1. 表情筋のマッサージをするとメリットは多い
表情筋とは、あごからおでこまで、顔中にある筋肉の総称だ。表情をつくる以外にも、言葉を発したり、ものを食べたり飲んだりするときに使われる。表情筋のマッサージには、どんな効果があるのだろうか。
たるみやこわばりを解消できる
表情筋のマッサージを行うと、顔のたるみやこわばりを解消できる。表情筋は、骨格筋とは異なり、顔の皮膚と直接つながる筋肉だ。そのため、特定の表情筋がこわばったり衰えたりすることで、肌にはしわやたるみが生じてしまう。マッサージで血行を促進し、表情筋をほぐすことで、顔全体をリラックスさせることができる。同時にリンパの流れも改善するので、むくみや二重あごの解消も期待できる。
ターンオーバーを促進してみずみずしい肌に
表情筋マッサージの効果は他にもある。みずみずしく、張りのある肌になることだ。肌は一定のサイクルで細胞が生まれ変わっており、これをターンオーバーとよぶ。表情筋が緊張したり衰えたりすると、血行不良になり、ターンオーバーが乱れ、肌質が悪化してしまう。
つまり、年齢以上に老けて見えたり、暗い表情に見えてしまうのだ。表情筋のマッサージによって血行がよくなれば、ターンオーバーが促進され、シミやくすみの解消など、肌質の改善につながるそうだ。
つまり、年齢以上に老けて見えたり、暗い表情に見えてしまうのだ。表情筋のマッサージによって血行がよくなれば、ターンオーバーが促進され、シミやくすみの解消など、肌質の改善につながるそうだ。
2. 表情筋の簡単なマッサージのやり方
では、具体的な表情筋のマッサージの方法を紹介しよう。表情筋のマッサージではいずれも、クリームや乳液などを使って、肌のすべりがよい状態で行うのが基本だ。
頬のたるみ解消マッサージ
表情をつくるうえで重要な、頬周辺をほぐすマッサージ。
- 人差し指、中指、薬指の3本をそろえて頬骨の真下を押し、前後に10往復させる。
- 指の位置を少し下げ、頬の中央あたりでも同様に行う。
- 指を口角の横に置き、同様に行う。
皮膚ではなく表情筋のマッサージなので、表面をさするというよりも強めに押し込むのがコツだ。
皮膚ではなく表情筋のマッサージなので、表面をさするというよりも強めに押し込むのがコツだ。
眼輪筋のマッサージ
表情筋の中でも、目のまわりを輪状におおう眼輪筋をほぐすマッサージ。頬のたるみ解消マッサージと同様、3本指をつくり、涙袋の目頭側に差し入れ、円を描くように回す。10回行ったら、目じり側も同様に行う。続いて、眉下の目頭側と目じり側についても同様に行い、計4か所をほぐそう。
3. 表情筋のマッサージをする時の注意点とは?
表情筋のマッサージをするうえで注意すべき点を紹介しよう。
やりすぎは逆効果になることも
表情筋のマッサージは、やりすぎないように注意しよう。過度なマッサージは、皮膚のしわやたるみを誘発したり、摩擦によって肌表面を傷つけたりする可能性があるからだ。しかし、自分でマッサージをする場合には、回数や力加減を調節すればよい。
マッサージは、肌が赤くならない程度の力加減で、1日1回を目安に行おう。肌表面の摩擦を減らすために、クリームやオイルを使うのもおすすめだ。
マッサージは、肌が赤くならない程度の力加減で、1日1回を目安に行おう。肌表面の摩擦を減らすために、クリームやオイルを使うのもおすすめだ。
表情筋を鍛えたいならトレーニングがおすすめ
表情筋のマッサージは、普段から使われやすい表情筋をほぐすのが目的である。したがって、しわやたるみの解消、肌質の改善には効果的だが、リフトアップには不向きだ。リフトアップや、表情そのものの改善には、表情筋を鍛えられるトレーニングがおすすめだ。
トレーニングでは、普段は使えていない表情筋を意識的に鍛えることで、豊かで魅力的な表情をつくることにつながる。表情筋トレーニングをするなら、事前にマッサージで筋肉をほぐしておくとよいだろう。
トレーニングでは、普段は使えていない表情筋を意識的に鍛えることで、豊かで魅力的な表情をつくることにつながる。表情筋トレーニングをするなら、事前にマッサージで筋肉をほぐしておくとよいだろう。
4. 表情筋が衰えてしまう原因も知ろう
そもそも、表情筋が衰えてしまう原因は何なのだろうか。原因を知ることで、表情筋のマッサージにも前向きに取り組めるはずだ。
表情の癖が原因
表情筋が衰える原因はシンプルだ。骨格筋と同様、使われなければ衰えるのである。表情筋が使われないのは、表情に癖があるためだ。自分では意識しにくいかもしれないが、表情には個人の癖がある。
そのため表情筋は、酷使される部位とほとんど動かない部位に分かれる。この使われ方のギャップが大きくなればなるほど、顔のしわやたるみ、こわばりを引き起こしやすくなるのだ。表情筋のマッサージでは、酷使される筋肉をほぐすことで、顔全体をリフレッシュできる。
そのため表情筋は、酷使される部位とほとんど動かない部位に分かれる。この使われ方のギャップが大きくなればなるほど、顔のしわやたるみ、こわばりを引き起こしやすくなるのだ。表情筋のマッサージでは、酷使される筋肉をほぐすことで、顔全体をリフレッシュできる。
誰もが年齢とともに衰えるもの
ほうれい線が老化の代名詞であるように、表情筋は、年齢にともなって誰もが衰えるものである。したがって、衰えを解消しようとやみくもにマッサージやトレーニングに励むのではなく、年齢を重ねた「渋み」として、うまく付き合っていくことも大切だ。表情筋のマッサージを適度に行うことで、年相応の自然な表情を手に入れてほしい。
結論
表情筋のマッサージは、使われやすい表情筋を解放するとともに、血行を促進して肌質を改善する効果がある。表情の癖や加齢によって衰えやすい表情筋だが、正しく適度にマッサージすることで、表情は明るく、魅力的になるはずだ。くれぐれもやり過ぎには注意しながら取り組んでみてほしい。