目次
- 血行促進による新陳代謝の向上
- 筋肉の緊張をほぐし肩こりの緩和
- ストレスの解消
- 睡眠の質の向上
- 2~3分を目安に40度ほどのお湯に肩まで浸かる
- 水シャワーを腕と足先に1分ほど当て続ける
- 交互に3~5回ほど繰り返す
1. 筋トレ後にお風呂に浸かるのは大丈夫?

筋トレ後にお風呂に浸かると筋肉へ悪影響を及ぼすなどといわれているが、結論からいうと何も問題はない。むしろ、お風呂に浸かることで得られるメリットもある。ここでは、筋トレ後のお風呂が大丈夫な理由と、メリットについて解説する。
筋トレ後のお風呂が大丈夫な理由
筋トレ後のお風呂に否定的な意見がある理由についてだが、これは「筋肉の炎症」が原因であると考えられている。筋トレは強い負荷をかけて筋繊維を破壊する行為であり、破壊した筋繊維を回復させることで大きくすることができる。そのため、筋トレ後の筋肉は炎症を起こした状態となっており、お風呂に浸かって温めることで悪化させてしまうのではないかと考えられるようになったのである。
そして、その流れを受けるようにして、シャワーだけで済ませる方法や冷たい水に浸かる方法が推奨されるようになった。
しかし、実際のところは筋トレ後のお風呂が炎症を助長させるというような明確な立証はされていない。さらに、シャワーや冷たい水に浸かることに関しても、回復効果の研究結果にばらつきがあるなど明確になっていない。
結局のところ筋トレ後のお風呂に関しては、ゆっくり浸かってもいいし、シャワーで軽く汗を流して終わらせても問題はない。
お風呂に浸かるメリット
お風呂に浸かることで得られるメリットについては、主に次のようなものが挙げられる。
温かいお風呂に浸かることで血行が促進されるため、全身の筋肉がほぐれて肩こりやストレスの解消につながる。新陳代謝も向上し、心身ともにリラックスができるため、結果として睡眠の質が向上し、疲労回復を早めることができる。
2. 筋トレ後のお風呂の正しい入り方

筋トレ後は、お風呂にゆっくり浸かってよいし、シャワーでサッと済ませてもかまわないが、お風呂に浸かる場合におすすめなのが「温冷交代浴」である。温冷交代浴とは、温かい湯舟と冷たい水風呂で交互に刺激を与える入浴法だ。
温冷交代浴をすることで、お風呂のメリットである血行促進による疲労回復や、リラックス効果をより高めることが期待できる。また、サウナと水風呂の組み合わせでも同様の効果が期待できるためおすすめである。
自宅で行う場合
筋トレ後におすすめの温冷交代浴だが、自宅で行うとなると銭湯のように温かい湯舟と水風呂の2つを用意するのは難しい。そのため、自宅で筋トレ後の温冷交代浴を行う場合には、水風呂の代わりにシャワーを使うとよいだろう。シャワーを使った温冷交代浴の手順は次のとおりである。
水シャワーが冷たい場合、30度ほどのぬるま湯でシャワーを当ててもかまわない。また、お湯に浸かる水シャワーを当てる時間は目安であるため、試していくなかで自分の身体に合ったやり方を見つけて調整していくとよいだろう。
3. 筋トレ後にお風呂に入るときの注意点

心身のリフレッシュにおすすめの筋トレ後のお風呂だが、いくつか注意点もあるので紹介しておこう。
熱すぎるお湯は避けよう
お風呂の醍醐味といえば熱いお湯にじっくり浸かることであるが、熱いお湯は心肺機能をはじめとする身体への負担が大きい。筋トレ後の疲れた身体に過度な負担をかけることはあまり好ましくないため、熱すぎるお湯はできるだけ避けるようにしよう。
お風呂の前には水分補給を
たくさん汗をかいた筋トレ後の身体は、水分不足になっている。そのため、しっかり水分補給をせずにお風呂に浸かってしまうと脱水症状を起こす危険性がある。筋トレ後にお風呂に浸かる場合は、必ず水分補給を行うよう心掛けてほしい。
結論
以前は、筋トレ後のお風呂はよくないといった意見が非常に多く聞かれたが、実際のところは何も問題はない。むしろお風呂に浸かることで血行促進による疲労回復や、リラックス効果が期待できるなど多くのメリットを得ることができるためおすすめである。筋トレ後のお風呂に関してはあまり神経質にならず、その日の体調や気分によって決めるとよいだろう。