせてから、膝に当たる部分の高さを調節するとよい。椅子の座面から机までの高さは、28~30cm程度が適切だといわれている。膝に当たる部分は、太ももの角度が120度くらいになるように調節しよう。調節が完了したら座面に腰かけてから、膝当てに足を乗せるとよい。骨盤を立てるように意識して背筋を伸ばすと、正しい姿勢をキープしやすくなるだろう。
4. 姿勢矯正の椅子を使う以外に意識すべきこととは?

姿勢を改善する椅子を使うだけでなく、普段から意識して姿勢を改善していくことが重要だ。姿勢をよくするために意識してほしいことを解説する。
常に正しい姿勢を意識する
椅子に座っている時だけでなく、普段から正しい姿勢を意識して生活しよう。正しい姿勢を知るためには、壁の前に立ち、後頭部と背中、お尻、かかとをつけて立つとよい。その状態が正しい姿勢である。常日頃から正しい姿勢を意識して生活できるのがベストだ。
ストレッチをする
椅子に長時間座り続けるのではなく、1時間に1回程度簡単なストレッチをして身体を動かすとよい。ストレッチポールを使ったストレッチが自宅で簡単にできておすすめである。ストレッチポールがない場合は、バスタオルを丸めたものを使うとよいだろう。肩甲骨の下にセットしてから、両手をバンザイのようにしながら仰向けに寝ると身体をしっかりと伸ばすことができる。
スマホの使い方を見直す
スマホを使う時の姿勢を見直すことも重要だ。スマホを下の方に持つと、背中が丸まり首も前に倒れてしまうだろう。この姿勢では、猫背になりストレートネックの原因にもなる。
日頃からスマホを顔の高さまで上げ、背中や首を丸めずに使用するとよいだろう。
日頃からスマホを顔の高さまで上げ、背中や首を丸めずに使用するとよいだろう。
足を組まないようにする
椅子に座っている時に足を組んでしまうと、猫背の原因になる。また、足を組むと身体がねじれて、腰痛や肩こりを引き起こしてしまう可能性もあるので注意しよう。
結論
正しい姿勢をキープすることは、さまざまな不調を予防するために重要である。姿勢を矯正する椅子を使うと、自然に美しい姿勢をととれるだろう。また、椅子に座っている時だけでなく、常に正しい姿勢を意識することも忘れないでほしい。自分にぴったりな椅子を見つけて、より健康的な生活を手に入れてほしい。