1. ネクタイの柄の種類や意味
代表的なネクタイの柄には、大きく分けて6種類ある。まずは、それぞれの柄の意味や与える印象について確認しよう。
ストライプ柄
誰もが1本は持っているであろうストライプ柄のネクタイには、真面目・勤勉・フレッシュといった印象がある。ビジネスにもフォーマルにも使える定番で、ストライプが太いほどカジュアルな印象になる。最も一般的な斜めのストライプネクタイはレジメンタルタイとも呼ばれる。
ドット柄
ドット(水玉)にはカジュアルなイメージもあるが、ドットが小さければ落ち着いた上品な雰囲気になり、さまざまなシーンで使うことが可能だ。ドットが大きいほどくだけた印象になるため、ビジネスシーンでは小ぶりなドットが基本である。
チェック柄
親しみやすさや明るさといった印象を与えられるのがチェック柄で、どちらかといえばカジュアルな場面に向いている。ビジネスで着用するなら色数が少なく、落ち着いた色味を選ぶとよいとされる。
小紋柄
小さな花柄や幾何学模様が規則的に入っているのが小紋柄だ。クラシカルで控えめな印象があり、目上の人からも好印象を持たれやすい。こちらも柄が大きいほどにカジュアルになると覚えておこう。
ペイズリー柄
草花をモチーフとした柄が散りばめられ、華やかな印象になるのがペイズリー柄だ。派手になってしまう恐れもあるので、ビジネスでは柄が小さく、全体がワントーンで統一されたタイプがよい。嫌味なくセンスを主張できるだろう。
無地
無地のネクタイには誠実・上品といった印象があり、どんなスーツやシャツにも合わせやすいのが魅力だ。ビジネス・カジュアル・フォーマルとあらゆるシーンで活躍するので、さまざまな色や素材を揃えておくのがおすすめだ。
2. ネクタイの柄の選び方
続いて、さまざまなシーンに相応しいネクタイの柄の選び方や、柄を選ぶときの注意点などを解説しよう。
ビジネスシーン
ビジネスシーンでは、ストライプやドット、小紋、無地などのネクタイを使うのが一般的だ。注意したいのは、前述したように「柄(ストライプ)が大きいほどカジュアルになる」という点だ。基本的に小ぶりな柄を選ぶよう意識しよう。また、会議などで熱意を見せたいなら赤、大切な商談なら誠実なイメージのある青や紺、カジュアルな食事会であれば親しみやすい黄色など、色の印象も大切にするとよいだろう。
就職活動
就活ではストライプや無地のネクタイが人気だ。ただ控えめな柄であれば小紋、ドット、チェックもOKである。色の定番は赤系か青系だが、落ち着いた印象のグレーや、業界によっては黄色などを取り入れても自己アピールになる。
デートや合コン・飲み会
デートや合コンでは、チェックやドットなど、カジュアルな柄のネクタイを身に着けるのもおすすめだ。色は柔らかな印象を与えられる淡いブルーやピンクなどが人気とされている。飲み会のような集まりなら、コミュニケーションカラーである黄色やオレンジ系もよいだろう。
結婚式・二次会
結婚式・二次会などのパーティシーンも、基本的にどんな柄を選んでもOKだ。フォーマルな印象にしたければ、無地や小さめの柄を選ぼう。ただ、アニマル柄は殺生を連想させるため、結婚式や二次会では避けるのがマナーである。色はシルバー、グレー、シャンパンゴールドのほか、パステルカラーも華やかでおすすめだ。
3. 柄ネクタイの人気ブランド
さまざまなブランドが柄物のネクタイを取り扱っているが、そのなかには「おなじみの柄」で知られるブランドもある。そこで、柄物のネクタイで人気を集めるブランドも紹介しておこう。
バーバリー
バーバリーといえばやはりバーバリーチェックだ。しかし定番以外にも、ブルーやベージュ、モノトーンなどで統一されたチェック柄ネクタイもあるので、使いやすさを考えるならそちらもおすすめである。ストライプ柄など、意外性があるネクタイを選ぶのもひとつの手だ。
エルメス
あまり柄のイメージがないエルメスだが、頭文字「H」をモチーフにした柄ネクタイなどは、主張しすぎない控えめなデザインが人気だ。ストライプや小紋柄などもひと目ではエルメスとわからないため、さりげない高級感を求める大人の男性にぴったりといえる。
ポール・スミス
個性が光る柄物ネクタイなら、ポール・スミスのカラフルなマルチストライプもぜひ候補に入れたい。さまざまな種類のストライプネクタイが揃うが、色数が少ないストライプやドット、小紋柄なども用意されているので、コーデに合う1本がきっと見つかるだろう。
ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンでは、細かなモノグラムをあしらった上品な柄のネクタイがおすすめだ。柄が小ぶりなネクタイを選べば、ビジネスシーンでも気兼ねなく使えるだろう。セレブ感が苦手な方も一度はチェックしてみる価値ありだ。
結論
ネクタイの柄選びでは、柄が小さい・ストライプが狭いものほどきちんと見え、柄が大きいものはカジュアルになると覚えておこう。ネクタイが派手すぎるか心配な場合、柄が細かく色味も抑えたものを選べばまず問題はないだろう。シーン別のポイントを押さえて、ぜひ柄物のネクタイコーデを楽しんでほしい。