1. 太陽礼拝とは?初心者が知っておきたいポイント

ここでは、初心者が知っておくべき太陽礼拝のポイントについて紹介しよう。
太陽礼拝とは
太陽礼拝とは、主に12個のアーサナを連続して行うシークエンスのことだ。その発祥は古代インドであり、太陽へ祈りや感謝をささげ、エネルギーをもらう行為として用いられてきたという。禁欲的な精神修行としての性質をもちながら、次第に一般人にも広く受け入れられるようになり、現在では健康体操としての側面が強まっている。
ヨガの基本ポーズが詰まっている
太陽礼拝が初心者にもおすすめなのは、ヨガの基本ポーズが詰まっているからだ。太陽礼拝は、前屈と後屈の動きを呼吸に合わせて繰り返すシンプルなシークエンスである。全身を一定のリズムでまんべんなく動かすことから、細かいことを気にしすぎることなく取り組める。基本的なポーズや、呼吸との連動を練習したい初心者にとって、太陽礼拝は非常に有効であるといえるだろう。
2. 初心者が知らない太陽礼拝の効果

ここでは、初心者が知らない太陽礼拝の効果を紹介しよう。
ウォーミングアップに適している
太陽礼拝は、全身を大きく動かすシークエンスだ。とくに、背骨に大きくアプローチができるため、筋肉が緊張と弛緩を繰り返し、血行やリンパの流れがよくなって体温も上昇する。すなわち、全身のウォーミングアップ効果が見込めるのだ。そのため太陽礼拝は、ヨガ初心者に限らず、スポーツ前のアップとしても取り入れる人が多いのである。
筋トレ効果も期待できる
太陽礼拝は、全身を動かすエクササイズ要素も多く含んだシークエンスである。そのため、筋トレ効果も期待できるのだ。そのため、シェイプアップ目的でヨガをはじめたという初心者にも、太陽礼拝はおすすめである。
柔軟性アップや集中力向上も
太陽礼拝には、他にも多くの効果が期待できる。たとえば、柔軟性のアップや集中力の向上、代謝の向上やむくみの改善などだ。さらに、背骨などの姿勢に関連する筋骨を刺激することから、姿勢の改善も期待できる。このように太陽礼拝は、さまざまな効果を得られると同時に、心身のメンテナンスにも役立つといえるだろう。
3. 初心者には太陽礼拝が難しいことも

多くの効果が期待できる太陽礼拝だが、初心者には難しい場合もある。ここでは、太陽礼拝で初心者がつまずきやすいポイントを紹介しよう。
太陽礼拝には体幹が必要
太陽礼拝は、全身の前屈と後屈を呼吸に合わせて繰り返すシークエンスだ。各ポーズを正しく行うには、体幹をしっかりと使う必要がある。初心者が太陽礼拝を難しいと感じる場合、体幹がうまく使えていないことが多い。改善方法としては、下腹にしっかりと力を入れ続けることだ。下腹に力を入れることで、身体の軸が安定し、なめらかなシークエンスに近づくだろう。
足裏の力も重要
初心者が太陽礼拝を難しく感じる原因は、足裏にもある。足裏の力が弱いと、ポーズが安定しなかったり、下半身の筋肉をじゅうぶんに刺激できなかったりするのだ。立ち姿勢をつくる際、足の親指の付け根にあるふくらみが、しっかりとマットをとらえていることを感じよう。また、足の指でマットをつかむように力強く踏みつつ、両膝の力を抜き、少しだけ膝を曲げる意識をもつのがよいだろう。
4. 初心者が太陽礼拝を行うコツ

ここでは、初心者が太陽礼拝を上手に行うコツを紹介しよう。
呼吸が動きを引き出すイメージで
初心者に限らず、また太陽礼拝に限らず、ヨガには呼吸が重要である。ポーズを取ること自体ではなく、呼吸との連動を意識しよう。身体を動かして呼吸をするのではなく、逆に、呼吸が身体の動きを引き出すイメージを持とう。一度しっかりと息を吸ってから、あるいは吐いてから、次の動作へうつるのがコツだ。
足だけでなく重心を意識する
太陽礼拝にチャレンジする初心者にぜひ意識してほしいのが、重心だ。太陽礼拝では、全身の姿勢を大きく移行するポイントがある。たとえば、チャトランガからアップドッグへ移るとき、ダウンドッグから片足を出すときなどである。
ここで、足の力だけで身体を動かそうとすると、腰や足先へ負担がかかってしまう。下腹部へ力を入れて体幹を安定させ、重心を感じ続けることで、ポーズのずれを防げるのである。太陽礼拝に限らず、ヨガを行う際には常に重心を意識するのがコツだ。
ここで、足の力だけで身体を動かそうとすると、腰や足先へ負担がかかってしまう。下腹部へ力を入れて体幹を安定させ、重心を感じ続けることで、ポーズのずれを防げるのである。太陽礼拝に限らず、ヨガを行う際には常に重心を意識するのがコツだ。
結論
太陽礼拝は、ヨガの基本ポーズが詰まったシークエンスだ。体幹を鍛えるエクササイズ要素もあり、シェイプアップにも適している。ほかにも、代謝の向上や集中力アップなど、多くの効果が見込めるため、ヨガ初心者もぜひ取り組みたいメニューのひとつだ。見た目のポーズだけを意識するのではなく、呼吸を基準に身体を連動させる意識をもち、継続的に取り組んでほしい。