1. ストレッチのやりすぎは要注意
ストレッチをやりすぎると、身体に異常をきたす恐れがあるため注意が必要だ。では、どんなことに注意すればストレッチをやりすぎず、筋肉痛やしびれなどの症状が出ないのだろうか。さっそく見ていこう。
笑って我慢できる程度のストレッチを
ストレッチといえば、「伸ばす」ということを意識しがちではないだろうか。しかし、無理に筋肉を伸ばそうとすると、筋肉が反射的に緊張して縮んでしまう「伸張反射」という反応が起こる。そうなった状態でストレッチを続けてしまうと、筋を損傷してしまう恐れがあり、筋肉痛やしびれを引き起こしかねない。
また、ストレッチを行っている最中に、呼吸を止めてしまう方も多い傾向があるのだが、これもまた、「伸張反射」の要因となるので危険だ。ストレッチ中はなるべく腹式呼吸を心がけ、ゆっくりと深い呼吸をすることを忘れないようにしよう。さらに、ここでイメージしてほしいのは「伸ばす」のではなく、「伸びるのを待つ」ということだ。ストレッチは、やりすぎなくても多少痛いだろう。だが心地よい痛み、または笑っていられる程度の姿勢で、優しくストレッチをすると身体を痛めるリスクは軽減する。
また、ストレッチを行っている最中に、呼吸を止めてしまう方も多い傾向があるのだが、これもまた、「伸張反射」の要因となるので危険だ。ストレッチ中はなるべく腹式呼吸を心がけ、ゆっくりと深い呼吸をすることを忘れないようにしよう。さらに、ここでイメージしてほしいのは「伸ばす」のではなく、「伸びるのを待つ」ということだ。ストレッチは、やりすぎなくても多少痛いだろう。だが心地よい痛み、または笑っていられる程度の姿勢で、優しくストレッチをすると身体を痛めるリスクは軽減する。
ストレッチ中の長すぎるキープ時間は逆効果
ストレッチ中の姿勢や伸ばし加減だけではなく、伸びの姿勢をキープする時間も「ストレッチのやりすぎ」の要因となる。というのもストレッチは、キープ時間が長ければ長いほど効果が出るというものではない。同じ部位にかける時間は30秒×3セットが推奨されており、「長時間で1回」より「短時間で複数回」の方が効果的なのだ。
ストレッチのやりすぎとは、たとえば「開脚のまま10分間キープしたところ、股関節あたりに痛みやしびれが生じた」という場合だ。もちろん、推奨されている1セット30秒という時間がきついと感じたら少し秒数を減らすなど、無理のないよう調整するとよい。また、慣れてきて少し秒数を伸ばすのはありだが、分単位でのキープは危険を伴うということを覚えておこう。(※1)
ストレッチのやりすぎとは、たとえば「開脚のまま10分間キープしたところ、股関節あたりに痛みやしびれが生じた」という場合だ。もちろん、推奨されている1セット30秒という時間がきついと感じたら少し秒数を減らすなど、無理のないよう調整するとよい。また、慣れてきて少し秒数を伸ばすのはありだが、分単位でのキープは危険を伴うということを覚えておこう。(※1)
ストレッチが原因で肉離れを起こすことも
どんなに身体の柔らかさに自信がある方でも、ストレッチをやりすぎると身体を痛めたり、ひどければ肉離れを起こしたりという可能性がある。そのため、背中を押してもらうような施術者がいるストレッチはとくに注意しよう。
朝にストレッチを行う場合は、起床したばかりだと身体が固くなっているため伸び程度に留めておくとよい。本格的なストレッチは、身支度などの日常動作を一通り終え、身体のエンジンがかかってから行うと安全だ。
朝にストレッチを行う場合は、起床したばかりだと身体が固くなっているため伸び程度に留めておくとよい。本格的なストレッチは、身支度などの日常動作を一通り終え、身体のエンジンがかかってから行うと安全だ。
2. ストレッチのやりすぎで筋肉痛になる?
ストレッチをやりすぎると筋肉痛になるのだろうか。ここでは、ストレッチをしても筋肉痛にならないための対処法などを解説する。
ストレッチのやりすぎで筋肉痛になる?
ストレッチのやりすぎは、しびれだけでなく筋肉痛の原因となる。また、かなり痛みが強い筋肉痛が起こっている最中にストレッチを行うと、補強しようと奮闘している筋肉をまた破壊することになりかねない。早い回復のためにも、できればストレッチはやらない方が安全だろう。
ストレッチで筋肉痛にならないためには
ストレッチをする前に、軽いウォーミングアップで筋肉の温度を十分に上げておこう。先述でも触れたが、ストレッチ中は深い呼吸がかかせない。腹式呼吸を意識し、たっぷりと酸素を取り込むことが重要だ。
ストレッチをやりすぎて筋肉痛になったら
対策をとっても筋肉痛になってしまった場合には、筋肉の補強を促進するため食事の栄養バランスに注意しよう。また、フォームローラーなどで筋肉をコロコロとほぐしておけば、血行がよくなるだけでなく、筋肉の緊張を和らげることができる。
3. ストレッチのやりすぎでしびれた時の対処法
ついストレッチをやりすぎてしまって、身体にしびれの症状が現れたらどう対処すればよいのだろうか。対処が遅いと大変なことになってしまうかもしれないため、頭に入れておこう。
ストレッチ中だけしびれが出る
ストレッチ中だけしびれが出る場合は、すぐにストレッチを中止した方がよい。というのも、それ以上伸ばせばストレッチのやりすぎに該当する。ストレッチのやりすぎで神経を損傷してしまうとしびれが増したり、力が入りにくくなったりという症状が現れることも。ストレッチ中にしびれを感じたら、実践していたストレッチを少し軽いものに切り替える必要があるだろう。
ストレッチをやめてもしびれが続く
ストレッチ終了後もしびれが続く場合は、ストレッチのやりすぎで、神経を損傷している可能性が高い。ひどくなれば、しびれが増したり感覚障害が後遺症として残る場合もある。ストレッチをやりすぎなければ、しびれが軽減し回復に向かうことが多いのだが、早いうちに病院で診てもらうと安心だ。
結論
ストレッチをやりすぎてしまうと身体のしびれや痛みにつながり、危険だということがわかった。紹介した注意点や対策を押さえたうえで、日々自分の体調と向き合いながら、安全なストレッチを毎日少しずつ続けてみてほしい。
※1出典:株式会社バリード・ジャパン「ストレッチのやりすぎはある?」
https://stretchex.jp/506
https://stretchex.jp/506