目次
- ※1 飲酒のガイドライン|厚生労働省 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html
- ※2 日本人の飲酒動向調査|日本酒造組合中央会 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html
- ※3 Agrp neuron activity is required for alcohol-induced overeating|Nature Communications https://www.nature.com/articles/ncomms14014
- ※4 アルコールと肝臓病|アルコールt肝臓病 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-002.html
- ※5 むらいクリニック 寝酒と睡眠の関係 | 岐阜県大垣市の耳鼻咽喉科・アレルギー科「むらいクリニック」 https://www.murai-clinic.jp/communication/
- ※6 東京都福祉保健局 飲酒|とうきょう健康ステーション https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kensui/insyu/interview.html
1. 飲酒の基本

ここでは飲酒の基本や、飲酒の適量とはどのくらいなのか、どんな時に酒を飲まない方がよいのかなどを紹介していく。
飲酒とは?
飲酒とはその名の通り、ビールやワイン、日本酒などの酒を飲むことである。酒は食品の一種であり、居酒屋や家で日常的に飲むだけでなく、冠婚葬祭や祭りでの飲酒やお神酒など社会的役割も担っている。
節度ある適度な飲酒とは?
厚生労働省は飲酒のガイドラインとして「節度ある適度な飲酒」を提唱している(※1)。その指標によると、節度ある1日の飲酒量は純アルコールで20g程度。20gとはビール中ビン1本、日本酒1合、7%のチューハイ350ml缶1本などに相当する。20gが目安とはいえ女性や高齢者、飲酒後に顔面紅潮や吐き気、頭痛などのフラッシング反応を引き起こす人は、20gよりも控えめにすることを推奨しているので気をつける必要があるだろう。また発熱や悪寒などの症状がある場合や、体調が悪いときは酒を飲まない方がよい。ほかにも12の飲酒ルールとして食事と一緒にゆっくり飲む、週2日は酒を飲まない日をつくるなども提案している。
2. 成人男性の飲酒率は減少傾向

最近は酒を飲まない若者が増えてきている。2017年に日本酒造組合中央会が発表した「日本人の飲酒動向調査」では、2017年の男性の飲酒率が1988年と比較すると「飲む」割合が減少している(※2)。逆に「飲めるがほとんど飲まない」割合は増加しているのだ。これは会社の飲み会で、無理な酒の飲み方をするのではなく好きなものを少しだけ飲むという飲み方へシフトしていることや、若者の「飲みニュケーション」離れなどあるのではないだろうか。一方で女性は1988年と比較し、「飲む」割合が増加していることも興味深い結果だ。
3. お酒を飲まない3つのメリット

酒を飲む人からすれば、酒を飲まないことは考えられないかもしれない。しかし酒を飲まないことでいくつかのメリットがもたらされるのだ。ここでは3つのメリットを紹介していこう。
メリット1.食べ過ぎを防止できる
酒を飲むことでつい食べすぎてしまう。酒を飲む人であれば心当たりのある人もいるだろう。海外のマウスを使用した研究では、アルコールを摂取したマウスの方が摂取していないマウスより餌を多く食べたという研究結果もある(※3)。
マウスを使用した研究のため、もちろん人間においても同様か否かを確かめるためには更なる研究が求められる。しかし、酒に合うつまみは揚げ物や肉類などハイカロリーのものが多く、酔った勢いで食べ進めるとカロリーオーバーになってしまうのは事実だろう。そのため、酒を飲まないことで食べ過ぎを一定程度予防できる可能性がある。
メリット2.肝機能への負荷が減る
肝臓は栄養分を取り込んで、身体に必要な成分に変える代謝の働きを持っている。しかし酒を飲んでいるときはアルコールの代謝が優先されるため、飲み過ぎによって様々な肝臓のトラブルを招く恐れがある(※4)。酒を飲まないことで肝機能への負担を減らすことが期待できる。
メリット3.睡眠の質が改善する
酒を飲まないと眠れないからと寝酒をする人もいるのではないか。しかしアルコールが代謝されてアセトアルデヒドなる時に、覚醒作用をもたらすので目が覚めやすいのだ。(※5)寝ている間も肝臓でアルコールの代謝が行われ、身体が常に働き休まることがない状態だ。酒を飲まないことで肝臓や身体を休めることができ、睡眠の質を改善することができる。
4. お酒を飲まない人の付き合い方

酒を飲まない人でも、酒の席で酒を勧められることがあるだろう。その時の付き合い方や、上手に断る方法を紹介していく。
その1.ノンアルコール飲料を飲む
現在のノンアルコールドリンクは充実してきている。ノンアルコールドリンクはビールやサワー、カクテルなど種類が豊富であり、酒を飲まない人には最適なドリンクだ。しかし飲み会の乾杯ドリンクは「とりあえずビールで」がお決まりのセリフのように使われているため、自分だけノンアルコールドリンクを頼むのは気が引けるかもしれない。そんな時は最初だけビールにして、2杯目からノンアルコールドリンクを頼むとよいだろう。
その2.ごはん・料理も一緒に食べる
酒を飲まない人でも、どうしても酒に付き合わなければいけない場合があるだろう。そんなときは料理を食べながら飲むようにするとよい。食事を摂ることで急激な血中濃度の上昇を抑えられるのだ。(※6)
その3.断り文句を考えておく
飲み会の席で酒を勧められた場合に備えて断り文句を考えておくと、無理に酒を勧められることはなくなるだろう。たとえば、ドクターストップで飲めない、車で来ているから飲めない、この後仕事をする必要があるから飲めないなど、周囲が納得するような理由がおすすめだ。
結論
酒を飲まないメリットは多くある。最近では身体や精神の健康面を考えて、あえて飲まない人も増えてきているのだ。とはいえ酒の席では、酒を勧められることもあるだろう。そんなときはノンアルコールドリンクで対応したり、断り文句をいくつか用意したりするなど上手な付き合い方を覚えておくとよいだろう。
(参考文献)