1. BMIで男性の適正体重・肥満度が知れる
BMIとは何を示す数値なのだろうか。健康な身体のために、まずはBMIのことを理解しよう。
BMIとは
BMIは、Body Mass Indexの頭文字をとった略称で、ボディマス指数や体格指数とも呼ばれる。国際的に使われており、体格が太っているかやせているかという肥満度を示す数値だ。BMIは成人を対象とするもので、男性も女性も共通の指数を使う。
肥満度がわかる
身長と体重でBMI値は計算できる。算出したBMI値を日本肥満学会が定めた肥満度判定基準と照らし合わせれば、肥満度がわかるのだ。
適正体重がわかる
肥満度判定基準と身長から自分の適正体重を計算できる。肥満度判定基準で普通の体格とされるBMIで計算すれば、自分の身長に対する適正体重がわかるのだ。
2. BMI・男性の計算式と判定の基準は?
自分の肥満度を知るには、BMIを計算しよう。BMIの計算法や肥満度の判定基準は、男性も女性も共通のものを使うので覚えておくと便利だ。
BMIの計算式
BMIは身長と体重で計算する。身長は㎝ではなく、mを使うので単位に注意が必要だ。
【BMIの計算式】
[体重(kg)] ÷ [身長(m)の2乗] = [BMI]
【例:身長170cm・体重80kgの男性】
[体重80kg] ÷ [身長1.7mの2乗] = 27.7
身長170cm・体重80kgの男性のBMIは27.7である。このBMIが肥満度判定基準のどこに当たるか照らし合わせると、肥満度がわかるのだ。
【BMIの計算式】
[体重(kg)] ÷ [身長(m)の2乗] = [BMI]
【例:身長170cm・体重80kgの男性】
[体重80kg] ÷ [身長1.7mの2乗] = 27.7
身長170cm・体重80kgの男性のBMIは27.7である。このBMIが肥満度判定基準のどこに当たるか照らし合わせると、肥満度がわかるのだ。
肥満度判定基準
肥満度判定基準はWHO(世界保健機構)が定めているが、国によって肥満の基準が異なり、日本では日本肥満学会が下記のように定めている。
【肥満度判定基準】
[BMI] : [判定]
18.5未満 : 低体重
18.5~25未満 : 普通体重
25~30未満 : 肥満(1度)
30~35未満 : 肥満(2度)
35~40未満 : 肥満(3度)
40以上 : 肥満(4度)
【例:身長170cm・体重80kgの男性】
身長170cm・体重80kgの男性はBMIが27.7なので、25~30未満の肥満度の「肥満(1度)」に該当する。
【肥満度判定基準】
[BMI] : [判定]
18.5未満 : 低体重
18.5~25未満 : 普通体重
25~30未満 : 肥満(1度)
30~35未満 : 肥満(2度)
35~40未満 : 肥満(3度)
40以上 : 肥満(4度)
【例:身長170cm・体重80kgの男性】
身長170cm・体重80kgの男性はBMIが27.7なので、25~30未満の肥満度の「肥満(1度)」に該当する。
適正体重
BMIが18.5~25未満が普通体重で、肥満度的に問題がない適正な範囲といえる。また、日本肥満学会はBMIが22の体重を標準体重としているが、これは統計的に病気にかかりにくいとされるBMIなのだ。
【適正体重の計算式】
[普通体重のBMI(18.5~25未満)] × [身長(m)の2乗] = [適正体重(kg)]
【例:身長170cmの男性】
[普通体重のBMI(18.5~25未満)] × [身長1.7mの2乗] = [適正体重53.5~72.2kg未満]
身長170cmの男性の場合、53.5~72.2kg未満の範囲であれば適正といえる。病気にかかりにくいとされる標準体重は57.8kgなので、身長170cmの男性はこれを目指せばよいだろう。ぜひ自分のBMIや適性体重を算出してみよう。
【適正体重の計算式】
[普通体重のBMI(18.5~25未満)] × [身長(m)の2乗] = [適正体重(kg)]
【例:身長170cmの男性】
[普通体重のBMI(18.5~25未満)] × [身長1.7mの2乗] = [適正体重53.5~72.2kg未満]
身長170cmの男性の場合、53.5~72.2kg未満の範囲であれば適正といえる。病気にかかりにくいとされる標準体重は57.8kgなので、身長170cmの男性はこれを目指せばよいだろう。ぜひ自分のBMIや適性体重を算出してみよう。
3. BMIでわかる男性の病気などのリスク
BMIを求めることでわかるのは肥満度である。BMIの判定が肥満(太り過ぎ)の男性も低体重(やせ過ぎ)の男性も、それぞれ病気などのリスクがあるので覚えておこう。
太り過ぎの男性が心配するべきリスク
太り過ぎと関係性が高い病気には、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、睡眠時無呼吸症候群や脂肪肝、ガンなどいろいろある。生活習慣病が悪化すると、心筋梗塞などの生命に関わる重大な病気に発展することもあるのだ。
また、太り過ぎはひざや腰への負担が大きく、ひざ痛や腰痛の原因になったり、転倒してケガをするといったリスクもある。
また、太り過ぎはひざや腰への負担が大きく、ひざ痛や腰痛の原因になったり、転倒してケガをするといったリスクもある。
やせ過ぎの男性が心配するべきリスク
太り過ぎの男性だけでなく、BMIが低いやせ過ぎでも注意が必要だ。やせ過ぎは死亡や発ガンのリスクが高いのである。また、やせ過ぎの方は栄養が不足して免疫機能が低下することが多いので、さまざまな病気になりやすいといわれている。
4. BMIについては男性が女性より注意すべきとも
BMIから求められるのは肥満度であるという話をしてきたが、肥満とは体脂肪が必要以上に身体についた状態のことをいう。体脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類がある。内臓脂肪は臓器まわりなどにつく脂肪で、お腹がポッコリと出るためリンゴ体型といわれる。一方の皮下脂肪は皮膚の下の脂肪で、下半身を中心につくので洋ナシ体型といわれている。
内臓脂肪は男性のほうがつきやすい
内臓脂肪と皮下脂肪のうち、生活習慣病と関係が深いのは内臓脂肪だ。内臓脂肪は、一般的に女性よりも男性のほうがつきやすいといわれるので、BMIが高めの男性は、生活習慣病に注意をしたほうがよい。BMIは身長と体重の関係から算出する肥満度であるので、体脂肪率や内臓脂肪の量などがわかるものではないが、ひとつの目安として活用するとよいだろう。
結論
BMIは計算しやすく、内臓脂肪がつきやすい男性の健康管理に有効な指標だ。太り過ぎもやせ過ぎも病気のリスクは高まる。自分のBMIを知ったうえで、食事に気をつけたり、適度な運動を取り入れたりすることで、健康で理想的な身体の男性を目指そう。