1. フィットネスローラーを使う効果やメリット

フィットネスローラーの効果やメリットをみていこう。
短時間で効率的に鍛えられる
フィットネスローラーは、主に腹筋群、とくに腹直筋と腹斜筋を鍛えられる器具だ。フィットネスローラーを使ったトレーニングの特徴は、腹筋が伸ばされる時に負荷がかかる点だ。
これは「伸張性収縮」と呼ばれ、クランチ(上体起こし)などに比べ、筋肉に高い負荷をかけられる。すなわち、短い時間や少ない回数でも効果的に腹筋を刺激でき、効率的に鍛えることができるというわけだ。
これは「伸張性収縮」と呼ばれ、クランチ(上体起こし)などに比べ、筋肉に高い負荷をかけられる。すなわち、短い時間や少ない回数でも効果的に腹筋を刺激でき、効率的に鍛えることができるというわけだ。
全身運動になる
フィットネスローラーで鍛えられるのは主に腹直筋と腹斜筋であるが、実はこれ以外にも多くの筋肉を使っている。たとえば、二の腕の筋肉である上腕三頭筋、力こぶをつくる上腕二頭筋、あるいは背中の脊柱起立筋や広背筋などを刺激することにもつながるのだ。
つまり、フィットネスローラーで行う運動は単なる腹筋にとどまらず、全身運動であるといえる。
つまり、フィットネスローラーで行う運動は単なる腹筋にとどまらず、全身運動であるといえる。
初心者にも扱いやすい
フィットネスローラーの基本的な使い方は、にぎって転がし、戻るというシンプルな動作だ。直観的に分かりやすい動作なので、トレーニングのために動きを練習する必要がなく、初心者にも取り組みやすいトレーニングだといえよう。
コンパクトでかさばらない
フィットネスに効果的な器具やマシンは数多く存在するが、そのなかでもフィットネスローラーはコンパクトな部類になる。自宅やオフィスに置いてあってもそれほど場所を取らず、思い立ったときにすぐトレーニングできるのも大きな魅力だ。
2. フィットネスローラーの選び方とは?

フィットネスローラーの選び方を紹介しよう。フィットネスローラーは、以下の項目をチェックしたうえで、総合的に選ぶのがおすすめだ。
ホイール径をチェック
フィットネスローラーについているホイール(車輪)は、直径が大きいほど負荷は低く、逆に小さいほど負荷は高くなる。ホイール径は変えることができないモデルがほとんどのため、購入時のレベルに合わせて選ぶようにしよう。
ホイール数と幅をチェック
ホイールの数と幅も、フィットネスローラーの難易度とレベルを決める重要なポイントだ。フィットネスローラーのトレーニングでは、バランスを維持することが大切になる。ホイールの数は多ければ多いほど、またホイールの幅は広ければ広いほど安定し、バランスが取りやすくなる。
バランスを崩すと怪我のおそれもあるので、初心者や不安のある場合にはホイール数が2輪以上、あるいはホイール幅が20cm以上あるものを選ぶのがよいだろう。
バランスを崩すと怪我のおそれもあるので、初心者や不安のある場合にはホイール数が2輪以上、あるいはホイール幅が20cm以上あるものを選ぶのがよいだろう。
グリップの持ちやすさをチェック
グリップの持ちやすさも、フィットネスローラーの使用感につながる。ゴムの滑り止めがついていたり、発泡素材で吸汗機能をもっていたりするモデルも販売されている。頻繁に使用するなら、防臭機能のついたグリップも魅力的だ。
アシストやブレーキがついたものも
初心者向けのフィットネスローラーには、引き戻す動作をアシストするものや、押し切ってしまわないようブレーキがついたものもある。バランスを取って腹筋を鍛えることに不安があったり、腰痛があったりする場合には、初心者向けモデルを選ぶのもよいだろう。
3. フィットネスローラーの使い方やコツ

フィットネスローラーの使い方やコツ、メニュー例を紹介しよう。フィットネスローラーを用いたトレーニングは、シンプルな動作で効果的に鍛えられるのが魅力だ。しかしこれは、あくまでも正しいフォームで行った場合に限られる。
腹筋を意識した正しいフォームがコツ
よくあるフォームの間違いは、腰が浮いてしまうことだ。フィットネスローラーは体幹を固めて腹筋を使うことで効果を発揮する。したがって、腰を浮かすと体幹が張りを失い、本来腹筋へかかるはずの負荷が分散するのだ。使用時には鏡を見るなどして、正しいフォームで取り組めているかをチェックしよう。
メニュー例:膝コロン
膝コロンは、フィットネスローラー初級編ともいえるメニューだ。膝をついてグリップをにぎったら、腹筋を使って姿勢を維持しながら、前方へゆっくりと倒れていく。限界まで伸びきったら、そのまま前に倒れて脱力する。
メニュー例:膝コロ
膝コロンに慣れてきたら、中級編の膝コロに挑戦しよう。膝コロンと同様の手順を踏み、限界まで伸びきったところで、さらに腹筋を使いながら元の位置まで引き戻ってくる。腕の力や反動を使うのではなく、手首や体幹を固定して腹筋を使うよう意識しよう。
メニュー例:立ちコロ
上級編の立ちコロができるようになれば、相当な筋力がついている証拠だ。これまで膝をついていた動作を、立って前屈した状態から始めよう。全身の自重が一気にかかり、非常に高い負荷を感じることができるだろう。腰痛の危険性もあるので、筋力に自信がない場合には避けるのが無難だ。
結論
フィットネスローラーは、コンパクトでシンプルながら、効果的なトレーニングを行える器具である。回数も時間も少なくて済むため、忙しい人にもおすすめだ。一方、フォームを間違うと効果が薄くなるので、常にフォームをチェックしつつ、腹筋への強い刺激を楽しんでほしい。