1. プロテインとたんぱく質の関係とは?
プロテインを飲んだことがない初心者の中には、プロテインがどのようなものかよく分かっていないという方もいるだろう。ここでは、プロテインとたんぱく質の関係を解説する。
プロテインとたんぱく質は同じ意味
プロテイン(protein)は、英語でたんぱく質という意味だ。つまり、プロテインとたんぱく質は同じものを指す。たんぱく質は骨や筋肉、皮膚、内蔵などを構成している成分で、健やかな身体づくりに欠かせないものだ。そのため、あまり運動をしていない方でも体重×1g程度、トレーニングをしている方は体重×2g程度のたんぱく質が1日に必要といわれている。
プロテインは「プロテインパウダー」を指すことが多い
日本でプロテインというと、水や牛乳に溶かして飲むプロテインパウダーを意味する場合が多い。プロテインパウダーを上手に利用すれば、手軽にたんぱく質を摂取できるだろう。この記事でも、プロテインはプロテインパウダーという意味で使用する。
2. プロテインの主な種類には何がある?
たんぱく質を手軽に摂りたい時に使用するプロテインは、原料によってホエイ・カゼイン・ソイの3種類に分けられる。本項では、それぞれの特徴について見ていこう。
その1.ホエイプロテイン
牛乳を原料にしたホエイプロテインは、身体への吸収スピードが早い点が特徴だ。そのため、トレーニング後に素早くたんぱく質を摂取したい時に適している。また、味が淡泊でクセが少ないので、プロテイン特有の味やニオイが苦手な方にもおすすめだ。ただし、ほかの種類と比べて値段が高いことが多く、コストがかかる点がデメリットである。
その2.カゼインプロテイン
カゼインプロテインも、ホエイプロテインと同様に牛乳を原料にしている種類だ。ホエイプロテインが水溶性なのに対し、カゼインプロテインは胃酸で固まるため、長い間お腹にとどまる。そのため、カゼインプロテインは、一食をプロテインに置き換えるダイエットをしている方や寝る前にプロテインを飲みたい方におすすめである。
その3.ソイプロテイン
ソイプロテインは、大豆を原料とする植物性のプロテインだ。カゼインプロテインと同じく消化スピードがゆっくりなので腹持ちがよく、ダイエット中の方に向いている。また、たんぱく質と同時に大豆に含まれている栄養が摂れる点も魅力だ。さらに、乳糖を含まないので、乳製品を摂取するとお腹がゆるくなってしまう方にもおすすめである。
3. プロテイン製品にはどんなものがある?
プロテインは、パウダーだけでなく、ゼリータイプやバータイプの製品も発売されている。たんぱく質を摂取するシーンや飲む人に合わせたタイプの製品を選ぶことが重要だ。ここからは、タイプ別にプロテイン製品の特徴を紹介していこう。
その1.プロテインパウダー
水や牛乳に溶かして飲むプロテインパウダーは、フレーバーの種類が多く、飽きずに続けられる点がメリットだ。水分とたんぱく質を同時に摂取できるので、汗をかいた運動後にも適している。また、1回分の価格がリーズナブルで、コスパがよいのもうれしいポイントだ。ただし、液体に溶かす手間がかかるので、手軽さを重視したい方にはおすすめできない。
その2.プロテインゼリー
手軽にたんぱく質を摂取したい時には、プロテインゼリーがおすすめだ。直接口をつけて食べるパックタイプを選べば、片手でたんぱく質を摂取できる。また、風邪を引いた時や食欲がない時の栄養補給にも使えるので、ストックしておいて損はないだろう。
その3.プロテインバー
プロテインバーは、チョコレートやキャラメルでコーティングされた甘いものが多く、お菓子感覚で楽しめる。ダイエット中でも罪悪感なく食べられるので、自分へのご褒美として取り入れるのもおすすめだ。また、プロテイン特有の味やニオイを感じにくい点も特徴である。さらに、軽くてスリムな商品が多く販売されているため、登山やアウトドアのお供ともしても活躍するだろう。
結論
たんぱく質とプロテインは同じ意味の単語だが、日本ではプロテインというとプロテインパウダーを指すことが多い。プロテインパウダーを選ぶ時は、種類ごとの特徴を考慮してほしい。また、プロテインパウダーのほかに、ゼリータイプやバータイプのプロテイン製品もあるので、活用してみるのもよい。たんぱく質を上手に摂取して、健やかな身体を目指そう。