1. アップバングの分け目で印象が変わる

アップバングはセット方法によって知的に見せることもできれば、やんちゃでワイルドに見せることもできるなどアレンジの幅が広いのが大きな特徴である。とくにアップバングの分け目は重要なポイントであり、分け目ひとつで与える印象は大きく変わる。分け目で印象が変わる具体的な理由については次のとおりである。
左右非対称な顔
分け目ひとつで印象が変わる理由のひとつに、人の顔が左右非対称であることが挙げられる。人の顔というのは、一見同じように見えて、実は目の形や鼻の位置が微妙に違っているため、左右対象にはなっていない。そのため、右から見た顔と左から見た顔では印象が大きく異なる。このような理由から、分け目を左右のどちらにもってくるかによって顔の見え方が変わるのである。
毛流れの違い
アップバングの印象に深く影響する前髪や顔周りの髪は、毛流れによって右に流れやすかったり左に流れやすかったりする。分け目の位置によってボリュームや動きに違いが生じるため、見え方も大きく変化する。
2. アップバングの分け目の位置をどっちにする?

アップバングにおける分け目の重要性が理解できたところで、次は具体的な分け目の位置の決め方について解説する。
分け目の決め方
アップバングにセットする際、分け目を右と左のどちらにするかの決め方であるが、基本的には見せたい側に分け目をもってくるといいだろう。見せたい側に分け目を作ることによって、目が大きく見えたり口角が上がっていたりなど、自分自身が気に入っているパーツをより強調することができる。とはいえ、分け目によっては毛流れが悪かったりクセが目立ったりすることもある。そのような場合は、おさまりがいい側に分け目を作ったほうがバランスよく見えるため臨機応変に対応してみてほしい。
分ける位置の決め方
アップバングは分ける位置によって次のような印象を与えることができる。
- 右分けor左分け→さわやかで清潔的な印象
- センター分け→クールで知的な印象
- 七三分け→男らしくワイルドな印象
このように、分け目の位置だけで与える印象はかなり変わる。自分がどのように見られたいかを考慮しながら決めるといいだろう。
3. アップバングの分け目が薄いと感じたら

分け目をつけてアップバングにセットしていると、徐々に分け目が薄くなっていると感じることがある。メンズの場合はとくに年齢を重ねるにつれて薄毛に敏感になりやすいため、薄くなると非常に気になるはずである。アップバングの分け目が薄いと感じる理由と対策について解説していこう。
分け目が薄く感じる原因
分け目が薄く感じる原因としては、いつも同じ場所で分けていることが考えられる。分け目部分には髪の重みが集中しやすく、紫外線やドライヤーなどの影響を受けやすい。そのため、常に分け目を同じにしていることで一部分に負担が集中し、薄毛が進行していくのである。
分け目が薄くなったときの対処法
アップバングの分け目が薄くなったと感じたときの最も簡単な対処法は、分け目の位置を変えることである。左右の分け目を入れ替えてみたり、七三分けからセンター分けにしてみたりすることで負担を軽減することができる。あまり見た目に変化をつけたくない方であれば、いつもの分け目から少しずらすだけでも効果的なので、試してみるといいだろう。
4. 分け目をつけたアップバングのやり方

最後に、分け目をつけたアップバングのセット方法を解説する。うまくセットができないという方は、ぜひ参考にしてみてほしい。
ブローの手順
まずは、アップバングのブローの手順から。セットの良し悪しはブローで決まるともいわれているため、しっかりと手順を覚えるようにしてほしい。
- 髪を濡らしてタオルドライをする
- ドライヤーの前にあらかじめ分け目をつけておく
- ドライヤーで全体を7割ほど乾かしていく
- 前髪とトップに下からドライヤーをあてて根元を立ち上げる
- ハチやサイドなど広がりをおさえたい箇所は上からドライヤーをあてる
- バランスを見ながら整えていく
- 全体が乾いたら最後に冷風をあててキープ力をアップさせて終了
クセをリセットするためにも、セット前には必ず髪を濡らすようにしよう。前髪は、下からドライヤーをあてながら手グシでテンションをかけると根元がキレイに立ち上がる。ハチやサイドは下からドライヤーをあてるとボサボサになりやすいので、上からおさえるようにドライヤーをあてるのがコツである。
スタイリング剤のつけ方
ワックスを使ったアップバングの仕上げ方を解説する。手順は以下のとおりである。
- 10円玉サイズのワックスを手に取りしっかり伸ばしていく
- 後ろ→トップ→サイド→前髪の順にワックスをつけていく
- 立ち上がりをよくするために根元からしっかりつけて馴染ませる
- ワックスが全体に馴染んだら形を整えていく
- 指で髪をつまみながら束感や動きを出していく
ワックスの種類に関しては、しっかり固めたければハードワックスを、ツヤ感を出したい場合にはファイバーワックスを使うなど、自分の好みで選ぶといいだろう。ワックスをつける順番だが、いきなり前髪からつけてしまうとワックスの重みで崩れやすくなる。そのため、必ず後ろからつけるということを忘れないでおこう。
結論
アップバングは、分け目ひとつで知的にもワイルドにも見せられるなど、簡単に印象を変えられるアレンジのしやすいヘアスタイルだ。セット方法もそれほど難しくないため、今のヘアスタイルに飽きてしまったという方に非常におすすめである。この機会にぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。