- 1. 表情筋とは
- 2. 表情筋を鍛えすぎるとどうなる?
- 3. 表情筋を鍛えすぎずにほうれい線を防ぐ方法
- 4. 男性が表情筋を鍛えるメリットもある!
- 5. 表情筋の鍛えすぎはNG!ほどよく鍛えて若々しさをキープしよう
- 眼輪筋(がんりんきん):目を開いたり閉じたりする筋肉
- 前頭筋(ぜんとうきん):眉毛を上げたり下げたりする筋肉
- 皺眉筋(しゅうびきん):眉間にシワを寄せる際に動かす筋肉
- 鼻筋(びきん):鼻の孔を狭めたり広げたりする筋肉
- 咬筋(こうきん):噛むときに動かす筋肉
- 口輪筋(こうりんきん):口を閉じたり尖らせたりする筋肉
- オトガイ筋(おとがいきん、頤筋=いきん):口を閉じる際に下顎を持ち上げる筋肉 など
1. 表情筋とは
そもそも表情筋とはどのような筋肉のことを指すのだろうか?代表的なものを挙げるので確認しておこう。
主な表情筋とその働き
一般的に、こうした筋肉のことをまとめて表情筋と呼んでいる。いずれも表情を作る際に使われる筋肉であるというのがその理由だ。この表情筋が衰えると「皮膚がたるむ」「肌のハリが失われる」「シワが増える」など、見た目に大きな影響を与える。だがその一方で、鍛えすぎもよくないといわれている。
2. 表情筋を鍛えすぎるとどうなる?
年齢を重ねると顔のシワやたるみが気になる。その原因は上述のように、表情筋の衰えであることがほとんどだ。表情筋は筋肉なのでトレーニングで鍛えられる。だが鍛えすぎは逆効果になるとされる。その理由を解説しよう。
ほうれい線などのシワやたるみが増えるおそれがある
表情筋を鍛えすぎると、シワやたるみが増えるおそれがある。表情筋を鍛える目的は、多くの場合シワやたるみの改善だろう。だが表情筋は全身の骨格筋と異なり、皮膚と直接つながっている。そのため表情筋を鍛えている最中は皮膚も同時に動くこととなり、結果としてシワやたるみが増えてしまうというわけだ。鍛えすぎにはくれぐれも気をつけたい。
表情筋を鍛えすぎることでシワやたるみが増える理由は?
上述のように、表情筋と皮膚はつながっているため、表情筋を鍛えている最中に皮膚が伸び縮みすることでシワやたるみができてしまうというのが大きな理由だ。だがもうひとつ、原因がある。それは「特定の表情筋のみ集中的に使われやすい」という点である。
【特定の表情筋のみが使われることも大きな原因】
表情は個人によってクセがある。表情筋は60種類以上もあるといわれるが、その人のクセによって使われやすい筋肉と使われにくい筋肉が存在する。やみくもに表情筋を鍛えすぎると、特定の筋肉と皮膚ばかりが使われ、皮膚に跡が残るようになってしまう。これこそが、シワやたるみにつながる大きな要因なのだ。
表情筋を鍛える際は顔全体をまんべんなくトレーニングし、鍛えすぎないようにコントロールすることが重要なポイントとなってくるだろう。
3. 表情筋を鍛えすぎずにほうれい線を防ぐ方法
表情筋の衰えは実年齢よりも老けて見えるなど、見た目に大きな影響を与えてしまう。とくに気にしたいのが「ゴルゴライン(目頭から頬へ伸びるシワ)」「マリオネットライン(頬からあごへのたるみ)」そして「ほうれい線」だ。
中でもほうれい線は老化の代名詞でもあり、対策を講じておいて損はない。ほうれい線とは口元の両端にできるシワのことで、頬のたるみによって引き起こされる。表情筋を鍛えすぎずにほうれい線を予防する方法を紹介しよう。
表情筋を鍛えすぎずにほうれい線を防ぐ方法4選
【手を使わない方法|舌回しトレーニング】
表情筋を鍛えすぎないようにしつつほうれい線を防ぐには、無理のない範囲でトレーニングすることが大切だ。まずは舌回しトレーニングを紹介する。口を閉じ、舌先を上唇の内側につける。そのまま舌先を右頬の裏側に大きく回し、左頬の裏側を通って1周させる。ほうれい線を口の中から押し出すイメージだ。3秒かけて1周し、これを10回繰り返す。右回りが終われば、左回りも同様におこなおう。
【手を使わない方法|舌出しストレッチ】
ほうれい線の予防には舌出しストレッチも効果的だ。口を少し開け、上の歯だけが見えるように口角を上げる。舌を前に突き出し、舌先を上に向ける。そのまま舌先を左右にゆっくり往復させる。1往復あたり10秒をかけ、3往復おこなおう。
【手を使う方法|あいう発声】
表情筋に限らず、筋肉を鍛えるときは「どの部位をどう動かしているのか」を意識するのが効果をアップさせるコツだ。手指を使うことで表情筋の動きを意識しやすくなるトレーニングを紹介しよう。
まず頬の外側を鍛える「あ」の形だ。左右の人差し指を目尻の下あたりに添える。人差し指を持ち上げるイメージで「あー」と発声しながら頬を上げる。次に頬の中央部分を鍛える「い」の形だ。人差し指を黒目の真下、涙袋のあたりに添えて同じく指を持ち上げるように「いー」と発声しながら頬を上げる。
最後に頬の内側を鍛える「う」の形だ。人差し指を小鼻の脇に添え「うー」と発声しながら頬を寄せて指を持ち上げる。動きにくいと感じたら、指の力も利用しながらしっかり動かそう。いずれも1回あたり1〜2秒間×20回ずつおこなおう。
【グッズを使う方法|割り箸トレーニング】
表情筋を鍛えすぎずにほうれい線を防ぐためには、適切な負荷をかけることが大切だ。そのためには、表情筋を鍛えるグッズを取り入れるのも効果的である。専用の美容グッズを使うのもよいが、より手軽でおすすめなのが割り箸だ。
割り箸を横にして奥歯で噛み、口角を引き上げた状態を10秒間キープしよう。頬の筋肉を鍛えることで、ほうれい線の予防だけでなく口角が上がった明るい口元に近づけるはずだ。
4. 男性が表情筋を鍛えるメリットもある!
自分の表情は他人のほうが目にする機会が多い。表情筋の鍛えすぎにはお伝えしてきたようなデメリットもあるが「適度に」鍛えることは男性にとってもメリットがある。
表情が豊かで明るい印象になる
顔のさまざまな筋肉が動かせるようになれば、表情も豊かになる。豊かな表情は相手に明るくはつらつとした印象を与えることにもつながる。仕事などでのコミュニケーションも円滑に進むだろう。ただし表情筋を鍛えすぎるとかえって不自然な顔つきになることもあるため、適度なトレーニングを意識するのがポイントだ。
老けて見えるのを防げる
表情筋を鍛えることは顔の皮膚のターンオーバーを促進することにもつながる。結果として健康的な肌へと生まれ変わり、若々しい印象を与えることができるだろう。一方、鍛えすぎた表情筋はシワやたるみを誘発し、年齢以上に老けてみえることもあるので注意しよう。
5. 表情筋の鍛えすぎはNG!ほどよく鍛えて若々しさをキープしよう
「どこまでがOKで、どこからが鍛えすぎなのか」という基準は明確ではない。人それぞれであるためだ。したがって非常に難しい曖昧なラインとなってしまうのだが、たとえば鏡を見ながら表情筋をトレーニングすると、シワが寄りすぎているといったことがわかりやすい。表情筋をトレーニングする際はぜひ鏡を見ながらおこなおう。
鍛えすぎはシワやたるみ、ほうれい線などの悪化を招いてしまうおそれがあるが、そうかといってまったく鍛えないのも老けて見える原因となる。自分にとってほどよい強度のトレーニングとはどの程度か、いち早く見つけることが大切だ。
結論
表情豊かな男性は、明るい印象を与えることができる。そのためにも表情筋を鍛えることは重要だ。だが鍛えすぎは逆効果となり、ほうれい線などのシワやたるみを増やすことになる。表情筋の使われ方には個人差があることを理解し、必要な部位を過不足なく鍛えるのがポイントだ。