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ストレッチとヨガの違いとは?2つの違いをより深く理解してみよう!

ストレッチとヨガの違いとは?2つの違いをより深く理解してみよう!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年8月19日

ストレッチとヨガは、どちらも「一定のポーズをとりながら身体を伸ばす」運動だ。両者をざっくりと同じようなものと捉えている方もいるだろう。しかし実はストレッチとヨガには、ルーツや目的、取り組み方などにおいて明確な違いがある。両者の違いを知れば、互いのよい点や、自分に向いているのはどちらか?などがより分かりやすくなるはずだ。今回はストレッチとヨガの違いについて詳しく解説しよう。

  

1. ストレッチとヨガの違いその1【起源】

ストレッチとヨガは、そもそもの起源からして全く異なる健康法である。まずはそれぞれの歴史・ルーツの違いから解説しよう。

ストレッチの起源

準備運動や柔軟体操としての「ストレッチ」という言葉が使われ始めたのは、1960年代のアメリカである。最初はスポーツに関わる論文などの中で使われていたという。

それからしばらく後の1975年、筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチ法の重要性を説いた「STRETCHING(ストレッチング)」(ボブ・アンダーソン著)という本が出版されたことで、一般にも広く普及したといわれている。1970年代後半には、日本でもブームが起こり徐々に定着していく。

それより昔から「身体を柔軟にする」という概念はもちろんあったが、ストレッチという言葉とともに、私たちが現在のようなストレッチに日常的に取り組むようになったのは比較的最近のことといえるのだ。
(ちなみに、「STRETCHING」初版の日本語版はAmazonなどで今も手に入る。)

ヨガの起源

ヨガの起源はストレッチよりはるかに古く、紀元前2500年頃のインダス文明にまで遡れる。ヨガの本来の目的は「心身の調和」や「心の安定とやすらぎ」を得ることにあり、柔軟性の向上を主な目的としたストレッチとは一線を画すものだ。

紀元後400年頃にはヨガの経典といわれるヨーガ・スートラが成立し、1300年頃に現在のヨガのルーツとなるハタ・ヨーガが誕生した。日本に初めてヨガが渡ったのは平安時代で、当時は瑜伽(ゆが)と呼ばれていたという。

ヨガは数千年の時を経て受け継がれる、人類の大いなる知恵ともいえるだろう。現在まで発展を繰り返しながら、さまざまな流派も登場している。

近年は海外セレブなどが取り入れたこともあり、日本でも女性を中心に人気を集め、今では日本のヨガ人口は100万人以上ともいわれている。(※1)

2. ストレッチとヨガの違いその2【やり方】

似たようなポーズをとることもあるストレッチとヨガだが、その取り組み方やアプローチの精神は根本的には違うものだ。ここではストレッチとヨガのやり方の違いについて解説しよう。

ストレッチは肉体的アプローチが基本

ストレッチの主な目的は、筋肉や関節を伸ばすことで、身体を柔軟にしたり動作の可動域を広げたりすることだ。各部位をゆっくり伸ばすのが一般的な静的ストレッチの方法であり、ケガ予防やパフォーマンスの向上をはじめ、疲労回復や血行促進、コリや冷えの改善などに効果的とされる。また、ゆったりとストレッチをすることでリラックス効果も得られる。

ただあくまでストレッチは身体を整えることを目的としており、ヨガのように精神の安定まではターゲットにしていない。肉体の状態をよくすることで、副次的に頭がすっきりする・ストレス解消などの効果にもつながるというのがストレッチの基本的な考え方だ。

ヨガは身体と心を一体化させるスピリチュアルなもの

日本ヨガ連盟によると、ヨガとは「呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得るもの」だそうだ。(※2)単に正しいポーズをとることが目的なのではなく、自分の内面を意識し身体と心の両面を成長させるために行うのがヨガなのである。

特徴的なのは呼吸(腹式呼吸)を重視することで、ヨガのレッスンなどではポージングよりまずは呼吸法を習う。呼吸に意識を向けながらポーズを連動させることで、より高度な精神的安定やリラックス効果が得られるという。

ストレッチでも呼吸は大切だが、あくまで無駄な力が入らないための補助的な意味合いであり、ヨガほどには重要視されない。そもそも悟りを開くための修業だったともいわれるヨガは、ストレッチに比べ「スピリチュアルな面を強化する」という目的を持って取り組むものなのだ。

3. ストレッチとヨガの違いその3【効果】

身体的アプローチが基本のストレッチと、心と体の両方の成長を目指すヨガでは、当然得られる効果に違いも出てくる。そこでストレッチとヨガで期待できる、それぞれの効果の違いも見ていこう。

ストレッチの効果

まずストレッチの効果として大きいのが、身体が柔軟になりスポーツなどのパフォーマンス向上やケガの予防につながることだ。筋トレや有酸素運動の前後に取り入れることで、それらの効率を高めるメリットもある。

また血行が改善されることによる疲労回復、冷えやむくみの改善、コリの解消、副交感神経が優位になることによるリラックス効果などもストレッチには期待できる。

スポーツや仕事で疲労がたまっている方、肩こり・腰痛などに悩んでいる方、ダイエットの効率を上げたい方、寝つきをよくしたい方など、身体的に明確な悩みがある方であれば、まずはストレッチを試してみるとよいかもしれない。

ヨガの効果

ヨガで得られる効果には、これまで説明しているように精神的な部分が大きい。ゆったりとした動きが自律神経を整えるのはストレッチと同様だ。ただ、呼吸や自分の内面を意識することでより精神的な安定がもたらされ、心をコントロールする力やストレスに強くなる効果も高いのだという。

メンタルの安定が、免疫力向上に寄与することもわかっている。また、マインドフルネスのように自分への「気づき」が上手になり、心や体調の変化にも対応しやすくなるのだそうだ。

さらに、ヨガにはもともとストレッチのように柔軟性を高める効果もあり、ポーズによっては体幹や筋肉の強化ができたり、身体の歪みが改善されたりと身体的なメリットも多いのが特徴だ。

原因の分からない不調が続く方、ストレスや不安が強い方、身体も心も健康でいたいと思う方などであれば、ヨガにチャレンジしてみるのもひとつの手といえるだろう。

結論

ストレッチとヨガの違いについて解説したがいかがだろう。主に肉体的アプローチによって心身を健康に導くストレッチと、スピリチュアルな面が強く心の鍛錬にもなるヨガ。両者の特徴を捉えれば、自分に必要なのはどちらなのかも自然に見えてくるはずだ。ストレッチとヨガで迷っている方は、自分の目標や弱点などを踏まえながら選んでみるとよいかもしない。
※1出典「ヨガの発祥と歴史」
http://www.ajya.jp/yoga/
※2出典「ヨガの目的と効果」
https://www.npo-yoga.com/about_yoga/mokuteki.html
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  • 更新日:

    2021年8月19日

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