1. 指先にできるさかむけができる原因は?
指先にはなぜさかむけができてしまうのだろうか。まずは、さかむけができたときに現れる症状や主な原因について解説する。
さかむけの症状
さかむけは、指先にある爪の根元や周りの皮膚が乾燥し、角質が裂けてめくれ上がっている状態だ。爪の一部が乾燥して飛び出した状態の場合もある。さかむけができると水が付いただけでしみるうえに、切り傷のようにジンジンとした痛みを伴うこともあるだろう。そのまま放っておくと、傷口から細菌が感染して炎症を起こしてしまう恐れもあるようだ。
さかむけの原因
さかむけの原因は主に3つある。1つ目は「乾燥」によるものだ。頻繁な手洗いや炊事・洗濯を行うと、皮膚の油分や水分が減って乾燥しやすくなる。冬の寒さや熱いお湯を使った炊事なども乾燥を助長してしまうといえるだろう。2つ目は洗剤などによる「外部刺激」である。化学物質や汚れなどの刺激で皮膚が炎症を起こしてしまう場合だ。3つ目は「栄養不足」によるものである。健康な皮膚を維持してくれる栄養成分が不足すると肌荒れを起こしてしまうのだ。
2. さかむけができた場合はどうすればいい?
では、できてしまったさかむけはどうすればよいのだろうか。適切な治し方を紹介しよう。
さかむけ部分を丁寧にカットする
さかむけに気付いたら、すぐに対処することが重要である。衣類に引っかかって傷口を広げないためだ。無理矢理引っ張って取り除くのではなく、刃先の細いハサミで丁寧にカットしよう。さかむけの根元ギリギリの部分を切るのがポイントだ。細かい部分にも使いやすい眉毛用のハサミがあれば最適である。
指先に保湿クリームや軟膏を塗る
さかむけがキレイにカットできたら、乾燥防止のために保湿剤や軟膏を塗ろう。乾燥の度合によって、保湿性の高いものや油分を配合したものを使い分けてもよい。塗る際には傷口や周辺の皮膚を強くこすったりせず、優しく塗り込むことを意識しよう。
傷口に絆創膏や医療用テープを貼る
さかむけを取り除いた傷口をそのままにしておくと、細菌感染を起こしてしまう可能性があるため、絆創膏や医療用テープを貼って保護しよう。保湿クリームを塗った直後は外れやすいため注意が必要だ。ちなみに、傷口を治癒するタイプの絆創膏を使う場合は、効果が薄れてしまうため、保湿剤との併用は避けておこう。
3. さかむけにならないためにはどうすればいい?
これまでさかむけの原因や対処法について解説してきたが、さかむけを作らないためにはどうすればよいのだろうか。ここでは、予防方法を紹介する。
乾燥を引き起こす習慣を見直す
濡れた皮膚はそのままにせず、すぐに拭き取ろう。皮膚の水分が蒸発するのを防ぐためだ。ゴシゴシとこすらず、押さえるよう優しく拭き取ることがポイントである。また、入浴や手洗いではできるだけ熱いお湯を使わないことも大切だ。
こまめに保湿する
乾燥によるさかむけを防ぐため、こまめに保湿剤を塗るとよい。水に濡れた後や乾燥が気になるときは、入念に塗り込むようにしよう。
バランスのよい食事を心がける
皮膚の原料となるたんぱく質や、健康的な皮膚を維持するためのビタミン類、ミネラルをしっかり摂取しよう。とくにビタミン類は、皮膚の健康を維持するのに欠かせない栄養成分とされているので、ビタミンA・C・B2・B6・Eなどが不足しないようバランスのよい食事を心がけてほしい。(※1)
マッサージで指先の血行を促進する
空いた時間に指先のマッサージや指のストレッチをしてみよう。血行がよくなって指先までしっかりと水分や栄養が行き届き、爪や皮膚を健やかに保ってくれるだろう。
結論
できてしまったさかむけは、それ以上悪化しないように適切な対処法で食い止めるしかない。その前に、さかむけのできない健康的な指先を目指し、日頃の食生活の見直しや、手・足指などの皮膚のケアを見直してみてはどうだろうか。