1. カジュアルスーツとは?
カジュアルスーツとは、ビジネススーツに比べ日常のカジュアルな場面にもマッチするよう作られたスーツだ。軽い仕立てで生地やデザインも多様なので、肩肘張らずにスーツスタイルを楽しめるのが魅力である。カジュアルスーツの着こなし方によってはビジネスの場やちょっとしたフォーマルシーンでも活躍するため、1着あると重宝する。通勤服の選択肢が増えつつある今、さまざまなシーンでコーディネートの幅をぐっと広げてくれるカジュアルスーツは、大人のメンズの必須アイテムともいえるだろう。
2. カジュアルスーツとビジネススーツの違い
同じスーツとはいえ、カジュアルスーツとビジネススーツには異なる点が沢山ある。両者の具体的な違いを見ていこう。
その1.生地・仕様
ビジネススーツには一般的にウールがメインで使われており、生地にも光沢感のあるタイプが多い。一方、カジュアルスーツの生地は綿や麻、ポリエステルなどさまざまで、素材によって異なる風合いを楽しむことができる。また、ビジネススーツは型崩れを防ぐため肩パッドや芯地(生地と生地の間の土台)を入れて分厚く作られているが、カジュアルスーツにはそれらを省いたものも多く、薄くて軽い作りになっているのが特徴だ。
その2.着用シーン
カジュアルスーツは、結婚式の二次会やパーティー、デートや合コンなど、「適度なきちんと感」を演出したいシーンにはもってこいだ。もちろんビジネスカジュアル・オフィスカジュアルが規定の会社にも、カチッとしすぎないカジュアルスーツは向いている。場合によってはネクタイや革靴を合わせてビジネススーツとして活用することも可能だ。フォーマルになりすぎず、プライベートからビジネスまで幅広く着用できるのもカジュアルスーツの大きな魅力である。
その3.コーディネート
カジュアルスーツのコーディネートに特別な決まりはない。Tシャツやニット、柄物のインナーやパーカーなど好みのアイテムと合わせてOKだ。スニーカーとの相性もよく、ジャケットとパンツを別々に着る方法もある。少しオシャレをしたい日から思いっきり着崩したい日まで、さまざまコーディネートを楽しみながら自分らしさをアピールできるのがカジュアルスーツなのだ。
3. カジュアルスーツのオシャレな着こなし術
幅広いコーディネートを楽しめるカジュアルスーツだが、上手く活用するためにはいくつかのポイントを押さえたい。ここでは、カジュアルスーツのオシャレな着こなし術を紹介しよう。
その1.サイズが合うものを着用する
ビジネススーツ同様に、カジュアルスーツをかっこよく着るにはジャストサイズを選ぶことが大切だ。ブカブカに見えたりキツそうに見えたりしないよう、肩幅や身丈、パンツの長さなどは体型に合ったものを選ぶようにしよう。
その2.季節や着用シーンに合わせる
春夏は綿や麻などの涼しげな素材、秋冬はウールやツイードなど温かみのある素材を選ぶなど、季節感を意識するのもおすすめだ。インナーの色や素材で季節感を出すのもよいだろう。また、パーティーなど華やかな場ならドレスシャツと革靴、プライベートでラフに着こなすならTシャツとスニーカーなど、着用シーンに合わせてコーディネートを変えることで、オシャレ上級者だと思わせることもできるだろう。
その3.小物などのコーディネートにこだわる
プラスαで、帽子や靴、バッグなどに遊び心がある小物をチョイスできるのもカジュアルスーツの魅力だ。キャップやリュックを合わせたり、逆にネクタイとビジネスバッグでビシッと決めたりと、小物にもこだわって異なる雰囲気のスタイルを楽しんでみよう。
その4.ジャケットとパンツを別々に活用する
重厚感のないカジュアルスーツは、ビジネススーツと違って上下を分けて使っても違和感がない。ジャケットに違う色味のパンツを合わせたジャケパンスタイルや、パンツを着回したきれいめコーデなど、さまざまな組み合わせを試すのもおすすめだ。
結論
気張らない雰囲気ながらフォーマル感も兼ね備えたカジュアルスーツは、1着持っていて損はないアイテムといえる。二次会やデートなどにさらりと着て行けば、大人のメンズの余裕を醸し出せるだろう。初心者であれば、まずはスタンダードな形や色を選んでおくと、着回しもしやすく便利である。