1. そもそもモーニングコートとは?
モーニングコートとは昼の正礼装であり、昼間に着る礼服としては最も格式の高い衣服である。黒いジャケットにベスト、コールズボンと呼ばれるグレーのストライプパンツの組み合わせが基本となる。前側が斜めにカットされ、後ろに裾が長く垂れているジャケットが特徴的だ。
モーニングコートは、新郎新婦の父親、叙勲、園遊会などの出席者、入学式・卒業式の校長先生、お葬式においては喪主・親族などが着用するのが一般的だ。カジュアルなパーティなどで着るものではないため、人生で一度も着る機会がない方も多いだろう。
モーニングコートの独特なデザインは、かつてヨーロッパの貴族が乗馬の際に邪魔になるとして、ロングコートの前側を大胆にカットしたことが始まりだという。午前中から日中に着る服だったことから、モーニングコートの語源は「Good Morning」から来ているそうだ。豆知識として覚えておいてもよいかもしれない。
モーニングコートは、新郎新婦の父親、叙勲、園遊会などの出席者、入学式・卒業式の校長先生、お葬式においては喪主・親族などが着用するのが一般的だ。カジュアルなパーティなどで着るものではないため、人生で一度も着る機会がない方も多いだろう。
モーニングコートの独特なデザインは、かつてヨーロッパの貴族が乗馬の際に邪魔になるとして、ロングコートの前側を大胆にカットしたことが始まりだという。午前中から日中に着る服だったことから、モーニングコートの語源は「Good Morning」から来ているそうだ。豆知識として覚えておいてもよいかもしれない。
2. モーニングコートと燕尾服の違い
モーニングコートと同じく、裾の後ろ側が長いジャケットに「燕尾服」がある。この2つを同じものと思っている方もいるはずだ。しかし、モーニングコートと燕尾服は全く異なる礼服だ。その違いも知っておこう。
モーニングコートは昼、燕尾服は夜の正礼装
まず、モーニングコートが昼の正礼装なのに対し、燕尾服は夜に着用する正礼装である。燕尾服は、ノーベル賞の授賞式や公式の晩餐会、また音楽会の指揮者など、夜の格式ある式典の際に着用されるのが一般的だ。コーディネートにも違いがあり、燕尾服は黒のジャケットとパンツに、白のベストと白い蝶ネクタイの組み合わせが基本である。燕尾服を着用するのは、ドレスコートが「ホワイトタイ」であった場合のみとなる。夜の正礼装としてモーニングコートを選ぶのは間違いなので覚えておこう。
ちなみに、ドレスコードが「ブラックタイ」の場合は、もうひとつの夜の正礼装であるタキシードを着用する。
ちなみに、ドレスコードが「ブラックタイ」の場合は、もうひとつの夜の正礼装であるタキシードを着用する。
3. モーニングコートの正しい着こなし方
モーニングコートを着るシーンの多くは冠婚葬祭なので、着こなしのマナーをしっかり守ることが重要だ。ここでは、モーニングコートの正しい着こなし方や小物の選び方について解説しよう。
ジャケット・ベスト・コールズボン
紹介したように、モーニングコートの軸となる装いはこの3点セットだ。ベストはジャケットと共布を選ぶのが基本だが、お祝いの場ならグレー・シルバーグレーなどでもよい。
シャツ
白無地で、襟はウィングカラーまたはレギュラーカラー、袖はダブルカフスタイプを選ぶのが基本だ。ただし弔事の際には、レギュラーカラーのシャツを選ぶ。
ネクタイ
シルバーグレー系、または白黒のレジメンタルタイを着用する。慶事では幅広のアスコットタイでもOKだ。弔事では黒無地を選ぶ。
靴・靴下
カーフレザーの黒のストレートチップ、またプレーントゥが基本である。内羽根式のデザインを選ぶ。靴下は白黒の縞柄、または黒無地のどちらかがよい。
カフス
モーニングコートでは袖口にカフスをつけるのがマナーだ。シルバーやゴールドの土台に白蝶貝や真珠などの白い石をあしらったカフスが相応しい。弔事の場合は黒のカフスとなる。
チーフ・手袋・サスペンダー
ポケットには、白の麻素材のチーフをスリーピークに折って刺す。手袋は、白地の布製、またはレザー製のものを右手に持つのが基本となる。サスペンダーは黒、または白黒の縞柄を選ぼう。
4. モーニングコートはレンタルできる
モーニングコートは人生でそう何度も着る服ではないため、わざわざ購入せずレンタルで済ますのもひとつの手だ。レンタルだと基本の3点(ジャケット・ベスト・コールズボン)のほかに、小物もフルセットで借りられることがほとんどなので、一式を選ぶ手間も省ける。
モーニングコートをレンタルした場合の相場は?
モーニングコートを購入するとなると、ジャケット・ベスト・コールズボンの3点セットで安くて20,000円台~高いものは80,000円ほどが相場だ。高級ブランドであればより高額になり、小物を揃えるのにも追加でコストがかかってしまう。
対してモーニングコートをレンタルした場合、小物がフルセットで付いて10,000~20,000円前後が相場である。1度2度しか着ないのであれば、レンタルのほうがコスパはよいといえそうだ。今はネットで気軽にレンタルできるのもメリットだろう。ただし、靴やシャツはレンタル内容に含まれないことが多いため注意も必要だ。
レンタルか購入かは、着る頻度やこだわりなどを考えながら納得できるよう決めるのがベストといえるだろう。
対してモーニングコートをレンタルした場合、小物がフルセットで付いて10,000~20,000円前後が相場である。1度2度しか着ないのであれば、レンタルのほうがコスパはよいといえそうだ。今はネットで気軽にレンタルできるのもメリットだろう。ただし、靴やシャツはレンタル内容に含まれないことが多いため注意も必要だ。
レンタルか購入かは、着る頻度やこだわりなどを考えながら納得できるよう決めるのがベストといえるだろう。
結論
モーニングコートを着用するのは、人生のなかでも大きなイベントに限られる。着こなしのマナーや小物類の選び方をしっかりチェックして、堂々と着こなしたいものだ。あまり自信がない方であれば、一式揃ったレンタルを利用するのもおすすめである。レンタルする場合は、サイズや借りられる日数などをしっかりと確認しておくと余裕を持って着られるだろう。