1. ヘアケアシャンプーの種類

ヘアケアシャンプーは洗浄成分である界面活性剤の種類によって、高級アルコール系・アミノ酸系・石鹸系の3種類に分けられる。それぞれの特徴について解説する。
高級アルコール系
市販されているヘアケアシャンプーの多くが高級アルコール系シャンプーである。主な成分としてラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸アンモニウムが含まれており、泡立ちのよさと洗浄力の強さが特徴で、皮脂や汚れをしっかり落として爽快感を与えてくれる。しかし、頭皮の弱い方にとっては刺激が強く、使い続けることで赤みやかゆみなどの症状を引き起こす恐れもある。
アミノ酸系シャンプー
洗浄成分にアミノ酸成分が用いられているシャンプー。肌と同じ弱酸性で、やさしい洗浄力のため低刺激で髪や頭皮への負担が少ないのが特徴である。乾燥肌や敏感肌の方におすすめであり、洗い上がりの髪もしっとりまとまりやすくなる商品が多い。ヘアケアシャンプーの中では比較的価格は高めである。
石鹸系シャンプー
石鹸素地や脂肪酸カリウムなどの石鹸成分を使ったシャンプー。アルカリ性のため洗浄力が強く、頭皮のベタつきが気になる方や、スタイリング剤をよく使う方におすすめである。天然成分が使われているので、環境にもやさしく頭皮への刺激は少ないが、洗い上がりの髪がごわつきやすいのでコンディショナーは必須である。
2. ヘアケアシャンプーのサロン用と市販の違い

ヘアケアシャンプーを選ぶ際に気になるのが、サロン用と市販の違いである。なんとなくサロン用のシャンプーの方がよさそうなイメージがあると思うが、具体的な違いは何なのだろうか?詳しく解説しよう。
洗浄成分の違い
先ほどお伝えした通り、市販のヘアケアシャンプーは高級アルコール系の洗浄成分をメインとする商品が多いのが特徴だ。高級アルコール系のシャンプーは、泡立ちのよさと強い洗浄力でスッキリとした洗い上がりになるため万人受けしやすい。しかし、強い洗浄力によって髪や頭皮の必要な脂分まで落としてしまうため、ダメージにつながったり、カラーやパーマの持ちが悪くなったりするなどのデメリットがある。
対して、サロン用のヘアケアシャンプーは髪と頭皮にやさしいアミノ酸系の洗浄成分をメインとした商品が多のが特徴だ。弱酸性で髪や頭皮への負担が少なく、ダメージ補修に優れていたりカラーやパーマへの影響が少なかったりするのが特徴である。市販に比べ、品質を重視したものが多い。
対して、サロン用のヘアケアシャンプーは髪と頭皮にやさしいアミノ酸系の洗浄成分をメインとした商品が多のが特徴だ。弱酸性で髪や頭皮への負担が少なく、ダメージ補修に優れていたりカラーやパーマへの影響が少なかったりするのが特徴である。市販に比べ、品質を重視したものが多い。
価格の違い
一番わかりやすいのが価格の違いである。品質重視で髪質や状態に合わせて作られているサロン用のヘアケアシャンプーは、それ相応の価格の高さになっている。市販のヘアケアシャンプーはコスパ重視のため、サロン用に比べ成分は劣るがその分低価格におさえられている。
とはいえ、市販のヘアケアシャンプーがダメかといえばそうではない。カラーやパーマを頻繁にしない方や、頭皮や髪に問題がない方であれば市販のヘアケアシャンプーでも十分である。
とはいえ、市販のヘアケアシャンプーがダメかといえばそうではない。カラーやパーマを頻繁にしない方や、頭皮や髪に問題がない方であれば市販のヘアケアシャンプーでも十分である。
3. ヘアケアのためにシャンプー前はブラッシング

自分に合ったシャンプー選びも大切だが、ヘアケアをより効果的におこなうためにはシャンプー前後のケアも大切である。なかでも、シャンプー前のブラッシングはおすすめであり、ブラッシングをすることで、次のような効果を得ることができる。
髪と頭皮の汚れをしっかり落とせる
髪の汚れには、スタイリング剤のようなシャンプーだけでは落ちにくい頑固な汚れが存在する。シャンプーで落とし切れなかった汚れが蓄積していくと、髪のダメージや頭皮のフケなどの原因になるため、ブラッシングで洗い流しやすい状態にしておくことがヘアケアには大切である。
ブラッシングをすることで髪の汚れの60%は落ちるといわれているため、スタイリング剤などの頑固な汚れもしっかり落とすことができ、髪や頭皮トラブルの予防につながる。
ブラッシングをすることで髪の汚れの60%は落ちるといわれているため、スタイリング剤などの頑固な汚れもしっかり落とすことができ、髪や頭皮トラブルの予防につながる。
頭皮の血流アップ
血流が滞ると髪に栄養が届かなくなり、ハリやコシのある健康な髪が生えにくくなるため、ブラッシングで頭皮を刺激して血流をアップさせることがヘアケアにとっては重要である。とくに男性の場合は、加齢による抜け毛や薄毛予防のためにも早い段階から取り入れるべきである。
4. ヘアケアのためのシャンプー後にすること

ヘアケアはシャンプーをして終わりではない。シャンプー後のケアをしっかりやってこそ、髪と頭皮をいい状態に保つことができるのである。次は、シャンプー後のヘアケアについて解説する。
コンディショナーは必ずつける
コンディショナーには、髪の外部を補修する働きがある。髪のパサつきや広がりをおさえるのでスタイリングがしやすくなり、乾燥防止や静電気防止にもなるのでシャンプー後には必ずつけるようにしよう。
コンディショナーと似たものにトリートメントがあるが、トリートメントは髪の内部を補修する働きがある。毎日使うと髪が重くなったりベタついたりすることがあるため、使用頻度は週に1回ほどでかまわない。両方同時に使う場合は、先にトリートメントで内部に栄養を補給してからコンディショナーで外部をコーティングするといいだろう。
コンディショナーと似たものにトリートメントがあるが、トリートメントは髪の内部を補修する働きがある。毎日使うと髪が重くなったりベタついたりすることがあるため、使用頻度は週に1回ほどでかまわない。両方同時に使う場合は、先にトリートメントで内部に栄養を補給してからコンディショナーで外部をコーティングするといいだろう。
洗い流さないトリートメントをつける
洗い流さないトリートメントには乾燥やドライヤーの熱から髪を保護する働きと、髪や頭皮のうるおいを保つ働きがある。オイルやクリーム、ミストタイプなど種類も豊富で、スタイリング剤代わりにもなるため、非常に使い勝手のいいヘアケア商品だ。面倒くさがりな方でも続けやすいので1つ持っておくといいだろう。
結論
サロン用のヘアケアシャンプーは品質重視、市販のヘアケアシャンプーはコスパ重視。どちらも一長一短があるので、自分の好みや髪質に合った商品を選ぶことが大切だ。迷った際には、本記事を参考にしたり、行きつけの美容師に相談してみるのもいいだろう。色々試しながら理想の髪を手に入れてほしい。