1. ワイシャツのアイロンのかけ方
早速、ワイシャツのアイロンの正しいかけ方を紹介しよう。ワイシャツのアイロンがけで重要なのは、細かい部分からはじめ、徐々に大きな部分へとかけていくことだ。これにより、かけ終わった部分にシワをつけずにすむ。きれいに仕上げるために、以下の順番でかけるのがおすすめだ。
はじめは襟の内側から
まずは、襟の内側部分からはじめる。ワイシャツの襟を、内側を上にしてアイロン台に平らに広げ、手のひらや指を使って大きなシワを伸ばす。その後、左右それぞれの端から中央に向かってかけていく。内側が終われば、ワイシャツを裏返して外側も同様にかける。万が一シワになった場合には、アイロンの先を使ってゆっくりと引き伸ばそう。
肩ヨークを立体的に
次に、肩ヨーク部分に片側ずつアイロンをかける。アイロン台の先端に片側の肩を入れて張りをもたせ、襟を立てて張りを維持したままアイロンをかけていこう。終わったら肩を入れ替えて同様に行う。襟近くの細かい部分には、アイロンの先端を使うのがコツだ。
カフスはアイロンの先を使って
続いて、カフス部分だ。カフスは襟と同様、生地が厚いため、裏表両側からかけるのがおすすめだ。まずは裏側が上になるようにカフスを平らに広げ、左右それぞれの端から中央に向かってかけていく。裏側が終われば、ワイシャツを返して表側も同様に行う。カフスが終わったら、袖を二つ折りにして、タックにアイロンをやさしく乗せよう。
袖はカフスから脇に向かって
カフスが終わったら、ワイシャツの袖全体にアイロンをかける。まずは、下側のぬい目を基準にきっちりと二つ折りにする。次に、アイロンを持たない手で遠くを引っ張りながら、袖口から脇へ向かってアイロンをかけていこう。アイロンが脇まで届いたら、ぬい目側からそで山に向かってかけるとよい。
身ごろは右・後ろ・左の順に
最後は、もっとも大きな面積の身ごろ部分だ。重要なのは、左身ごろの前立てやポケットをきっちり仕上げることである。そこで、左身ごろに折りシワがなるべくつかないよう、右身ごろからはじめ、後ろ身ごろ、左身ごろの順に行うのがセオリーだ。
まずは右身ごろをアイロン台に広げ、空いた手で生地を引っ張りながら、アイロンをゆっくりと大きく動かす。右身ごろが終われば後ろ身ごろ、左身ごろも同様にかけていこう。脇部分や前立ては、しっかりと引っ張りながらかけるとよい。また、左胸にポケットがある場合には、左端、右端、中央の順番に、下から上へかけるのがコツだ。
まずは右身ごろをアイロン台に広げ、空いた手で生地を引っ張りながら、アイロンをゆっくりと大きく動かす。右身ごろが終われば後ろ身ごろ、左身ごろも同様にかけていこう。脇部分や前立ては、しっかりと引っ張りながらかけるとよい。また、左胸にポケットがある場合には、左端、右端、中央の順番に、下から上へかけるのがコツだ。
2. ワイシャツのアイロンがけのコツとは?
ワイシャツのアイロンがけをきれいに仕上げるには、いくつかのコツがある。少しの工夫で仕上がりに大きく差が出るため、なるべく心がけるのがよいだろう。
アイロンがけの前には下準備をする
ワイシャツのアイロンがけには、下準備が必要だ。まず、取扱い絵表示を確認してほしい。温度設定の指定があったり、あて布の表示があったりする場合には、必ず指示にしたがおう。次に行うとよいのが、全体をしっかりと湿らせることである。アイロンのスチーム機能ではシワが十分に伸びないこともあるので、霧吹きでしっかりと全体を湿らせておくのがコツだ。
アイロンがけの後はハンガーにかけて干す
アイロンをかけ終わったらすぐに着るのではなく、最低でも30分間はハンガーにかけて干しておこう。アイロンがけによる熱や湿気が残っているときに動かすと、新たにシワを作ってしまう可能性があるためだ。
アイロンがけの後に畳む場合には
週末などにまとめてワイシャツにアイロンをかける場合には、ハンガー保管ではなく畳むのがおすすめだ。肩にハンガーの跡がついたり、ほこりがかぶったりするのを防ぐことができる。まずはボタンをすべて留めて裏返し、肩幅の中央で縦に折り返す。次に袖をつけ根から折り、シャツの中央線と平行になるようにする。両袖が折れたら、カフスと一緒に裾を折り返し、再度全体を二つ折りにして完成だ。
3. ワイシャツのアイロンがけ・面倒な時や忙しい時の時短方法
ワイシャツのアイロンがけは、順番やコツを守れば誰でもきれいに仕上げることができる。しかし、手順は少々複雑で、時間がない時には面倒に感じるかもしれない。ここでは、ワイシャツのアイロンがけを時短する方法を紹介しよう。どうしても時間がない時には、上着を着たときに見える襟や袖、前身ごろだけをアイロンがけするのもよいだろう。
時短のための洗い方・干し方
ワイシャツのアイロンがけを時短するためには、洗い方と干し方が重要である。洗濯時には、ワイシャツを畳んで洗濯ネットに入れるのがおすすめだ。洗濯によるシワや型崩れを防ぎ、アイロンがけが楽になる。また、干す時にはワイシャツを広げて大きく振り、大きなシワを取り除いておこう。襟や前立て、カフスなどは、指で引っ張って伸ばしておくのも効果的だ。
アイロン台を使わない方法
アイロン台を使わない場合には、バスタオルで代用できる。バスタオルを使ってワイシャツのアイロンがけをするなら、より小さな面積を少しずつかけていくのがコツだ。面倒に感じるかもしれないが、アイロンがけの終わった部分に再度シワがつくのを防ぐことができる。さらに時短したい場合には、ハンガーにかけたままアイロンをかけられるアイロンミトンもおすすめだ。
結論
ワイシャツのアイロンがけは、順番を守り、少しのコツを意識することできれいに仕上げることができる。少しでも時短するために、毎回の洗濯や乾燥にも気をつかうのがおすすめだ。クリーニングに出すのも方法のひとつではあるが、自分でアイロンをかけることで、1着1着に深い愛着もわくだろう。