加圧ソックスの効果とは？メンズ用の選び方や正しい使い方を紹介

立ち仕事や座り仕事で、同じ姿勢が長時間続く人は、足のむくみや疲れを感じることがあるだろう。加圧ソックスは、そのような症状を軽減させてくれる便利なアイテムだ。

そもそも足の筋肉には、「筋ポンプ作用」という静脈血を心臓のほうに押し上げる働きがある。しかし、その筋ポンプ作用の力が弱いと静脈血が溜まってしまい、足にむくみや疲れが起きてしまうのだ。

女性は、筋肉量が少ないことや女性ホルモンの関係で、足がむくみやすいといわれている。しかし、男性も冷えによる血行不良や低血圧でむくみを起こすことがあるほか、スポーツで足が疲れたり飛行機などの長時間移動でむくむこともあるのだ。そのため、女性だけではなく男性も足のむくみを気にしてみてほしい。

加圧ソックスは、足に適度な圧をかけることで筋ポンプ作用の手助けしてくれる。それにより、むくみが解消されてスッキリ効果を感じることができるアイテムだ。マッサージ効果もあるため、結果的にむくみの解消にはなるが、本来加圧ソックスはむくみを予防するものである。そのため、むくみを感じてから使用するよりかは、むくむ前から着用するのが最も効果的な使用方法なのだ。

せっかく加圧ソックスを使用するなら、効果的に履きたいものである。ここでは加圧ソックスの正しい使い方を紹介する。

正しい加圧ソックスの使い方は、商品によってそれぞれ推奨している履き方があるため、それに従うのがベストだろう。しかしどの商品にも共通するポイントがあるので、押さえておこう。

加圧ソックスは足にきちんとフィットしていなければ、効果を感じにくいだろう。普段、靴下を履くときのように一気に上まであげるのではなく、足首から膝、股へと加圧ソックスの位置を確認しながら、徐々にたぐり寄せて履くのがポイントだ。

しっかりたぐり寄せて履いても加圧ソックスが緩い場合は、サイズがあっていない証拠である。そのため、自分に合うサイズを把握しておくことも重要だ。

商品には、それぞれ適切な着用時間が推奨されている。推奨された時間より長く着用すると、足や身体に逆効果を与えることもあるため、必ず適切な着用時間を守るようにしておきたい。

加圧ソックスはシーンやむくみ箇所に合わせて、さまざまな種類が販売されている。昼用や就寝用、レギンスタイプやハイソックスタイプなど、自分か活用したい時間やむくみ箇所にあわせて、最適な加圧ソックスを使うことがポイントだ。

加圧ソックスの効果を得るためには、自分に合ったものを選ぶことが大切だ。ここでは加圧ソックスを選ぶ際のポイントを紹介する。

加圧ソックスを選ぶときにまず注意したいのが、圧の強さである。「hPa(ヘクトパスカル)」という単位で表記されており、数値が高いほど圧は強くなる。選び方のポイントは、むくみが軽い人は20hPa以下、逆にむくみがひどい人は30hPaくらいを選ぶとよいだろう。

また、加圧ソックスの素材によっては、圧が同じでもきつく感じたりゴム部分がかゆくなったりすることもある。自分に合わない加圧ソックスでは、すぐに脱ぎたくなったしまうため、履き心地のよい素材を選ぶのもポイントだ。

正しい使い方の点でも述べたように、加圧ソックスを着用するシーンで選ぶのもひとつである。夜は横になっている分、それほど圧が強くなくても血液は循環しやすいため、圧が低めの就寝用を選ぶのがおすすめだ。昼間は、スポーツ用や移動用で選ぶのもひとつである。消臭効果があるものや、テーピング効果があるものなど、さまざまなタイプがあるため上手く活用してもらいたい。

近年、加圧シャツやソックスなどさまざまなアイテムが販売されており、男性も健康や美容により一層意識を高めていきたいものである。足のむくみは、女性だけではなく男性も起こり得るものなので、ぜひ加圧ソックスを活用してみてはいかがだろうか。