1. ブレザーのボタンにはルールがある?

ブレザーの最大の魅力ともいえるメタルボタン。19世紀中期にヴィクトリア女王がイギリス海軍を視察する折、見栄えをよくするため海軍の制服のボタンを金属製に替えたことが始まりのようだ。その艦船の名が「ブレザー号」であったことがブレザーの名前のルーツともいわれている。
海軍の制服が発祥となっているのはダブルボタンのブレザーだ。対してシングルボタンのブレザーは、ケンブリッジ大学のボート部のユニフォームが起源であるという。そのためブレザーのボタンには、一般的なスーツと同じくダブルとシングルの2種類がある。
また、ブレザーの袖にもスーツと同様に袖ボタンがあるのが基本だ。スーツの場合4つか3つの袖ボタンがフォーマルとされるが、ブレザーだと袖ボタンが2つのカジュアルなデザインもあるという。ダブルかシングルかは、袖ボタンの数でも印象は変わるので、こだわって選ぶとよいだろう。
海軍の制服が発祥となっているのはダブルボタンのブレザーだ。対してシングルボタンのブレザーは、ケンブリッジ大学のボート部のユニフォームが起源であるという。そのためブレザーのボタンには、一般的なスーツと同じくダブルとシングルの2種類がある。
また、ブレザーの袖にもスーツと同様に袖ボタンがあるのが基本だ。スーツの場合4つか3つの袖ボタンがフォーマルとされるが、ブレザーだと袖ボタンが2つのカジュアルなデザインもあるという。ダブルかシングルかは、袖ボタンの数でも印象は変わるので、こだわって選ぶとよいだろう。
2. ブレザーのボタンは開けるのか閉めるのかどっち?

続いては、ブレザーのボタンを開けるか閉めるかという問題だ。ブレザー固有のルールはなく、スーツやジャケットの着こなしと照らし合わせるのが基本となるので、以下で説明しよう。
ブレザーのボタンは開けても閉めてもOK
ブレザーはジャケットの一種なので、一般的なテーラードジャケットと同じような着こなしをしてOKである。つまりボタンを留めてかっちりと着てもよいが、ボタンを開けて着用しても問題はない。仕事・プライベートなどのシーンや、好みによって着こなしを変えて楽しもう。
ボタンを留める場合はスーツのルールに準ずる
テーラードジャケット/ブレザーのボタンを留めたい場合は、スーツのボタンの留め方に準ずるのがよいとされている。以下がスーツのボタンの留め方の基本なので、参考にしてみてほしい。
- シングルスーツのボタンの留め方
シングルの場合、2つボタンでも3つボタンでも、1番下のボタンは常に外しておくのがマナーだ。スーツのボタンを一番下まで留めるとシルエットが崩れ不格好になりやすいためである。
2つボタンは上のボタンだけを留め、一般的な3つボタンは上2つを留める。段返り3つボタン(一番上のボタンが襟裏についているタイプ)の場合は、真ん中の1つだけを止めるのが正しい留め方である。 - ダブルスーツのボタンの留め方
ダブルスーツの4つボタンの場合は、シングルと同じく上のボタンだけを留めよう。6つボタンの場合、上2つのボタンは飾りなので、真ん中だけを止めるか、真ん中と下のボタンを両方留めるかのいずれかになる。
座るときはボタンをすべて外すのがマナー
椅子に座るときは、窮屈になったりシワができたりするのを避けるため、スーツのジャケットのボタンをすべて外すのが基本だ。座るときに外し、立つときにさりげなく閉めるのが本来のマナーである。ブレザーの場合もこのルールにのっとるとスマートに見えるはずだ。
3. ブレザーのボタンは付け替えるのもおすすめ

もし自宅にあまり着る機会がない紺のジャケットがあるなら、メタルボタンに付け替えてブレザー風にリメイクしてしまうのも手だ。ボタンを付け替えるだけで、一気に印象が変わり新鮮に着られるだろう。
ブレザー風にするボタンの付け替え方法
手持ちのジャケットをブレザーのようにリメイクしたいなら、エンブレムが入ったクラシックなメタルボタンに付け替えるのがおすすめだ。金ボタンが定番だが、銀ボタンは目立ちすぎず着回しがしやすいというメリットもある。メタルボタンはネットや衣類店などで1個から購入できるので、興味がある方はチェックしてみよう。
メタルボタンは穴がひとつしかなく、通称「足つきボタン」と呼ばれる。足つきボタンの付け方は、布とボタンをグルグルと縫い付けるだけと単純なので、付け替えも容易だ。ただ、裁縫に自信がないならお直しに出すのもよいだろう。
メタルボタンは穴がひとつしかなく、通称「足つきボタン」と呼ばれる。足つきボタンの付け方は、布とボタンをグルグルと縫い付けるだけと単純なので、付け替えも容易だ。ただ、裁縫に自信がないならお直しに出すのもよいだろう。
結論
ブレザーのボタンの留め方には、固有のルールがあるわけではない。あまりこだわらず、一般的なジャケットとして気軽に楽しむのが正解だ。メタルボタンならではの華やかな雰囲気は、マンネリになりがちなジャケットコーデにほどよいアクセントを添えてくれるだろう。