1. ワイシャツ選びは生地の種類を知ることから
店頭やネットショップでワイシャツを購入するとき、さまざまな生地で作られたワイシャツがずらりと並んでどれにするか迷った経験が一度はあるだろう。ここでは、生地の種類と特徴を紹介していく。
ブロード
生地の表面を、横にうねと呼ばれる盛りあがりが見られるワイシャツ。表面になめらかな光沢があるのが特徴だ。ワイシャツのなかでも定番の生地で、一年通して着られる耐久性に優れたワイシャツだ。フォーマルシャツとして最も選ばれている。
オックスフォード
比較的生地が厚く、織目がはっきりとしている。シワになりにくく丈夫さが特徴で、スポーツウェアや身体を動かす仕事の方におすすめしたい生地だ。一年を通して着られるが、通気性がよく夏向きのワイシャツでもある。前述のブロードに並び定番のワイシャツで、カチッとしすぎないカジュアルさが演出できる。
また、オックスフォードにはピンポイントオックスフォードという生地もある。こちらは通常のオックスフォードより糸が細くやわらかい。光沢があり、シルクのような質感なためきちんと感を出したいならこちらを選ぼう。
また、オックスフォードにはピンポイントオックスフォードという生地もある。こちらは通常のオックスフォードより糸が細くやわらかい。光沢があり、シルクのような質感なためきちんと感を出したいならこちらを選ぼう。
ツイル
ななめにうねと呼ばれる盛りあがりができるのが特徴で、シワになりにくく光沢がある。やわらかく伸縮性に優れており、冬場以外に着用すると季節感が出せる。華やかさを出したい方にすすめたい生地だ。
ヘリンボーン
山と谷が連続する模様が特徴的な生地。独特な模様が名前になっており、魚の骨に似ていることからこの名前になった。ヘリンボーンは日本語で「ニシンの骨」という意味だ。高級感が漂うヘリンボーンはウールを使用したワイシャツよりやわらかく、秋冬でよく着られる。
ローン
細い糸を使用し、密度を粗くした薄い生地。通気性に非常に優れており夏にはバツグンの快適さを誇る。薄くさらっとした質感で麻のような風合いを持たせ、上品かつ落ち着いた印象を与える生地だ。シワになりやすいデメリットもあるので注意したい。
ボイル
ローンと同じく薄手で通気性に優れた夏向きの生地だ。シャリっとした質感と透け感が特徴。シワになりやすい生地ではあるが、ボイルの薄さが織りなす清涼感で夏という期間限定のオシャレを楽しむのによい。
シャンブレー
薄手で艶があり、淡いパステル調の色合いが持ち味である。シャンブレーの最大の魅力は生地の絶妙なムラ具合。糸を先に染めたものとあとで染めたものを混合させることで独特な色が生まれている。デニムよりも軽く適度な上品さがあり、さわやかな印象を与える生地で、カジュアルシーンでも着用しやすい。
ダンガリー
デニムの一種でカジュアル寄りの生地。インディゴ糸を使用したブルー系のワイシャツが多く、革素材のように着用するほどに色落ちや質感が変化するため長く楽しめる。オフィスカジュアル可能な場所では、年代を問わずオシャレなワイシャツとして一年を通して人気だが、フォーマルの場には向いていないため注意しよう。
サテン
たて糸かよこ糸のどちらかを表面に長く浮かせた構造で、目が細かく表面に絹のようななめらかさと光沢を持つ。ドレッシーさが高級さと特別感を演出できる生地なため、ワイシャツ以外には衣装などにも用いられることが多い。
フランネル
保湿性が高いため暖かく、ふんわりとやわらかい質感が特徴の生地。秋冬の定番ともいえる起毛素材のフランネルのワイシャツは、着ると知的でスマートな印象になる。それでいてカラーバリエーションや柄もほかのワイシャツに比べ多いため、大人の嗜みのなかに遊び心を取り入れることが可能な生地だ。
2. ワイシャツは生地以外にもここを見るのがおすすめ
ビジネスマンのなかには、ワイシャツをオーダーで作る方も少なくない。生地の元となる素材の織り方や、生地を縫う糸の種類で完成するワイシャツの表情も驚くほどに変わってくる。知れば知るだけワイシャツの魅力と面白さが発見できるのだ。
糸のサイズ
糸は通称番手と呼ばれ、糸の太さ細さを数字で表している。数字が小さいと糸が太く、丈夫なワイシャツに仕上がる。逆に数字が大きいと糸が細く、やわらかく肌触りのよいワイシャツに仕上がるのだ。数字が大きく細い糸は繊細なドレス生地に、数字が小さく太い糸は強度がほしい厚い生地などに使用される。
生地の織り方
生地は主に以下の3種類の織り方でできている。
- 平織
- 綾織、斜文織
- 朱子織
平織はたて糸とよこ糸を交互にクロスさせる方法で、最も使用されている。摩擦に強く、丈夫さが特徴でブロードやオックスフォードといった定番から、シャンブレーやボイル、ローン、フランネルなどの透け感や軽い着心地を楽しめるワイシャツに仕上がる。
綾織は斜文織とも呼ばれるように、糸が交差する部分が斜めになっているのが特徴だ。近年では、生地の紹介で触れた「ツイル」とも呼ばれることが増えた。平織より摩擦には弱いが、伸縮性に優れておりシワになりにくい。ヘリンボーン、ダンガリー、フランネルなどやわらかい着心地のワイシャツに仕上がる。
朱子織はたて糸が表面にでているため美しい艶と光沢が特徴的。華やかさとなめらかさから、ジャケットや上着の裏地にも起用されている。サテンやシルクが代表的だ。
このほかにも、静電気が起きやすい生地とそうでない生地がある。帯電しやすい吸湿性、吸水性の高い素材は避け、綿などの天然素材のものを選ぶようにしよう。
綾織は斜文織とも呼ばれるように、糸が交差する部分が斜めになっているのが特徴だ。近年では、生地の紹介で触れた「ツイル」とも呼ばれることが増えた。平織より摩擦には弱いが、伸縮性に優れておりシワになりにくい。ヘリンボーン、ダンガリー、フランネルなどやわらかい着心地のワイシャツに仕上がる。
朱子織はたて糸が表面にでているため美しい艶と光沢が特徴的。華やかさとなめらかさから、ジャケットや上着の裏地にも起用されている。サテンやシルクが代表的だ。
このほかにも、静電気が起きやすい生地とそうでない生地がある。帯電しやすい吸湿性、吸水性の高い素材は避け、綿などの天然素材のものを選ぶようにしよう。
3. ワイシャツの生地と同じくらい重要な柄選び
無地が多いワイシャツはシーンを選ばず万能だ。しかし、抜け感やシーンに合わせた雰囲気を演出したいなら、生地選びだけでなく柄選びも重要なポイントである。
無地以外にはストライプ、チェック、ヘリンボーンがあり、柄物のワイシャツに挑戦したい場合はストライプが断然おすすめだ。ほとんどの生地でラインナップされる定番柄で、ラインの幅で印象も大きく異なる。狭く細いものはきちんと感が、反対に太くなるほどにカジュアルさが出る。
ストライプの種類も豊富なため、シーン別に選びやすいといえる。点線のようなラインが特徴のピンストライプは、主張も控えめなのでネクタイとの相性もよい。
チェックはさわやかさを感じる一方で、どの生地でもカジュアルすぎる印象を与えがちなので要注意だ。こちらもストライプ同様、幅で大きく変わってくるので、ビジネスシーンやTPOを考慮したいなら無地のスーツに合わせやすい極小のマイクロチェックやグレンチェックのワイシャツから挑戦してみよう。
シャツにアクセントを持たせたい方には、ヘリンボーンをおすすめしたい。落ち着いた色合いも多く個性を出せるので、一枚は持っていてもよいだろう。
無地以外にはストライプ、チェック、ヘリンボーンがあり、柄物のワイシャツに挑戦したい場合はストライプが断然おすすめだ。ほとんどの生地でラインナップされる定番柄で、ラインの幅で印象も大きく異なる。狭く細いものはきちんと感が、反対に太くなるほどにカジュアルさが出る。
ストライプの種類も豊富なため、シーン別に選びやすいといえる。点線のようなラインが特徴のピンストライプは、主張も控えめなのでネクタイとの相性もよい。
チェックはさわやかさを感じる一方で、どの生地でもカジュアルすぎる印象を与えがちなので要注意だ。こちらもストライプ同様、幅で大きく変わってくるので、ビジネスシーンやTPOを考慮したいなら無地のスーツに合わせやすい極小のマイクロチェックやグレンチェックのワイシャツから挑戦してみよう。
シャツにアクセントを持たせたい方には、ヘリンボーンをおすすめしたい。落ち着いた色合いも多く個性を出せるので、一枚は持っていてもよいだろう。
結論
着用頻度の高いワイシャツだからこそ、生地や柄にこだわって購入したい。店頭で販売されているなかに気に入るワイシャツが見つからない方は、ハンドメイドの通販や自身の雰囲気や肌質に合わせたオーダーメイドもいいだろう。最高の1枚で、日々にちょっとした喜びをプラスしよう。