1. ペアでストレッチするメリットやおすすめの理由

ペアストレッチは、ひとりで行うストレッチにはないメリットがたくさんある。最初に、ペアストレッチをおすすめする理由を見ていこう。
効果的なストレッチができる
ペアストレッチの大きなメリットは、効果的にストレッチができる点だ。ひとりでストレッチをしようとすると、意識して行っても伸ばせる範囲に限界がある。一方ペアストレッチは、パートナーにアシストしてもらうことで、しっかりと筋肉を伸ばせるのだ。
固くなった筋肉にアプローチできる
固くなった筋肉をストレッチするときは、身体に力を入れずにリラックスさせた状態で伸ばすことが重要だ。ペアストレッチは、脱力した状態で筋肉を伸ばせるので、効果を得やすいのである。
家族のコミュニケーション手段としても使える
ペアストレッチは、家族のコミュニケーション手段としても有効だ。話をしたり触れあったりしながらストレッチを行えば、家族の仲がより親密になるだろう。
2. ペアでストレッチする方法とコツ

ここからは、ペアストレッチのやり方を解説する。ペアストレッチに慣れていない初心者でも取り入れやすいメニューを紹介しよう。上手に身体を動かすコツも紹介するので、意識してペアストレッチを行ってほしい。
首と肩のストレッチ
- あぐらをかいて座り、顔を斜め前に向ける。
- パートナーは後頭部に手を添え、反対の手で相手の肩を固定する。
- 後頭部を斜め前にゆっくりと押していき、気持ちのいいところを伝えてストップする。
- 30秒程度キープする。
肩甲骨のストレッチ
- 仰向けに寝転がる。
- 両手を上げ、顔の前でひじを寄せる。
- パートナーに両肘を地面に向かって押してもらい、20秒程度キープする。
背中のストレッチ
- 両脚を伸ばして座り、パートナーは向かいあってあぐらをかく。
- パートナーに足先を当てるようにして固定し、身体の力を抜いてリラックスさせる。
- パートナーは腕をクロスさせて手をつなぐ。
- お互いに身体を後ろに倒すようにして引っ張り、背中をストレッチする。
胸のストレッチ
- あぐらをかいて座り、両手を上に上げる。
- パートナーは後ろに立ち、二の腕を持つ。また、背中に膝を当てて固定する。
- ゆっくりと腕を後ろに引き、30~40秒キープする。ストレッチしている側は、脱力して胸の筋肉が伸びているのを感じよう。
股関節をゆるめるストレッチ
- 仰向けに寝転がり、リラックスする。
- パートナーは足元に座り、両脚のかかとを持ち上げる。
- パートナーは、ストレッチする側のつま先を左右に倒して股関節をゆるめる。
3. ペアストレッチの注意点

ペアストレッチを行うときに注意すべきポイントを紹介する。力がかかりやすいペアストレッチだからこそ、慎重に行ってほしい。
痛気持ちいい程度で止める
パートナーが力をかけるペアストレッチは、無理をするとケガの原因になる恐れがある。そうならないために、痛みを感じたらパートナーに声をかけ、力を緩めてもらうようにしよう。痛気持ちいい程度で止めるのがベストである。
また、ストレッチ中に強い痛みや違和感があった場合は、すぐに中止してほしい。その後、痛みや腫れが出てきたときは、専門医を受診しよう。
また、ストレッチ中に強い痛みや違和感があった場合は、すぐに中止してほしい。その後、痛みや腫れが出てきたときは、専門医を受診しよう。
ゆっくりと呼吸を続ける
筋肉を伸ばしているときは、ゆっくりと呼吸を続けよう。息を止めると筋肉がこわばり、十分なストレッチ効果を得られない。さらに、血圧が上がってしまう可能性もあり、身体に負担がかかってしまうだろう。深い呼吸を意識し、リラックスして行うとよい。
反動を使わない
ストレッチをするときは、反動を使わずにゆっくりと筋肉を伸ばそう。ストレッチの効果を十分に得るためには、筋肉が脱力した状態で伸ばすことが重要だ。反動をつけてストレッチすると、筋肉が固くなってしまうので注意が必要である。
結論
ペアストレッチには、ひとりで行うときには得られないメリットがある。家族や恋人と行えば、コミュニケーションツールとしても活用できるだろう。ペアストレッチをするときは、今回紹介した注意点を守り、安全に気をつけて行うことが重要だ。ペアストレッチを行って、より健康的な生活を手に入れてほしい。