目次
1. むくみの基本

そもそも、なぜ全身にむくみが現れてしまうのだろうか。解消方法を解説する前に、むくみの原因を紹介していこう。
むくみとは?
むくみとは、細胞間に細胞外液が溜まった状態を指す。(※1) 細胞外液は、細胞のあいだにある水分で、栄養を運んだり老廃物を除去したりしている。本来、全身の細胞外液は一定のバランスに保たれているが、何らかの原因で過剰に溜まるとむくみを引き起こしてしまう。
むくみの原因とは?
むくみが起こる原因は、血液循環の悪化である。通常、心臓から送り出された血液は足を通り、ふくらはぎのポンプ機能によって戻されている。しかし、血流が悪化すると、足に溜まった水分を押し戻せなくなり、むくみが発生するのだ。
血液循環が悪化する原因は、低血圧や冷え、全身の筋肉量の減少などがある。(※2)血液循環が悪化する原因に心当たりがある方は、対処するとむくみが解消する可能性があるだろう。むくみの解消方法については、のちほど詳しく解説するので、参考にしてほしい。
2. 顔のむくみの解消方法

朝起きると、顔がむくんでいて驚いた経験がある方もいるだろう。ここでは、顔のむくみを解消する方法を解説していこう。全身のむくみケアについては、次項で解説する。
その1.顔のマッサージをする
顔に溜まった水分を流すには、マッサージが有効だ。顔の皮膚に負担をかけないように、クリームやオイルを手に広げてからマッサージをするとよい。
マッサージをする時は、顔の中止から外に向かって水分を流すイメージで手を動かす。加えて、耳の下や首、鎖骨まわりももみほぐそう。また、全身のむくみを解消したい場合も、マッサージが有効である。顔とあわせて、全身のマッサージをしてもよいだろう。
その2.ホットタオルで顔を温める
ホットタオルで顔を温めるのも、むくみ解消に有効だ。濡らしたタオルを1分ほどレンジで温め、ゆっくりと顔に乗せるとよい。長く乗せすぎると肌に負担がかかるので、2~3分で外し、化粧水で保湿しよう。
3. 体・全身のむくみの解消方法
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顔だけでなく、全身がむくんでいる時の解消方法を紹介しよう。
その1.全身のマッサージをする
マッサージは、顔だけでなく全身のむくみ解消に効果が期待できる。ボディクリームを塗ったり洋服の上からマッサージをしたりして、身体の水分を流そう。全身のマッサージは、心臓から遠いところから近くへ水分を流すようなイメージで行うとよい。
その2.お風呂・湯船につかる
湯船につかって身体を温めると、血行を促進でき、むくみ解消効果が期待できる。ゆっくりとお風呂に入る時間がない方は、足湯もおすすめだ。
その3.カリウムを摂るようにする
全身のむくみが気になる場合は、カリウムを含んだ食品を摂取しよう。カリウムは、むくみを誘発する塩分を体外に排出する効果があるからだ。(※3)
カリウムは、バナナやメロン、キノコなどに含まれている。ほかにも、ハトムギ茶やルイボスティーにもカリウムが含まれているので、全身のむくみを解消したい方は、生活に取り入れてほしい。
4. 全身のむくみの予防方法

ここでは、むくみの予防方法をチェックしていこう。むくみの解消方法とあわせて、生活に役立ててほしい。
その1.全身のストレッチをする
全身のストレッチをして血流を促すと、むくみの予防に役立つ。長時間座り続ける時は、定期的に身体を伸ばしてほしい。すでにむくんでしまった場合も、ストレッチが効果的だ。
その2.塩分の多い食事を控える
塩分の多い食事は、むくみの原因になる。(※4)そのため、塩分を控えるのも、むくみの有効な予防方法になるだろう。厚生労働省は、1日の塩分摂取量を男性7.5g未満、女性では6.5g未満を基準に設定している。必要以上に塩分を摂り過ぎている場合は、食生活を見直してほしい。
結論
むくみは、血液循環の悪化や塩分過多によって引き起こされる。むくみが気になる場合は、今回紹介した解消方法を行ってほしい。また、そもそもむくみが起きないように、予防することも重要だ。ストレッチや食事管理で、むくみ知らずの快適な毎日を目指してほしい。
(参考文献)
※1.2出典:全国健康保険協会「足元スッキリ、むくみ対策!」
※3出典:厚生労働省「カリウム(かりうむ)」