目次
1. スーツのベストを着るメリット

スーツのベストは、着ることでさまざまな恩恵を受けられるアイテムだ。まずは具体的にどのようなメリットがあるのかを紹介していく。
オシャレに見える
スーツにベストを合わせることで、立体感と奥行きが生まれ、スタイリッシュな印象を与えてくれる。上品な印象とともに、オシャレさをワンランクアップさせてくれるのだ。
ベストだけでもきちんとしている
ジャケットを脱ぎ、ベストだけになっても品のある装いをキープできる。ジャケパンと組み合わせたようなスタイルでも、ベストを着ていればきちんと感のある服装になるだろう。
体温調節がしやすい
室温や外気温に合わせてジャケットの脱ぎ着ができるので、ベストは温度調節に最適と言える。ニットとは違い、動きにくさや着膨れなどの心配がないのもベストのよいところだ。
かっこいい体型に見える
スーツと同系色のベストを組み合わせると体型をスマートに見せられる。また、濃いカラーのベストを着ればお腹周りを引き締めて見せてくれるので、かっこいい体型に見せたい場合はおすすめだ。
2. スーツのベストの種類

スーツのベストには、大きく分けて4種類のデザインが存在する。ここではそれぞれの特徴について見ていこう。
ベストシングル
スーツのベストの中でも最もオーソドックスなのが、フロントボタンが1列のベストシングルだ。シンプルで癖がないのでさまざまなタイプのスーツに合わせやすく、ベスト初心者にもおすすめである。
ベストダブル
フロントボタンが2列になっており、ベストシングルより重厚感のあるスタイルが特徴のベストだ。取り入れることで、こなれ感のあるクラシックな印象を与えてくれるだろう。
ラバルドベストシングル
襟付きのベストシングルのことで、クラシックな装いが特徴のベストだ。フォーマル度が高く、男性的なたくましさも強調できる。
ラバルドベストダブル
スーツのベストの中で最も重厚感のあるスタイルだ。ベストダブルは裾が直線的にカットされているため、ベルトやシャツが裾から見えないよう着丈を長めに仕立てるのがポイントである。
3. スーツのベストの正しい着方

続いて、スーツのベストの正しい着方について紹介していく。
身体のサイズに合わせる
普通の服同様、スーツのベストもジャストサイズのものを着ることが大切だ。とくに、パンツとの境目が見えないよう、着丈には十分気をつけるとよい。
色はシンプルにする
ネイビーやグレーなどといったシンプルな色のベストを選べば、どのようなスーツにも合わせやすくなるだろう。
Vゾーンの見え方を意識する
スーツのベストは、体型によって似合うデザインが違う。華奢な人は襟元のVゾーンが浅めなラバルドタイプを、反対にふくよかな体型の人はVゾーンが深めの襟なしタイプのベストを着るのがおすすめだ。
4. スーツのベストに関するマナー

スーツのベストを着こなすには、いくつかのポイントを押さえておく必要がある。ここでは、スーツのベストの着こなしマナーを確認していこう。
ボタンに関するマナー
アンボタンマナーといい、ベストはスーツのジャケットと同じように、一番下のボタンを止めないのが基本だ。
葬儀での着用マナー
スーツのベストは格式の高い装いなので、とくに自分が葬儀に参列する側の場合は、ベストを着用しないのがマナーである。
シャツの襟先のマナー
シャツの襟先はベストの下に隠れるように着用し、はみ出さないように注意するとよいだろう。
色違いのスーツとベストはマナー違反?
行き過ぎた配色を選ばなければ、スーツとベストは必ずしも同じ色でなくてもよい。バランスが取れた色味であれば、色違いのスーツとベストを着てもマナー違反ではないのだ。
5. スーツ × ベストのコーディネート例

最後に、スーツとベストを組み合わせたコーディネート例を紹介していこう。
フォーマルスタイル
結婚式などのフォーマルな場では、基本的にスーツと同じ生地のベストを着用するのがよい。グレーやブラックのようなモノトンカラーを選ぶと、大人の上品さも演出できる。
ビジネススタイル
ビジネスの場では、どんな色の濃さでもオシャレにまとまりやすいネイビーカラーのスーツがおすすめである。ベストはスーツと同色のものを選ぶか、多くても2色までの配色に留めるとよいだろう。
パーティースタイル
普段使いのジャケパンに、色味を合わせた蝶ネクタイとベストを組み合わせたコーディネートは、遊び心のある装いでカジュアルなパーティーなどにもよく合うだろう。
結論
メンズスーツのベストは、いつものコーディネートをワンランクアップしてくれるアイテムだ。自分の体型に合うものを選び、TPOやマナーを意識して正しく着用することで、オシャレ上級者のような着こなしも可能だ。興味のある人はぜひ挑戦してみてほしい。