結婚式のチーフは必要？シーンに適した素材やカラーをご紹介

欧米では、チーフは結婚式やパーティーで男性のスタイルに欠かせないとされている。飾りと思っている人も多いだろうが、実はハンカチと同じ扱いのもので、ゲストはもちろん、新郎や親族の結婚式の服装にも用いられる。

「結婚式のチーフはいつからつけるようになったのか？」といった疑問をよく耳にするが、その起源は19世紀の中世ヨーロッパが起源とされている。始めは、ハンカチではなくグローブをコートの胸ポケットに入れており、このスタイルがクラシックな装いとされ、身分が高い貴族しか身につけることが許されなかった。

これより昔はジャケットに胸ポケットはなかったが、この時代を境にチーフを挿すためにスーツの胸ポケットが作られた、ともされている。

結婚式のチーフは、あるだけで華やかなスーツスタイルを演出してくれる。だが、結婚式ではチーフなしでもマナー違反ではない。

とはいえ、1枚あるだけでスーツスタイルの印象をがらりと変えてくれるため、結婚式におしゃれしたいという人には、チーフを使うことをおすすめする。結婚式のチーフの畳み方はいろいろとあるが、縦と横を折って正方形にした後三つ折りにしたり、三角に折って頂点を3つ作るスリーピークスにしたりしてもよいだろう。

一概にチーフといってもその種類はさまざまである。チーフの種類によって与える印象とおすすめのシーンについてまとめた。

光沢のあるシルク素材のチーフは、昼でも夜でも使える便利なアイテムである。フォーマルシーンに必要なエレガントな印象も叶うため、結婚式に備えて1枚は持っておくとよいだろう。

麻素材のチーフは、日常使いもしやすいアイテムである。光沢感がない麻素材のチーフは、どんなスーツにもなじみ、コーディネートしやすいのも特徴だ。麻のチーフが適しているといわれているのは、昼間の結婚式だけのため注意しておこう。

コットン素材のチーフは、カジュアルなシーンにぴったりなアイテムである。2次会に適している素材で、さわやかな印象もあるため、春夏のスーツスタイルに合わせるのがおすすめだ。

厚みのあるウール素材のチーフを取り入れるなら、カジュアルな秋冬の2次会シーンがベストだ。秋冬らしいフランネル素材などのジャケットと相性がいいアイテムである。

結婚式のチーフにはさまざまなデザインのものがあるが、基本的に結婚式のチーフは無地が定番とされている。チーフの色は、無地の白が一番合わせやすくベーシックなものとされているため、迷ったときには白を選ぶといいだろう。目立ちすぎる赤などの色やカラフルな柄物は派手すぎるので、結婚式には向いていない。失礼に当たる場合もあるので慎重に選ぼう。

白以外のものを選ぶ際には、シャツやネクタイのカラーに近い物がおすすめだ。同系色のものなら、バランスのよいコーディネートに仕上げることができる。もし、柄ものを選ぶときには、ネクタイと同じ柄や色を選ぶのもよい。

また、大きな柄のものはカジュアルな印象を、小さな柄のものは上品でフォーマルな印象を与えるため、2次会や式の雰囲気などを見極めて使い分けるとよいだろう。

結婚式の会場でチーフを忘れてしまったことに気づいた場合はどうしたらいいだろうか。実は、結婚式チーフはコンビニのハンカチでも代用できる。コンビニでは、結婚式用のチーフは売ってはいないが、結婚式に使える薄手の無地のハンカチなら購入できる場合がある。

ただ、コンビニの規模によって品揃えが異なるため、立ち寄る前にコンビニに電話をして確認するとよいだろう。また、結婚式のチーフは100円均一や無印良品などでも手に入る。忘れたり落としたりしたときのトラブルを避けるためにも、会場の近くのコンビニや百貨店などの施設の有無と場所をチェックしておくと安心だ。