1. ウォーキングするときの食事のタイミングは?

ウォーキングの目的は、減量や運動不足解消など、人によってさまざまだ。食事のタイミングに気をつけることで、ウォーキングの効果は大きくなり、より目的を達成しやすくなるといえる。
ウォーキング前なら体型維持に
ウォーキング前に食事をとった場合には、体型維持の効果が期待できる。食事で摂取した栄養、特に糖質をウォーキングで消費できるからだ。体内で糖質が余ると、脂肪として蓄積され、ぜい肉がついたり体重が増えたりする。
食後のタイミングでウォーキングをすることで、食事由来の糖質をエネルギーとして消費し、体内で脂肪が蓄積されるのを防げるのだ。結果として、現在の体型を維持することにつながるのである。
食後のタイミングでウォーキングをすることで、食事由来の糖質をエネルギーとして消費し、体内で脂肪が蓄積されるのを防げるのだ。結果として、現在の体型を維持することにつながるのである。
ウォーキング後なら減量に
ウォーキング後に食事をとった場合には、減量効果が期待できる。食事から時間があくと、体内に糖質が不足するため、ウォーキングのエネルギー源は、蓄積された脂肪となる。食前のタイミングでウォーキングをすれば、体脂肪を効率よく燃焼し、減量やダイエットが目指せるのだ。
ダイエットにはウォーキング後がおすすめ
したがって、ダイエット目的であれば、食事のタイミングはウォーキング後がおすすめだ。しかしながら、ウォーキングで食欲が増進することも考えられる。ダイエットには消費カロリーが摂取カロリーを上回ることが重要なので、いくらウォーキングをしたからといって、食べすぎには注意しよう。
2. 食前のどのタイミングでウォーキングすればいいの?

ダイエット目的なら、ウォーキングのタイミングは食事前だ。では、1日3食として、どのタイミングがもっとも効果的なのだろうか。
脂肪燃焼には朝食前が最適
ウォーキングで脂肪を燃焼したいなら、タイミングは朝食前がおすすめだ。朝食前は、夕食から長く時間がたっており、体内の糖質が消費された状態。すなわち、ウォーキングのエネルギーが主に脂肪となり、効率よく脂肪燃焼ができるのだ。また、ウォーキングのタイミングを朝にすることで、代謝があがり、日中の活動で効率よくカロリーを消費できる。
朝食前のウォーキングには注意点も
しかしながら、朝食前のウォーキングには注意点がある。完全な空腹状態は避け、最低限の糖質を摂取するということだ。その理由はふたつだ。ひとつめの理由は、糖質がまったくない状態では、脂質の燃焼効率があがらないためである。最低限の糖質の摂取には、バナナやスポーツドリンクがおすすめだ。
ふたつめの理由は、完全な空腹でウォーキングを行うと、めまいを引き起こしたり、気分が悪くなったりする可能性があるためである。強い空腹を感じる場合には、糖質を主とした食品を意識的に摂取するのがよいだろう。
ふたつめの理由は、完全な空腹でウォーキングを行うと、めまいを引き起こしたり、気分が悪くなったりする可能性があるためである。強い空腹を感じる場合には、糖質を主とした食品を意識的に摂取するのがよいだろう。
3. ウォーキングをしてはいけないタイミングはいつ?

ウォーキングに効果的なタイミングは食事前、とくに朝食前だ。一方で、ウォーキングを避けるべきタイミングも存在する。
起床後の1時間以内
朝食前にウォーキングをする場合でも、起床後1時間以内は避けるのがよい。起床直後は急激に血圧が上昇する時間帯であり、ウォーキングをすることでさらに血圧が高まり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるからだ。起床から1時間程度は、身支度や糖質を摂取し、血圧が安定するタイミングでウォーキングを開始するようにしよう。
食後の30分以内
食事のタイミングに関わらず、食後30分以内のウォーキングは避けるのが無難だ。食後すぐは、消化活動にエネルギーが使われている状態。ここでウォーキングを行うと、消化不良になったり、腹痛を引きおこしたりする可能性がある。食後2時間は代謝の高い状態が続くため、あせらずに消化を待ってウォーキングを開始するのがよいだろう。
就寝前の2時間以内
ウォーキングは、就寝する2時間前までには終わらせておくのがよい。ウォーキングでは、脂肪燃焼を筆頭に、体内のさまざまな部位が活発になる。そのため、就寝直前のウォーキングでは、寝つきが悪くなったり、睡眠の質が低くなったりするリスクがある。身体を休めることで無理なくウォーキングを継続するためにも、睡眠を妨げないタイミングでのウォーキングを意識しよう。
結論
ウォーキングは、タイミングが食事の前か後かによって、期待できる効果が異なることを紹介した。しかしこれは、あくまでも主として得られる効果が異なるだけである。ウォーキングは有酸素運動であり、脂肪燃焼に加え、心肺機能の向上や、ストレス解消効果など、複数の効果がある。
自身の生活リズムに無理なく組み込み、高い頻度で継続すること。これこそが、ウォーキングの効果を高める最大のポイントだ。自分が楽しんで継続できるタイミングをみつけてほしい。
自身の生活リズムに無理なく組み込み、高い頻度で継続すること。これこそが、ウォーキングの効果を高める最大のポイントだ。自分が楽しんで継続できるタイミングをみつけてほしい。