1. MEC食とは?得られる効果について
まず、MEC食とはどんなものなのだろうか。MEC食を取り入れることで、体にどんな効果があるのだろうか。
MEC食とは
MEC食のMECとは、Meat(肉)、Egg(卵)、Cheese(チーズ)の頭文字をつなげたもの。肉、卵、チーズを中心に、一口30回噛んで食べるという食事法である。沖縄で長年の離島医療を体験した医師が、病気にならないことの大切さを痛感し、病気になるのを防ぐための食事法として考案したのがMEC食なのだ。
MEC食の効果
多くの方がMEC食に期待するのは、体重制限効果だろう。MEC食は、肉、卵、チーズを中心とした食事なので、タンパク質が多く糖質が少ない食事である。糖質が少ないと、体に蓄えられている中性脂肪を分解してエネルギーとして使うため、体脂肪を減少させることができる。タンパク質は、食事誘発性熱産生というエネルギー消費量がほかの栄養素よりも多く、運動を組み合わせれば筋肉量が増えて基礎代謝も上げられるのだ。
また、MEC食を続けることで体質を改善する効果が期待できるといわれており、病気の症状が軽くなったとか肌がきれいになったというMEC食の体験者も多く、MEC食を考案した医師の著書では、さまざまな体験例が紹介されている。
また、MEC食を続けることで体質を改善する効果が期待できるといわれており、病気の症状が軽くなったとか肌がきれいになったというMEC食の体験者も多く、MEC食を考案した医師の著書では、さまざまな体験例が紹介されている。
2. MEC食と糖質制限との比較
MEC食は、肉、卵、チーズを中心とした食事法だ。MEC食ではタンパク質の摂取が多くなり、糖質は少なくなるという意味では、糖質制限の一種ともいえるだろう。しかし、MEC食と糖質制限には、考え方ややり方に大きな違いがあるのだ。
糖質制限とMEC食の違い
糖質制限は、その名のとおり糖質の摂取を制限する食事法で、食事からご飯やパン、麺類、イモ類などの糖質を多く含む食品を減らすという方法なので、引き算の考え方である。MEC食は、食べるものに制限はなく、肉、卵、チーズをしっかり摂るという食事法で、足し算の考え方といえるだろう。
また、糖質制限は食材や調味料を低糖質のものに変えるなどの手間が必要だが、MEC食は肉、卵、チーズの種類や調理法にルールはないため、手間はかからないのだ。
また、糖質制限は食材や調味料を低糖質のものに変えるなどの手間が必要だが、MEC食は肉、卵、チーズの種類や調理法にルールはないため、手間はかからないのだ。
3. MEC食で痩せた人もいるけど危険?
特殊な食品が必要なわけでもなく、空腹に耐える必要もないMEC食は、比較的取り組みやすい体重制限法といえるだろう。しかし、注意しなければならない点もいくつかある。
MEC食を実践する時の注意点
肉、卵、チーズをしっかり食べる食事法なので、これらの食品にアレルギーがある方が取り組むことは危険だ。糖尿病などの持病がある方も、病気に悪影響になる可能性があるので、MEC食を始める前に医師に相談したほうがよいだろう。アレルギーはなくても肉、卵、チーズが苦手という方は、食べることがストレスになるのでおすすめはできない。
また、食事の制限がないMEC食だが、体重制限効果を上げるためには、食事の量や糖質の摂取量などには配慮したほうがよい。運動を取り入れるのもおすすめだ。
また、食事の制限がないMEC食だが、体重制限効果を上げるためには、食事の量や糖質の摂取量などには配慮したほうがよい。運動を取り入れるのもおすすめだ。
4. MEC食の正しいやり方とは
MEC食のルールは少ないので、やり方さえわかれば比較的簡単に取り組めるだろう。本項では、MEC食の正しいやり方を解説する。
MEC食で食べるもの・量
MEC食のルールのひとつが、肉、卵、チーズを中心に食べるということ。調理法などに決まりはないが、目標とする摂取量は決まっている。
【1日あたりの目標摂取量】
- 肉:200g
- 卵:3個
- チーズ:120g
この量を摂取すれば、人が1日に必要な必須栄養素をほぼ満たすことになるのだ。食品の種類は問わず、肉なら牛、豚、鶏のほか、ハムやソーセージといった加工肉でもよいし、卵はうずらの卵でも問題ない。
また、肉、卵、チーズ以外の食品の摂取にはとくに決まりはなく、何を食べても構わないのである。ただ、MEC食だけではビタミンCが不足するため、ビタミンCを多く含む野菜や果物をプラスするようにしよう。
また、肉、卵、チーズ以外の食品の摂取にはとくに決まりはなく、何を食べても構わないのである。ただ、MEC食だけではビタミンCが不足するため、ビタミンCを多く含む野菜や果物をプラスするようにしよう。
MEC食で噛む回数
MEC食にはもうひとつ、一口につき30回以上噛むというルールがある。これは、肉、卵、チーズを食べるときだけでなく、ご飯やそのほかのおかず、間食など、何かを食べるときは常に30回以上噛むのだ。よく噛むことで、満腹感も得やすい。
MEC食の効果が現れる期間の目安
MEC食を始めてから効果が現れるまでの期間には個人差があるが、早ければ1週間ほどで効果が感じられる人もいる。しかし、即効性を期待するよりは、3ヵ月、半年、1年と時間をかけることで、体質を変化させて効果を得ていくと考えよう。
結論
MEC食は、肉、卵、チーズを中心として、しっかりと食べてOKな体重制限法である。30回以上噛むこと以外は、食材も調理法なども特別なものはないので、誰でも始めやすいのだ。興味のある方は、MEC食の注意点を守りながらじっくりと取り組み、その効果を感じてみてはいかがだろうか。