1. トレーニングチューブの使い方の前に

トレーニングチューブの使い方を解説する前に、まずはトレーニングチューブとはどういう道具なのか、その特徴やメリットを確認しておこう。
とにかく手軽に使える
トレーニングチューブの基本的な使い方は「チューブを引っ張る」という単純なものだ。両手で左右に伸ばしたり、足などに引っ掛けて引っ張ったりすれば簡単に筋肉を刺激できる。さほどのスペースは必要なく、ちょっとしたスキマ時間にも取り組めるため、筋トレ初心者にも最適といえる。安価で購入でき、持ち運びや収納にも苦労しない。とにかく手軽に筋トレを始めたい場合に便利なアイテムなのだ。
鍛えたい部位をピンポイントで刺激できる
トレーニングチューブは、狙った部位のみにピンポイントで負荷をかけられるのも特長だ。使い方によって刺激する筋肉を変えられるため、スクワットのような激しい動きより体力の消耗を抑えられ、効率的なトレーニングが可能になる。またチューブを引く強さや持つ位置を変えることで、負荷のレベルを簡単に調整できるのもメリットだ。
安全性が高い
ダンベルなど重さのある器具には、落下などによるケガのリスクがついてまわる。対してトレーニングチューブは事故の危険が極めて少ない。高齢者の体力づくりやリハビリ治療などに用いられるほど安全性が高く、誰でも安心して使用できるのも幅広い人気の理由だ。
2. 効果的なトレーニングチューブの使い方

続いて、初心者にもおすすめのトレーニングチューブの効果的な使い方を、鍛える部位別に紹介していこう。
チューブクランチ(腹筋)
- チューブを足の裏に引っ掛けて、仰向けに寝転ぶ
- 膝を90度に曲げて足を浮かせる
- チューブを持ったまま、上半身をゆっくり起こす
- 腹筋に力がかかるところまで起こしたら、ゆっくりと戻す
できるだけチューブに頼らず、腹筋の力で起き上がるのがポイントだ。自然にチューブがサポートしてくれるため腹筋が苦手な方にもおすすめの使い方である。
チューブローイング(背筋)
- 足を伸ばして座り、チューブを足の裏に引っ掛ける
- チューブを短めに持ち、姿勢をまっすぐに保つ
- 肩甲骨を寄せながら、両手を腰のあたりに引く
- 限界まで引いたら元に戻す
背中を覆う広背筋を刺激できるトレーニングだ。姿勢を改善したい方にも向いている。慣れてきたらチューブをさらに短めに持ち、負荷を強めて行ってみよう。
チューブチェストプレス(大胸筋)
- 足を肩幅に開いて立つ
- チューブを両手で持って背中に引っ掛ける
- 腕立て伏せの動作をイメージして、両手を前に押し出す
- 肘が伸びるまで押し出したら、元に戻す
腕立て伏せに近い動作で、大胸筋を鍛えられる。腕力がなく腕立て伏せが難しい方にも挑戦しやすい。こちらもチューブを短く持って張りを強くすることで、負荷を高めることが可能だ。
チューブアームカール(上腕二頭筋)
- 両足でチューブの真ん中あたりを踏み、直立する
- 両手でチューブを持ったまま、手のひらが上を向くよう腕を90度に曲げる
- 肘は腰の位置で固定しておく
- 両腕を肩に向かって曲げていく
- 限界まで曲げたら、元に戻す
力こぶを作る筋肉である上腕二頭筋を鍛えるトレーニングだ。姿勢をまっすぐ保ち、腕の力だけでゆっくりと曲げ伸ばししよう。背中が丸まっていると上腕二頭筋に十分負荷がかからなくなるので注意だ。
チューブヒップアブダクション(ヒップ~太もも)
- 柱などにチューブを固定する
- 柱に対して横向きに立ち、柱と遠い方の足首にチューブを引っかける
- チューブを引っかけた方の足を、ゆっくり開いていく
- 限界まで開いたら、元に戻す
ヒップ~太ももまでを一度で効果的に刺激できる使い方だ。左右を替えてまずは10回ずつ行ってみよう。下半身を引き締めたい方におすすめである。
3. おすすめのトレーニングチューブ

ここでは、自宅での筋トレにもおすすめの人気トレーニングチューブを3つ厳選して紹介しよう。自分がどんな使い方をしたいか考えながらチェックしてみてほしい。
MIZUNO トレーニングチューブ
シンプルな紐タイプのトレーニングチューブで、4種類の色によって強度を弱~最強まで選べる。紐タイプは持つ場所によって強度を変えたり、簡単に結んだりできるため、使い方に応用がきくのがメリット。さまざまなトレーニングに使いたい場合におすすめだ。
STEADY トレーニングチューブ
紐タイプのトレーニングチューブに、グリップ・アンクルストラップ・ドアアンカーが付属したセットだ。握りやすいのはもちろん、足首やドアへの取り付けも簡単で初心者にもおすすめ。5段階の強度のチューブが5本セットになっており、レベルの調整もラクラクできる。
Lintelek エクササイズバンド
輪っかになったバンドタイプのトレーニングチューブだ。バンドタイプは腕や足を通して広げる使い方が基本で、高齢者の方にも使いやすい。こちらも5段階の強度のバンドが5本セットになっているのでお得感がある。ゴム特有のニオイが少ないのも高評価だ。
結論
トレーニングチューブの使い方や、おすすめ商品を紹介した。とにかく手軽に使えて、効果もしっかり期待できるのがトレーニングチューブの魅力だ。これから自宅で筋トレを始めたい方や、ひとつの道具でさまざまな部位を鍛えたい方にはもってこいなので、ぜひ手に取ってみてほしい。