目次
1. バランスボールの効果とは?

バランスボールとは、ゴムなどの弾力ある素材を用いたボール状のトレーニンググッズだ。選ぶべきサイズについて解説する前に、まずはバランスボールで得られる効果を確認しておこう。
ダイエット効果
バランスボールには安定性がないため、上に座ると身体を安定させるために自然にインナーマッスルが使われる。身体の深層部にあるインナーマッスルを鍛えることで、基礎代謝が上がり脂肪が燃焼しやすい体質に近づくことが可能だ。また内臓の働きも活発になるため、便秘の解消なども期待できる。
姿勢が良くなる
インナーマッスルが強化されると、体幹がしっかり支えられ背筋がまっすぐ伸びやすくなる。そのため、正しい姿勢が維持できるようになり、猫背や身体の歪みの改善が期待できる。またバランスをとることで腹筋も鍛えられるので、ぽっこりとした下腹が凹みスタイルアップにもつながる
肩こりや腰痛の改善
バランスボールで普段使わないインナーマッスルを刺激することで、全身の血流が促進され、肩こりをはじめとする身体のコリや疲労感が改善される。また、体幹が鍛えられ姿勢がよくなると腰への負担が減るため、腰痛の予防や改善にも効果があるとされる。
2. バランスボールのサイズ選びは身長を基準にする

バランスボールのサイズは、自分の身長によって決めるのが一般的だ。ここからは、バランスボールの最適なサイズの選び方を身長別に紹介しよう。
バランスボールの正しい選び方
バランスボールには直径20~30cmの小ぶりなものから100cmを超えるものまでさまざまサイズがあるが、トレーニングでよく使うのは45~75cmのサイズである。座ったときに膝が直角に曲がるくらいのサイズがベストとされているので、身長と併せて参考にしてほしい。
身長150cm以下
身長150cm以下の方には、45cmのバランスボールが適している。子どもや小柄な女性などに向いており、大柄な男性などにはかなり小さいサイズ感となるので注意しよう。
身長150~165cm
身長150~165cmの方には、55cmのバランスボールが適している。55cmは一般的に広く流通しているサイズで、男性であればやや小柄な方向きだ。
身長165~185cm
身長165~185cmの方には、65cmのバランスボールが適している。こちらも広く使われているサイズで、かなり高身長な男性でも使用できる。
身長185cm以上
身長185cm以上の大柄な体格の方には、75cmのバランスボールが適している。185cm以下の方でも、もし65cmで小さすぎると感じた場合は75cmにサイズアップさせてOKだ。
3. バランスボールは空気の量でサイズ感を調整

バランスボールは入っている空気の量でサイズ感を調整することも可能だ。空気を少なめにした場合は、乗ったときの凹みが大きくなるためバランスがとりやすくなる。初心者ならまずは空気を少なめにして、バランスボールに慣れる方法もよいだろう。
対して空気が沢山入っているほどバランスはとりにくくなるため、バランスボール上級者や筋肉をしっかり刺激したい場合は、空気を多めに入れるのがおすすめだ。自分のレベルやトレーニングの目的によってサイズ感を微妙に変えることで、バランスボールはより効率よく使える器具だといえる。
ちなみに、接続口のサイズが合えば自転車用や市販の空気入れでバランスボールに空気を入れることもできる。心配な方は、はじめから空気入れがセットになったバランスボールを購入するとよいだろう。
4. バランスボールを使うときの注意点

バランスボールは2重構造になっており、もし穴が開いても一気に破裂せず少しずつ空気が抜ける仕組みだ。しかし、バランスボールの使用には気を付けるべき点もある。バランスボールを使うときの注意点も知っておこう。
アクセサリーなどは外す
バランスボールは一度穴が開いてしまえば徐々にしぼんでしまうので、アクセサリーなど表面を傷つける危険のあるものは外してから使おう。
周りに物を置かない
使用中に大きくバランスを崩してしまった場合、転倒するリスクもある。転倒した際に頭などをぶつけないよう、周りに固い物を置かない、家具などのある狭い場所で使用しないなどの点にも注意しよう。
足元が滑らないようにする
バランスボールを足元が滑りやすい環境で使用すると、滑って転倒する危険を高める。滑りやすい床の場合はトレーニングマットなどを敷き、滑りにくい状態を作ったうえで使用するのがおすすめだ。
結論
バランスボールで効率よくトレーニングするには、自分の身長に合ったサイズを選ぶことが重要だ。記事内で紹介したおすすめサイズを参考に、ぜひ自分にフィットする大きさを見つけてほしい。合わないサイズのバランスボールでは、思うようにトレーニングの効果が上がらないこともあるので気を付けよう。