1. コリ解消が期待できる筋膜リリースと肩甲骨はがしって何?

筋膜リリースや肩甲骨はがしについて知っていても、両者の違いがいまいちわからない人もいるだろう。まずは、筋膜リリースと肩甲骨はがしの違いを比較してみよう。
筋膜とは
筋膜とは筋肉を覆っている組織のことで、身体全体に張りめぐらされている。筋膜はとてもやわらかいので、からまったりくっついてしまったりする癒着や萎縮を起こしやすい。癒着や萎縮を起こしてしまった筋膜が、身体中のあらゆる部位でコリや痛みの原因となっていることも多いのだ。
筋膜リリースと肩甲骨はがしの違い
筋膜リリースとは、萎縮や癒着によってコリ固まってしまった身体中のさまざまな部位の筋膜をやわらかくほぐし、正常な状態に戻す動作のことである。
筋膜リリースが身体中の筋膜にアプローチする動作なのに対して、肩甲骨はがしは、肩甲骨周辺の筋肉をピンポイントでゆるめたいときに行う動作だ。肩甲骨の正常な動きをサポートしている菱形筋や肩甲挙筋といった筋肉に働きかけ、可動域を広げることが肩甲骨はがしの目的である。
筋膜リリースと肩甲骨はがし、アプローチする部位は違うが目的はそれほど変わらないと考えてよいだろう。実際、筋膜リリースが筋膜はがしとよばれることもある。
筋膜リリースが身体中の筋膜にアプローチする動作なのに対して、肩甲骨はがしは、肩甲骨周辺の筋肉をピンポイントでゆるめたいときに行う動作だ。肩甲骨の正常な動きをサポートしている菱形筋や肩甲挙筋といった筋肉に働きかけ、可動域を広げることが肩甲骨はがしの目的である。
筋膜リリースと肩甲骨はがし、アプローチする部位は違うが目的はそれほど変わらないと考えてよいだろう。実際、筋膜リリースが筋膜はがしとよばれることもある。
2. 筋膜リリースと肩甲骨はがしってどんな効果がある?

筋膜リリースと肩甲骨はがし、それぞれを行うことで期待できる効果や、気になる症状があるときはどちらをすればよいのかをチェックしておこう。
筋膜リリースの効果
筋膜リリースを行うことで期待できる効果が下記3つだ。
- 関節の可動域が広がり、身体が軽くなったように感じる
- 筋膜リリースを行う部位のコリが解消される
- 姿勢が整い、血行不良が改選される
肩以外に痛い部位があるときや、全体的に身体がコリ固まっていて動かしづらいときは、それぞれの部位に合った筋膜リリースを行うといいだろう。
ただし、筋膜リリースを行っても症状が改善されなかったり、痛みが強くなったりする場合は、いったんトレーニングを中止し、専門医やかかりつけ医に相談するなどしてほしい。
ただし、筋膜リリースを行っても症状が改善されなかったり、痛みが強くなったりする場合は、いったんトレーニングを中止し、専門医やかかりつけ医に相談するなどしてほしい。
肩甲骨はがしの効果
デスクワークなど、ずっと同じ姿勢をしているせいで、首や肩など肩甲骨まわりに痛みが生じるときは、肩甲骨はがしを試してみるといいだろう。肩甲骨はがしで期待できる効果は次の通りだ。
- 首や肩コリの解消
- 猫背、腰痛の改善
- 血行がよくなり不調が改善することも
肩甲骨はがしは、「背中に脂肪がついてきて、バックスタイルが気になる」なんてときにもおすすめである。
3. 筋膜リリースと肩甲骨はがしのアイテム活用術

最後に、筋膜リリースや肩甲骨はがしに役立つアイテムの活用法を紹介する。
フォームローラーの活用法
トップアスリートなども多く愛用している筋膜リリース用のツールといえば「フォームローラー」だ。フォームローラーを使って肩甲骨をほぐしたいときは、胸椎リリースがおすすめだ。やり方をチェックしてみよう。
- 仰向けに寝転がり、肩甲骨の下にフォームローラーをセットする。
- そのまま動かさずフォームローラーに圧をかけていく。8回を2セット、自分のペースで数えていい。
- フォームローラーを肩甲骨の真ん中、上部の順に移動して、2と同じ動作を行う。
- 最後におしりを持ち上げて、フォームローラーを肩甲骨の下から上に4往復ほど転がす。
ポイントは、大きく動かすのではなく3~4cmほどの狭い感覚で動かすようにすることだ。
フォームローラーは、肩甲骨だけでなく、身体のさまざまな部位の筋膜リリースに活用することができるツールである。
フォームローラーは、肩甲骨だけでなく、身体のさまざまな部位の筋膜リリースに活用することができるツールである。
マッサージボールの活用法
マッサージボールは、ほどよい硬さでツボを刺激して、筋膜や筋肉をほぐしてくれる人気アイテムだ。使い方もとても簡単で、コリや痛みが気になる部位に添わせて脱力するだけ。肩甲骨や肩コリの改善に使いたいときのやり方を解説しよう。
- 仰向けに寝転がって、肩甲骨の間にマッサージボールをセットする。
- 両手は頭の後ろにセットして、両膝を立てる。
- 息を吐きながら上体を起こすことで、僧帽筋とよばれる肩甲骨周辺の筋肉がほぐれるのである。
マッサージボールも、肩甲骨だけでなく腰や足などさまざまな部位の筋肉ほぐしに利用できるアイテムだ。
結論
筋膜リリースが、身体のさまざまな部位の筋膜をやわらかくする動作の総称であるのに対して、肩甲骨はがしは、肩甲骨に狙いを定めて筋肉をほぐしたいときに行う動作だ。効果的に行えるアイテムなども活用しつつ、日々のルーティンに組み込んでみてはいかがだろう。