1. ストレッチ体操とエクササイズの違いは?

ストレッチ体操(ストレッチ)とは、関節や筋肉をほどよく伸ばすことで身体の動きをよくする運動だ。ウォーミングアップや疲労回復、リラックスなど幅広い目的で行われている。
ストレッチという言葉を、エクササイズ・柔軟体操などの言葉と同義で使っている方も多いだろう。しかしこれらの言葉が指す運動にはそれぞれ微妙な違いがあるので、以下で紹介していこう。
ストレッチという言葉を、エクササイズ・柔軟体操などの言葉と同義で使っている方も多いだろう。しかしこれらの言葉が指す運動にはそれぞれ微妙な違いがあるので、以下で紹介していこう。
ストレッチ体操とエクササイズの違い
まず、ストレッチは身体の柔軟性を高めるための運動だ。厚生労働省のストレッチに関するサイトにも、「筋肉や関節の柔軟性を高めることを目的にした運動をストレッチングと呼ぶ」とある。(※1)
対してエクササイズは、一般的に「健康のために行う運動全般」を指す言葉である。ひとつの運動を指すのではなく、軽い筋トレやウォーキング、ヨガ、ピラティス、エアロビクスなどの運動は皆エクササイズといってよい。参考までに、厚労省においては「身体活動の強度(メッツ/METs×活動時間)」を表わす単位としてエクササイズが使われている。(※2)
つまりストレッチは身体を伸長させ柔軟性を高める目的で行う運動。エクササイズは、ストレッチより活発で消費エネルギーも高く、より幅広い種類の運動を指す言葉と考えてよいのである。
対してエクササイズは、一般的に「健康のために行う運動全般」を指す言葉である。ひとつの運動を指すのではなく、軽い筋トレやウォーキング、ヨガ、ピラティス、エアロビクスなどの運動は皆エクササイズといってよい。参考までに、厚労省においては「身体活動の強度(メッツ/METs×活動時間)」を表わす単位としてエクササイズが使われている。(※2)
つまりストレッチは身体を伸長させ柔軟性を高める目的で行う運動。エクササイズは、ストレッチより活発で消費エネルギーも高く、より幅広い種類の運動を指す言葉と考えてよいのである。
ストレッチ体操と柔軟体操の違い
ストレッチと柔軟体操の目的は、どちらも身体を柔軟することだ。※1のサイトでも「ストレッチと柔軟体操はストレッチングの別名」と記載されている。そのため両者はほぼ同じ意味と考えて問題ない。
ただ、ストレッチには反動をつけずにゆっくり伸ばす静的ストレッチ(一般的なストレッチ)と、身体をリズミカルに大きく動かす動的ストレッチ(例:ラジオ体操・ブラジル体操など)の2種類がある。2つを区別する際、よりアクティブな動的ストレッチと近い意味で柔軟体操という言葉を使うケースもあるようだ。
ただ、ストレッチには反動をつけずにゆっくり伸ばす静的ストレッチ(一般的なストレッチ)と、身体をリズミカルに大きく動かす動的ストレッチ(例:ラジオ体操・ブラジル体操など)の2種類がある。2つを区別する際、よりアクティブな動的ストレッチと近い意味で柔軟体操という言葉を使うケースもあるようだ。
2. 手軽にできるストレッチ体操

ストレッチ体操には、疲労やコリの改善、ケガ予防、ダイエットのサポート、リラクゼーションなどさまざまな効果あるとされる。ここでは、自宅で手軽にできるおすすめのストレッチ体操を上半身・下半身に分けて紹介していこう。仕事や家事の合間にやってみてほしい。
上半身のストレッチ体操(椅子に座ってままでもOK)
- 肩のストレッチ...肩を上に持ち上げて下ろす動作を3回繰り返す。続いて、肩を前に向かって3回、後ろに向かって3回まわす
- 首のストレッチ...首を右に倒し、右手で軽く頭を押さえながら30秒ほど伸ばす。反対側も行う
- 胸のストレッチ...両手を後ろで組み、胸を開くように腕を後ろ向かって30秒ほど伸ばす
下半身のストレッチ体操
- ももの裏側のストレッチ...立った状態で右足を前に出す。右足を伸ばしたままゆっくりと上体を前に倒してもも裏を伸ばす。反対側も行う。
- ももの内側のストレッチ...足を大きく開いて腰を落とす。両手で膝を押し広げるようにして内ももを伸ばす
- ももの前側のストレッチ...壁などに片手を添え、もう一方の手で足首を掴む。ゆっくりと足首を引き上げながら前ももを伸ばす。反対側も行う。
- ふくらはぎのストレッチ...右足を一歩前に踏み込みながら、左足のふくらはぎを伸ばす。このとき左足の踵は浮かさない。反対側も行う。
3. ストレッチ体操に合う音楽ってある?

スポーツやウォーミングアップの際に音楽を聞くと、集中力やモチベーションが向上することが分かっている。ストレッチ体操も、音楽に合わせて行うことでより効果アップを期待できるだろう。ストレッチにはどんな音楽が合うのだろうか?
ストレッチ体操にはヒーリング音楽などがおすすめ
ゆっくりと身体を伸ばす静的ストレッチには、気分を落ち着かせる穏やかな音楽がおすすめだ。とくにヒーリング音楽には、波の音や川のせせらぎ、鳥の声など「1/fゆらぎ」と呼ばれる不規則なリズムが用いられていることが多く、副交感神経を優位に働かせ心身をリラックスさせる効果があるという。こういった音楽を聞きながら行うことで、静的ストレッチのリラックス効果をより高めることにつながるだろう。
ただ、リズミカルな動的ストレッチの場合、ある程度アップテンポの曲が適していることもある。動きのリズムに合うような曲を選択することで、より快適なストレッチが行えるだろう。
ただ、リズミカルな動的ストレッチの場合、ある程度アップテンポの曲が適していることもある。動きのリズムに合うような曲を選択することで、より快適なストレッチが行えるだろう。
保育園ではこんな曲も人気
ちなみに、保育園で子どもたちがストレッチや体操をする際は、「どうぶつたいそう1・2・3」「アンパンマンたいそう」など定番の曲のほか、テレビでもおなじみの「パプリカ」や「エビカニクス」なども人気だという。こういった曲をかけながら親子でストレッチに取り組んでみるのも楽しいのではないだろうか。
結論
ストレッチ体操とエクササイズ・柔軟体操の違いや、おすすめのストレッチ体操についてなど幅広く紹介したがいかがだろうか。ここしばらく在宅時間が増え身体がなまっている...という方は、まずはストレッチ体操で運動不足解消を狙ってみるのもおすすめだ。筋トレや有酸素運動より、ストレッチなら気負わずに始められるはずである。
※1出典:厚生労働省「ストレッチング」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-082.html
※2出典:厚生労働省「エクササイズ」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-015.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-082.html
※2出典:厚生労働省「エクササイズ」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-015.html