目次
- 膝を伸ばし、マットに座ったら、骨盤を立てて背筋を伸ばし、安定させる。
- 左膝を立てて、右足をまたぐようにクロスする。左手は左肩よりも後ろに、右手は左膝に置く。
- ゆっくりと息を吸いながら、再度背筋をしっかりと伸ばす。
- ゆっくりと息を吐きながら、身体をひねっていく。骨盤からお腹、背骨までをひとつひとつほぐすように意識しよう。
- 息を吐き切ったら、一度ひねりをゆるめ、息を吸いながら背筋を伸ばす。
- 息を吐きながらさらにひねっていき、これを繰り返す。
- マットに正座し、背筋を伸ばす。このとき、足の親指は重ねないようにする。
- 腕を伸ばし、両手のひらを前方の床につける。
- 息を吐きながら、骨盤を前に倒して上半身を折り、手を前に滑らせる。おでこが床につくとベストだ。
- 体重に身を任せるように脱力し、呼吸を止めずにリラックスする。とくに、首や肩の力を意識的に抜くことが重要だ。
1. ヨガの基本

ヨガは、単にポーズを取るだけのエクササイズではない。まずは、ヨガの基本について理解を深めよう。
ヨガとは?
ヨガは、サンスクリット語で「つながり」を意味する言葉だ。瞑想をベースに、呼吸や姿勢を組みあわせることで、心身や魂の調和、統一を目指す行いのことである。現在では、独特の呼吸法やそのリラックス効果に着目して、有酸素運動やリラクゼーションとして、広く親しまれている。
ヨガの目的
ヨガの本来の目的は、精神を落ち着け、コントロールすることで、苦痛から解放され、心の平穏を保つことだ。一方、一般的にイメ―ジされるヨガは、アーサナと呼ばれるポーズを取るものだろう。アーサナは、エクササイズとしての役割ではなく、瞑想のために姿勢を安定させる意味で行われてきた。本来のヨガは、身体づくりをするためではなく、心身に向き合うための行いなのである。
2. ヨガの主な種類

一口にヨガといっても、実は多くの種類や流派が存在する。ここでは、ヨガの主な種類をみていこう。
種類1.ハタヨガ
ハタヨガは、すべてのヨガのルーツだ。ポーズやプラーナヤーマ(呼吸法)を中心としたプログラムであり、日本国内のヨガスタジオでも広く取り入れられている。じっと座って行う瞑想ではなく、複数のポーズを取るため、エクササイズとしても効果的だ。
種類2.ラージャヨガ
ラージャヨガは、ハタヨガとは対照的に、瞑想を中心としたヨガだ。ラージャとは「王」を意味する言葉であり、すべての統率を目指すことから、統合的ヨガとも呼ばれる。
種類3.アシュタンガヨガ
アシュタンガヨガは、運動量が多めのヨガで、現在のパワーヨガの源流ともいえる。元来は、若い男性向けにアレンジされたプログラムであり、身体を動かしてすっきりしたい時におすすめのヨガだ。
種類4.パワーヨガ
パワーヨガは、アシュタンガヨガを土台として、より現代人の体格や特性に合わせてアレンジされたヨガだ。欧米のセレブが健康法として取り入れたことから、1990年代より爆発的に広まったと言われている。
種類5.ヴィンヤサヨガ
ヴィンヤサヨガは、「特別な方法で配置する」という意味をもつヨガだ。名前の通り、数々のアーサナを流れるように行う構成(シークエンス)が特徴である。
3. ハタヨガのおすすめポーズ

ここでは、現在の日本で最も広く親しまれているハタヨガの中で、初心者にもできるおすすめのポーズを2種類紹介しよう。
その1.ねじりのポーズ
ねじりのポーズは、座って身体をねじることで、内臓に刺激を与えて整えたり、姿勢を矯正したりする効果が期待できるものだ。
その2.子どものポーズ
子どものポーズは、レッスン中に休憩のポーズとして行われることが多い。自重を使ってゆっくりと身体を伸ばすことで、ストレスの解消や、身体のリセット効果が期待できる。
4. ヨガを行う際のルール

ここでは、ヨガの効果を最大化するために、ぜひ注意したいルールを紹介しよう。
ルール1.ヨガの前には食事をしない
ヨガ直前の食事は控え、できれば食後3時間以上、最低でも1時間は空けてから、ヨガに取り組むようにしよう。食後は、消化器官へ血液が多く送られることから、ヨガで血行を促進すると、消化不良を起こす可能性があるからだ。
ルール2.動きやすい洋服を着て行う
ヨガを行う際には、動きやすい服装で行おう。ヨガでは、身体を大きく伸ばしたり、逆に縮めたりするようなポーズを取ることも多い。動きにくい服装は、ポーズへの集中を妨げる原因にもなるため、専用のヨガウェアや、スポーツウェアを着るのがおすすめだ。
ルール3.ヨガ中は無理をしない
ヨガ中は、無理にポーズを取ろうとしたり、力を込めて筋肉を伸ばそうとしたりするのは禁物だ。そもそもヨガの目的は、ポーズを完成させることではなく、心身に向き合って穏やかになることである。リラックスできなかったり、怪我をしたりすれば、本末転倒なのだ。心身の調子にしっかりと目を向けつつ、無理のない範囲で取り組もう。
結論
ヨガは、単にポーズを取るエクササイズではなく、心身の統一を目的とした穏やかな行いである。種類や流派も数多くあり、奥の深い健康法だ。ポーズの完成を目指すのではなく、自分と向き合い、リラックスする時間として活用してほしい。