1. 内転筋を鍛える歩き方

股関節内転筋とは、内ももに存在する恥骨筋・長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋の5つの筋肉のことである。主に、股を閉じる動作で活動する。この股関節内転筋を鍛えるためには、さまざまな筋トレやトレーニング方法がある。しかし、「歩き方」を変えるだけでも充分に股関節内転筋を鍛えられることをご存じだろうか?その名も「みぞおちウォーキング」である。ここでは、股関節内転筋を鍛えるためのみぞおちウォーキングのポイントについて紹介する。
みぞおちを意識する
まずは、みぞおちを意識するということだ。みぞおちを意識するというのは、脚がみぞおちから伸びているイメージを持つということである。これによって、体幹を使って歩けるようになる。体幹と連動している股関節内転筋にも刺激が入るので、みぞおちを意識しながらウォーキングをしてみよう。
両手をあまりふらない
みぞおちウォーキングのいい所は、体幹を使って歩けることである。したがって、ウォーキングの際に両手はあまりふりたくない。なぜなら、両手をふると股関節内転筋などの筋肉ではなく、反動によって歩けてしまうからである。みぞおちウォーキングでは、両手はあまりふらないように意識しよう。
内ももと内ももが擦れあうくらいで歩く
最後に重要なのが、内ももと内ももが擦れあうくらいで歩くことである。とくに、内ももの後内側をぶつけあうくらいのイメージを持とう。こうすることで、股関節内転筋を意識できる。股関節内転筋を意識して歩けるようになると、連動しているお尻も引き締まるので、ヒップアップ効果も期待できるのだ。
2. 内転筋の鍛える立ち方

股関節内転筋を鍛えるみぞおちウォーキングを紹介したが、なかなか歩く機会がないという方も多いだろう。立ち仕事やデスクワークの方ならなおさらである。そのような方におすすめしたいのが、股関節内転筋を鍛えることができる「立ち方」だ。その名も「美尻立ち」である。美尻立ちならスキマ時間に股関節内転筋を鍛えることができるので、実用性が高い。ここでは、2種類ある美尻立ちをお伝えしよう。
平行棒立ち(パラレル)
平行棒立ちは、バレエの基本的な姿勢であり、パラレルとも呼ばれる。両足をぴったりつけて立ち、膝やつま先は前方を向くようにする。内ももがぴたっとくっつくようにしよう。自然と股関節内転筋に力が入っているのがわかると思う。小尻効果もあるので、スキマ時間にしてみよう。
扇立ち(アンドゥオール)
扇立ちもバレエの基本的な立ち姿勢であり、アンドゥオールとも呼ばれる。パラレルで踵はくっつけたまま、つま先を外側45度に広げる。扇子のような形になればOKだ。そして、その立ち姿勢から内ももをグッと引き締めるように立ってみよう。かなり股関節内転筋が鍛えられているはずだ。
3. 内転筋を鍛えるにはどんなグッズを使えばいい?

股関節内転筋を鍛えるためにあるといいグッズを紹介していこう。グッズを使うことで、効率的に股関節内転筋を鍛えることができる。また、股関節内転筋を意識しやすくなるというメリットもある。
空のペットボトル
空のペットボトルを太ももに挟んでギュッと潰すようにしてみよう。自然と股関節内転筋を鍛えることができる。空のペットボトルはペコっと凹むので、トレーニンググッズとしてちょうどいい。
ボールまたはバランスボール
ボールまたはバランスボールを内ももに挟んでもいい。ペットボトルと違って弾力性があるので、股関節内転筋を意識しやすいというメリットがある。
結論
股関節内転筋を鍛える歩き方や立ち方について紹介した。わざわざ筋トレやトレーニングを行わなくても、普段の歩き方や立ち方を意識すれば、おのずと股関節内転筋を鍛えられる。「みぞおち歩き」「パラレル」「アンドゥオール」をぜひ実践してみてほしい。股関節内転筋を鍛えて、かっこいい脚を手に入れよう。