1. 靴にインナーソールを使うメリット
インナーソールとは、取り外し可能な靴の中敷きのことで、インソールともいわれる。靴のフィット性を向上させるものから、スポーツ用や医療用まで幅広い種類があり、すでにお使いの方もいるだろう。
もともとインナーソールは足のアーチを支えるために生まれた
インナーソールは1920年代、車や汽車の普及によって人々の運動不足が深刻化したことがきっかけで生まれたという。運動不足によって足裏のアーチが崩れ、足の障害やトラブルを持つ人が増加したため、アーチを支える目的でインナーソールが開発されたのだ。
さまざまな足の悩みに役立つ現在のインナーソール
現在のインナーソールの持つ効果は多岐にわたる。疲労軽減や靴擦れ予防をはじめ、偏平足・外反母趾・足底筋膜炎など足のトラブルの緩和、O脚や足のむくみの改善、さらに膝や腰の痛みへのアプローチなど、期待できるメリットはさまざまだ。
足の痛みや靴の使いにくさを感じている方は、自分に合ったインナーソールを使うことで劇的に改善する可能性もある。
足の痛みや靴の使いにくさを感じている方は、自分に合ったインナーソールを使うことで劇的に改善する可能性もある。
スキーやスノボにもインナーソールがあると便利
スキーやスノボの際にも、インナーソールがあるとブーツ内のフィット性が高まり、安定感のアップやケガ予防に役立ってくれる。さらに足裏の力が伝わりやすくなり操作性もアップする。スキーやスノボ専用のインナーソールも販売されているので、ウィンタースポーツをする方はチェックしてみてはいかがだろう。
2. インナーソールは靴によって役割も変わる
スニーカー・革靴など、履く靴によってもインナーソールの役割は微妙に変わってくる。足のトラブル改善には、それぞれの靴の特徴に合わせたインナーソールを使うことが大切だ。
スニーカーのインナーソール
スニーカーの底はフラットな形状なものが多いため、足裏のアーチが崩れ、足が疲れやすくなることがある。そのためスニーカーには、アーチを支えるタイプのインナーソールがおすすめだ。
スポーツで履くなら防臭効果や通気性があるもの、足裏が痛む方はクッション性が高いものなど、目的に応じた機能もチェックしたい。
ただしランニングの場合、クッション性が高すぎると地面と足の反発力が低下してしまうので注意しよう。
スポーツで履くなら防臭効果や通気性があるもの、足裏が痛む方はクッション性が高いものなど、目的に応じた機能もチェックしたい。
ただしランニングの場合、クッション性が高すぎると地面と足の反発力が低下してしまうので注意しよう。
革靴のインナーソール
革靴やパンプスは横幅が狭いデザインが多く、親指や小指があたり外反母趾・内反小趾を発症するリスクがある。また底が薄い革靴だと、足裏にも負担がかかりやすい。
そのため、革靴にはある程度厚みやフィット性があるインナーソールがおすすめだ。踵や指の付け根などをしっかり包み込んで、衝撃や痛みを緩和してくれるタイプを選んでみよう。
ただし、サイズがキツくなる場合は、薄手タイプや部分的に使うインナーソールを選ぶ必要がある。
そのため、革靴にはある程度厚みやフィット性があるインナーソールがおすすめだ。踵や指の付け根などをしっかり包み込んで、衝撃や痛みを緩和してくれるタイプを選んでみよう。
ただし、サイズがキツくなる場合は、薄手タイプや部分的に使うインナーソールを選ぶ必要がある。
3. インナーソールの種類
インナーソールは、形状や用途によっていくつかの種類に分けられるので、選ぶ際に注意してみてみよう。
- フラットインソール:全体が平面になっている
- フッドベッドインソール:足裏の凹凸に合わせて作られておりフィット性がある
- カップインソール:取り外しのできるインナーソール
- フルインソール:足裏全体を覆うインナーソール
- ハーフインソール:つま先やかかとだけに使用するインナーソール
4. インナーソールの自分に合った選び方
インナーソールには多くの種類があり、自分に合った商品を選ぶのは簡単ではない。ここでは、インナーソールの選び方のポイントについて解説しよう。
まずは足の悩みを明確にする
自分に合ったインナーソールを見つけるには、自分の足の悩みを明確にすることが大切だ。靴擦れや足の疲れが気になるのか、足が痛む場合はどの部分が痛むのか、外反母趾や偏平足があるかなど、細かな問題をチェックしてそれに対応した商品を探すようにしよう。また、スポーツに使うならスポーツ専用のインナーソールが望ましい。
靴に合わせて形を決める
どんな靴に使いたいかによっても選ぶポイントは変わってくる。革靴かスニーカーか、さらにその靴にどのくらいゆとりがあるのかなどを考えよう。あまりゆとりのない靴であれば、ハーフインソールなど部分使いできるタイプがおすすめだ。
できれば素材にもこだわる
インナーソールを目立たせたくないなら透明ジェルタイプ、革靴に合わせるなら本革やウールなど、素材にも気を使っておくと靴を脱いだときも安心である。履き心地を重視するならソフトタイプ、ムレやニオイが気になるならメッシュなど通気性が高い素材がおすすめだ。
結論
インナーソールを使うメリットや選び方のポイントについて紹介した。合わない靴を我慢して履いていると、足が疲れるだけでなく外反母趾などのトラブルにつながる可能性がある。靴が合わないと思ったらぜひインナーソールで調整すること検討してみよう。足の健康を守るためにも、早めの使用がおすすめである。