1. 「寝姿勢」は思った以上に重要

睡眠時間は1日の3分の1もあり、疲労回復を促すために大切な時間である。寝る時の姿勢が悪いと、疲労の回復が遅れて翌日の体調にも影響を及ぼすだろう。そうならないためにも、正しい寝姿勢をとることが大切である。では、理想の寝姿勢はどのようなものなのかを見ていこう。
理想の寝姿勢とは?
理想の寝姿勢は、まっすぐに立った姿勢をキープしたまま横になった姿勢だといわれている。立っている時、人の背骨はゆるやかなS字型になっている。このS字型を保つことが理想の寝姿勢なのだ。
また、人の身体は部位によって重さが違うため、横になった時にかかる圧力も違う。この圧力を分散させることが重要だ。ほどよいクッション性のある寝具を使うと、身体の圧力が均等に分散され、全身の血液を循環できるようになるだろう。
また、人の身体は部位によって重さが違うため、横になった時にかかる圧力も違う。この圧力を分散させることが重要だ。ほどよいクッション性のある寝具を使うと、身体の圧力が均等に分散され、全身の血液を循環できるようになるだろう。
寝る時は仰向け?うつ伏せ?
寝る姿勢は、仰向けが内臓や歯への圧迫もなくベストだといわれている。ただし、舌が重力で下に落ち、気道がふさがれやすいというデメリットもあるので注意しよう。うつ伏せは首や肩に負担をかけ、身体を歪ませる可能性があるのでおすすめできない。
2. 寝姿勢を矯正するには「自分の身体のタイプ」を知ろう

身体の圧力が均等に分散する寝姿勢になるためには、身体の凸凹に合わせた寝具を選ぶことが重要だ。人のボディラインは大きく分けて6つのタイプに分類できるので、自分がどのタイプかを把握して寝具を選ぼう。
ボディラインの6つタイプ
ボディラインのタイプは以下のような特徴があるので、自分に当てはまるものを見つけてほしい。
- 丸背タイプ:背中からお尻までのラインが丸く、C字カーブを描いている。
- フラットタイプ:背中から腰、お尻までのラインがほとんどまっすぐになっている。
- ヒップタイプ:背中よりお尻が出ている。お尻のカーブが強いのが特徴だ。仰向けに寝ると足が浮くので、横向きの寝姿勢をとる方が多い。
- 背中出タイプ:背中のカーブが強く、お尻よりも突き出している。
- エスラインタイプ:背中から腰、お尻までのS字ラインがゆるいのが特徴だ。
- ダブルラインタイプ:背中から腰、お尻までのS字ラインがしっかりとしている。仰向けに寝ると背中に隙間がある寝姿勢になりやすい。
3. 「腰痛」の方におすすめの寝姿勢とは?

腰痛の方におすすめしたい寝姿勢を紹介する。
仰向けで膝の下にクッションをはさむ寝姿勢
腰痛を持っている方は、仰向けに寝ると骨盤が引っ張られて痛みが発生することがある。そうならないために、仰向けに寝る時は膝の下にクッションを入れるとよい。
クッションをはさむ寝姿勢
横向きに寝て、クッションを足の間にはさむと、腰と足が水平になり痛みが出にくくなる。少し丸まるようにすると、より効果的だ。
タオルを腰の下に敷く寝姿勢
ヒップタイプのようにお尻が出ている方は、バスタオルを3つ折りにし、腰の下に敷く方法がおすすめだ。腰とベッドの間にできる隙間をタオルで埋めるようなイメージで敷くとよい。
4. 理想的な寝姿勢をつくるには「寝具選び」も大切

理想の寝姿勢をつくるには、自分に合った寝具を選ぶことが重要だ。寝具選びのポイントを見ていこう。
ベッド
ベッドは身体をしっかりと支えられる硬めのタイプがおすすめだ。ただし、硬すぎるとお尻のあたりが浮くので腰痛の原因になってしまう。背筋が自然にS字を描くほどよい硬さのものを選ぼう。
また、ほどよい硬さと反発力のあるベッドは、寝返りを促す効果も期待できる。長時間同じ姿勢で寝続けることは身体によくない。硬さのあるベッドを使えば、寝返りをサポートしてくれるだろう。
また、ほどよい硬さと反発力のあるベッドは、寝返りを促す効果も期待できる。長時間同じ姿勢で寝続けることは身体によくない。硬さのあるベッドを使えば、寝返りをサポートしてくれるだろう。
枕選び
枕選びも理想的な寝姿勢をとるために重要なポイントだ。枕は首の角度がおよそ5度になる高さが理想的といわれている。枕の幅は、寝返りをしても頭が落ちない幅があるとよい。さらに、通気性がよく、ムレない素材でできていると、暑い季節も快適に眠ることができるだろう。
結論
理想的な寝姿勢について解説した。よい寝姿勢をキープできると、朝の目覚めや日々の体調に違いを感じることができるだろう。よい寝姿勢をとるために、自分に合った寝具を使うことも重要である。今回紹介した寝姿勢や寝具の選び方を参考にして、健康的な毎日を手に入れてほしい。